加湿器は定期的なお掃除が必須!加湿器のタイプ別で掃除方法を解説

冬場の乾燥対策に欠かせない加湿器ですが、定期的にお掃除はしていますか?「タンクの水アカが気になる」「フィルターから嫌なニオイがする」といったお悩みを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
加湿器の汚れをそのままにしておくと、水アカが固まったり、雑菌やカビが繁殖したりする原因になります。
汚れた空気を部屋に広げている可能性もあるため、定期的なお手入れがとても大切です。
この記事では、加湿器のタイプ別に具体的な掃除方法を詳しく解説します。あわせて、毎日できる簡単なお手入れの習慣や、シーズンオフの正しいしまい方についてもご紹介します。
1.【タイプ別】加湿器の掃除方法
1-1.スチーム式加湿器
水をヒーターで加熱し、蒸気(スチーム)を発生させて加湿するタイプです。
水を沸騰させるため雑菌が繁殖しにくい反面、水道水に含まれるミネラル分が固まり、「水アカ(カルキ)」として付着しやすいのが特徴です。
お手入れは、一ヶ月に一回程度を目安に行いましょう。
主な掃除パーツと手順
給水タンク
1.タンク内を少量の水で振り洗いする
2.ぬめりが気になる場合は、スポンジやブラシで内部をやさしくこする
本体内部(加熱部・水路)
1.主な汚れである水アカには、クエン酸が有効です。
2.ぬるま湯1Lに対しクエン酸10g程度でクエン酸水をタンクに作ります。
3.本体にセットし、「クエン酸洗浄モード」や「お手入れモード」があれば実行します。(ない場合は、そのまま1〜2時間つけ置きします)
4.時間が経ったらクエン酸水を捨て、内部を柔らかいスポンジやブラシで優しくこすり洗いします。
5.クエン酸が残らないよう、水でしっかりとすすぎ、乾燥させます。
1-2.気化式加湿器
水を含んだ加湿フィルターに風を当て、水分を気化させて加湿するタイプです。
ヒーターを使わないため水アカは付きにくいですが、フィルターやトレイにぬめりやカビが発生しやすい傾向があります。
清潔に保つため、2週間に一回程度のお手入れを心がけましょう。
主な掃除パーツと手順
給水タンク
1.タンク内を少量の水で振り洗いする
2.ぬめりが気になる場合は、スポンジやブラシで内部をやさしくこする
トレイ
1.トレイの水を捨て、スポンジやブラシで水アカやぬめりを洗い流す
2.細かい部分は歯ブラシなどでこする
加湿フィルター
1.フィルターをトレイから取り出し、流水でやさしく押し洗いする
2.ニオイやぬめりがある場合は、重曹を溶かした水に30分〜2時間ほどつけ置きする
3.つけ置き後は、洗剤成分が残らないよう、水でしっかりとすすぐ
吸気口(吸気フィルター)
本体の吸気口や、そこに取り付けられているフィルターのホコリを掃除機で吸い取る
1-3.超音波式加湿器
水に超音波振動を与え、微細なミスト(霧)にして放出するタイプです。
加熱しないため、タンクや本体内部の水に雑菌やぬめりが発生しやすいのが特徴です。
こまめなお手入れが必要で、週に一回程度の掃除が推奨されます。
主な掃除パーツと手順
給水タンク
1.タンク内を少量の水で振り洗いする
2.ぬめりが気になる場合は、スポンジやブラシで内部をやさしくこする
本体内部・超音波振動子
1.水を捨て、内部に残った水を拭き取る
2.超音波振動子(ミストを発生させる部分)や水位センサーはデリケートなため、綿棒や付属の柔らかいブラシでやさしく汚れをとる
3.水アカが固着している場合は、クエン酸水を含ませた綿棒などで掃除する
1-4.ハイブリッド式加湿器
複数の方式を組み合わせたタイプで、主に「温風気化式(気化式+温風ヒーター)」と「加熱超音波式(超音波式+加熱ヒーター)」があります。
