電子レンジのワット数とは?出力ごとの使い分けと用途をくわしく解説
電子レンジは料理をする方はもちろんのこと、自炊をしない方でもお弁当などを温めるのに欠かせない調理家電の一つです。
高機能の電子レンジはさまざまな料理ができますが、温める機能だけがついたものより価格が上がります。機能性が高いと維持費も高額になるため、購入時は用途に合わせて選ぶことがポイントです。
多機能な電子レンジではなくても、必ずといっていいほどついているワット数の設定。
どのように使い分ければいいかよくわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、電子レンジのワット数の違いや使い分ける方法などをくわしく解説します。
1.電子レンジのワット数は食品を温めるエネルギーの強さ
電子レンジのワット数は、食品を温めるときのエネルギーの強さを表しています。
ガスコンロで例えると火加減。数の大きいワット数は強火、小さいワット数は弱火をイメージするとわかりやすいでしょう。
火加減を調節するのと同じように、電子レンジのワット数も食品や料理によって使い分けることが重要です。
このあと、使い分けるポイントもくわしく解説します。
2.ワット数と向いているもの
電子レンジを効率的に使うために、ワット数とどのような調理や加熱に適しているのか確認していきましょう。
2-1. 100〜200Wは冷凍した食材の解凍に向いている
100~200Wは最も小さいワット数です。
冷凍した食品の解凍や、お菓子作りなどでチョコやバターを溶かすときに適しています。
2-2.500Wはお弁当や料理の再加熱に向いている
500Wは加熱が穏やかなため、加熱ムラを防ぎ、じっくり中まで温めたいときに向いています。
冷凍食品やお弁当、煮物などの再加熱などにぴったりです。
シチューやカレー、牛乳など、吹きこぼれやすいものを温めるときにも、500Wで加熱をして様子を見るといいでしょう。
2-3. 600Wは時短調理や早く温めたいときに便利
600Wは早く温めたいときに便利。野菜の下茹でなど、時短調理にも活用できます。
ただし、吹きこぼれやすい汁気が多いものには注意しましょう。
また、肉は温めすぎると硬くなってしまう恐れがあります。
加熱ムラができやすいため、少量のものを素早く温めたいときに使用しましょう。
3. 電子レンジのワット数が大きくても電気代はさほど変わらない
電子レンジはワット数によって、電気代が大きく変わることはありません。
同じものを温める場合、ワット数が大きいと温める時間が短く、反対にワット数が小さいと温める時間が長くなるからです。
電子レンジの電気代はワット数ではなく、消費電力で算出されます。
電気代を節約したいときは、過剰に温めることを避け、食材や食品に合わせて、適切なワット数を使うことがポイントです。
電気代のくわしい計算方法はこちらをご覧ください。
4.日頃から料理をするならワット数の段階が多いレンジがおすすめ
電子レンジの購入をする際、日頃から料理をするのであれば、ワット数が幅広く選択できるものがおすすめ。解凍や調理など、用途に併せて温め方を調整できるため便利です。
スピードを重視したいときは、最大出力が700Wや900Wの家庭用電子レンジもあります。
オーブン機能のついた電子レンジを選べば、さらに料理の幅が広がります。
5.まとめ
電子レンジのワット数は、火加減のようなものです。
使用するワット数によって、電気代に大きな影響はありません。
食品や料理によって上手に使い分けることで、おいしく温めることができ、電気代の節約にもつながります。
日頃から料理をするのであれば、ワット数が細かく設定できる電子レンジがおすすめです。