服についてしまったファンデーション汚れやシミは落とせる?
メイクをしているときや服を脱いだときに、うっかりファンデーションをつけてしまい、焦ったことのある人も多いのではないでしょうか。
とくに、出かける前や外出中に、ファンデーションのシミがついてしまうと、時間もないので困ってしまいますよね。
今回は、服についてしまったファンデーションのシミの、正しい落とし方をくわしく解説します。
1.ファンデーションに含まれる成分の特徴
ファンデーションは、顔料と油、鉱物の成分などが混ざっています。
シミには種類があり、油溶性と水溶性に分けられます。
シミの種類によって対処方法が違い、ファンデーションは油溶性のシミ。メイクが崩れないように工夫されていることもあり、服につくと落ちにくいシミになってしまうのです。
2.ファンデーションが服についたときにやってはいけないこと
ファンデーションが服についてしまったときは、焦ってしまいますが、こすったり、汚れた部分を水洗いしたりするのはやめてください。
布と布がこすれると、汚れが広がり、生地を傷める原因にもなります。
また、ファンデーションは先ほどもご紹介の通り、油溶性のため、水で洗い流すと落ちにくくなってしまいます。
メイクを落とすときも、先に手や顔を水で濡らしてしまうと、クレンジングがはじかれてしまいますよね。
3.ファンデーションの汚れを落とす前に確認すること
ファンデーションの汚れを落とす前に、服のタグについている洗濯表示を確認し、水洗いが可能かチェックしましょう。
水の入った桶のマークに「×」がついているときは、自宅での洗濯はできません。
水洗いができないものは、洗ってしまうと縮んだり、ファンデーションは落とせても別のシミができてしまったり、お気に入りの服が台無しになることも。無理をせずクリーニングに出してください。
4.おうちで簡単にできるファンデーション汚れの落とし方
自宅で水洗いできる服であることを確認したら、早速服についたファンデーションの正しい落とし方を見ていきましょう。
ファンデーションが服についていることに気づいたら、放置せずなるべく早く行ってください。
<準備するもの>
- 中性洗剤か弱アルカリ性洗剤
- 使い捨ての歯ブラシ
- タオル
ファンデーション汚れの落とし方の手順
1)手ではたいてファンデーションの粉を落とす
2)ファンデーションがついた部分を上にして、シミの裏側にタオルを敷く
3)ファンデーションがついた場所に直接洗剤をつけ、歯ブラシでたたくように染み込ませる
4)タオルに汚れを移すようにしてたたく
5)ぬるま湯で洗い流す
6)シミに洗濯洗剤を直接つけ、洗濯機もしくは手洗いで洗う
手ではたくときや歯ブラシを使うときは、決してこすらず、たたくように染み込ませるのがポイントです。
やりすぎると変色することもあるので、気をつけましょう。
5.時間が経ってしまったときのファンデーション汚れの落とし方
ファンデーションは早く落とすのが鉄則ですが、時間が経ってしまったときには、クレンジングオイルを使うことで、きれいに落とすことができますよ。
<準備するもの>
- クレンジングオイル(メイク落とし)
- 中性洗剤か弱アルカリ性洗剤
- 使い捨ての歯ブラシ
- タオル
ファンデーション汚れの落とし方の手順
1)裏地やポケットの内側などの目立たないところで、クレンジングオイルで色落ちしないかを試す
2)シミの部分を上にして、シミの裏側にタオルを敷く
3)シミに直接クレンジングオイルをつけ、歯ブラシでたたくように染み込ませる
4)敷いておいたタオルに色がつかなくなるまで汚れを移すようにしてたたく
5)ぬるま湯(40度程度)でオイルをしっかりと洗い流す
6)シミに洗濯洗剤を直接つけ、洗濯機もしくは手洗いで洗う
クレンジングオイルは、必ず先につけましょう。服が濡れた状態だとはじかれてしまうことがあります。
6.外出先でファンデーションが衣服についたときの応急処置
外出先でファンデーションを服につけてしまったときも覚えていると安心!応急処置方法をご紹介します。
<準備するもの>
- ティッシュ(ハンカチ/トイレットペーパー)
- ハンドソープ(石鹸/シートタイプのメイク落とし)
応急処置の手順
1)汚れた部分にティッシュをあて、油分を吸い取る
2)ハンドソープを汚れ部分になじませる
3)ハンドソープがよくなじんだらティッシュで拭き取る
4)ぬるま湯でしっかりと洗い流す
石鹸やシートタイプのメイク落としがなくても、トイレにいけばファンデーションを落とすアイテムがそろいます。
緊急事態にはぜひ試してみてください。
7.服にファンデーションをつけないようにするには
7-1.服を着脱する前にメイクをする/落とす
ファンデーションがつかないようにと、パジャマや部屋着のままメイクをしている人もいるかもしれませんね。
メイクをしたあとに着替えると、ファンデーションを服につけてしまったという人が圧倒的に多いようです。とくに首回りが狭い服は、高確率でついてしまいます。
着替えてからメイクをする習慣をつけると、ファンデーションのシミがつく確率を減らせます。
また、帰宅したときも、先にメイクを落としてから着替えるといいでしょう。
どうしてもメイクのあとに着替えたいという人は、フェイスカバーを用意するといいですよ。
7-2.色移りしにくいファンデーションを選ぶ
色移りしにくいファンデーションを選べば、汚れを気にせずメイクが可能です。
最近は服だけではなく、マスクにもつかない、色移りしにくいファンデーションが増えてきています。
ウォータープルーフやボディにも使えるタイプで、密度の高いファンデーションを選びましょう。
まとめ
ファンデーションのシミは、コツさえわかれば、自宅で落とすことが可能です。
焦ってこすったり、水で濡らしたりするのはNG。
油汚れに強い、洗剤やクレンジングを使って、落としていきましょう。
外出先でつけてしまったときは、トイレにいけば応急処置ができますよ。
ファンデーションのシミは、できるだけ早く対処した方が落ちやすいので、放置しないようにしましょう。
また、落とす方法を知っていても、ファンデーションをつけないことが一番。服につけないように工夫してみてください。