・温風気化式:水を含んだフィルターに温風を当てて、効率よく水分を気化させるタイプ
・加熱超音波式:水を加熱して雑菌の繁殖を抑えつつ、超音波でミスト(霧)にして放出するタイプ
お手入れの頻度は製品によって異なりますが、2週間〜1ヶ月に一回程度を目安に掃除するのがおすすめです。
主な掃除場所と手順
温風気化式の場合
給水タンク
1.タンク内を少量の水で振り洗いする
2.ぬめりが気になる場合は、スポンジやブラシで内部をやさしくこする
トレイ
1.トレイの水を捨て、スポンジやブラシで水アカやぬめりを洗い流す
2.細かい部分は歯ブラシなどでこする
加湿フィルター
1.フィルターをトレイから取り出し、流水でやさしく押し洗いする
2.ニオイやぬめりがある場合は、重曹を溶かした水に30分〜2時間ほどつけ置きする
3.つけ置き後は、洗剤成分が残らないよう、水でしっかりとすすぐ
吸気口(吸気フィルター)
本体の吸気口や、そこに取り付けられているフィルターのホコリを掃除機で吸い取る
加熱超音波式の場合
給水タンク
1.タンク内を少量の水で振り洗いする
2.ぬめりが気になる場合は、スポンジやブラシで内部をやさしくこする
本体内部・超音波振動子
1.水を捨て、内部に残った水を拭き取る
2.超音波振動子や水位センサーはデリケートなため、綿棒や付属の柔らかいブラシでやさしく汚れをとる
3.頑固な水アカは、クエン酸水を含ませた綿棒などで掃除する
2.加湿器を洗わないと水アカ・雑菌・カビの原因に
加湿器を長期間掃除せずに使い続けると、水アカ・雑菌・カビといった汚れが発生しやすくなります。
水道水に含まれるミネラル成分が蓄積すると、白っぽい水アカ汚れとなり、大きな固まりになることもあります。
また、水を入れたまま放置したり、高い湿度のまま加湿器をつけっぱなしにすると、雑菌やカビが繁殖してしまいます。
黒っぽい汚れがついている場合は、その多くがカビ汚れです。
これらを放置すると、加湿の際に空気中へ拡散し、人体への影響につながる可能性もあるため注意が必要です。
こうしたトラブルを防ぐためにも、加湿器は定期的にお手入れしましょう。
3.清潔な加湿器を保つカンタンな習慣
3-1.タンクの水を毎日入れ替える
加湿器の水は、継ぎ足したり、まだ余っているからといって放置したりせず、毎日取り換える習慣をつけましょう。
水を入れ替える際に、少量の水を入れてフタを閉め軽く振って、タンクをきれいにしてから新しい水をいれると水アカを軽減することができます。
3-2.こまめに水滴を拭き取る
加湿器の内部や水蒸気の噴き出し口付近などに発生する水滴は、こまめに拭き取るようにしましょう。
気づいたときに拭き取ることで、水アカ汚れを最小限に防ぐことができます。
4.加湿器を使わない季節になったら
加湿器をしまう季節になったら、フィルターやタンクはもちろんのこと、細かいパーツなども、すべてを掃除しましょう。
水アカが気になるときはクエン酸、ニオイも落としたいのであれば重曹を使うと汚れを効果的に取ることができます。
加湿器本体もきれいな布で拭くようにしましょう。
また、加湿器を片付けるときはしっかりと乾燥させるのもポイント。水分が残っているとカビの原因になります。

まとめ
加湿器は、タイプによって、汚れの特徴や適した掃除方法が異なります。
水アカやぬめり、カビの発生を防ぐためには、お使いの加湿器に合った方法で定期的にお手入れすることが大切です。
特に「タンクの水は毎日入れ替える」ことや「定期的に洗う」といった習慣を心がけることで、加湿器を清潔に長持ちさせることができます。
この記事を参考に、こまめなお手入れを習慣づけて、キレイな蒸気で快適な湿度を保ちましょう。
