冷凍庫の霜取りは意外とかんたん!霜がつきにくい方法も解説

冷凍庫を整理整頓するのが面倒で放置していたら、分厚い霜がついてしまったときはどうしたらいいのでしょうか。
できてしまった霜は庫内を傷つけずにキレイに取りたいですよね。
今回は正しい霜取りの方法や霜をつきにくくする方法をご紹介していきます。
1.冷凍庫の霜取りの方法
冷凍庫の霜取りをするというと、食材を全部取り出し、何か特別な道具が必要なのではと考えてしまいがちですが、実は用意するのは「タオル」だけなのです。
1-1.霜が薄い場合の霜取りの方法
霜がまだ薄い場合は40℃くらいのぬるま湯で濡らしたタオルを当てて拭き取るだけでOK。食材などをすべて外に出す必要はなく、霜がついた部分に少しだけゆとりがあればいいのですぐに終わります。
1-2.霜が厚い場合の霜取りの方法(タオルのみ)
霜が厚い場合は、自然に溶かす方法が一番楽です。手順を見ていきましょう。
1.食材はクーラーボックスなどに移動し、庫内を空にする
2.冷蔵庫の運転を止める
3.扉を開けて氷が自然と溶けるのを待つ
4.タオルで水分をしっかりと拭き取る
5.庫内がしっかりと乾いたことを確認したら、電源を入れて食材を戻す
1-3.霜が厚い場合の道具を使った霜取りの方法
霜が厚い場合、すべてが溶けるのを待つのは時間がかかりますよね。そんなときはある程度溶けたところで、ゴムやプラスチック製のヘラで庫内を傷つけないように霜を剥がすのがおすすめ。

2.冷凍庫の霜取りでやってはいけないこと
2-1.霜取りにドライヤーを使うこと
ドライヤーを使うと、熱が一か所に集中して温度変化が起こるため、冷凍庫が変形してしまう可能性があるほか、冷媒もれや、冷却器が変形したり破れるなど故障につながることもあります。
早く溶かしたい気持ちはわかりますが、自然に溶けるのを待つのが一番です。ドライヤーは絶対に使用しないで下さい。
2-2.アイスピックなど硬い道具を使う
霜取りをするときは庫内を傷つけない道具を使うようにしましょう。アイスピックなど硬い道具は避け、先ほどご紹介したとおりゴムやプラスチック製のヘラで剥がすようにしましょう。
2-3.霜取りスプレーを吹き付ける
市販されている霜取りスプレーの使用も避けましょう。
これらのスプレーの主成分にはアルコールが使われていることが多く、冷凍庫内のプラスチック部分を傷めたり、変質・劣化させたりする可能性があるためです。
3.冷凍庫に霜がつきにくくするには
面倒な霜取り作業は、できるだけ頻度を減らしたいものです。日頃のちょっとした工夫で、冷凍庫に霜がつきにくくなります。ここでは、霜の発生を抑える6つの予防策をご紹介します。
3-1. サラダ油を塗る
冷凍庫の内側の壁が乾いた状態で、サラダ油を薄く塗っておきます。
油が壁の表面をコーティングし、水分を弾くため、霜が付着しにくくなる効果が期待できます。
キッチンペーパーなどに少量の油を含ませて、薄く伸ばすように塗るのがコツです。
3-2. ドアの開閉は素早く
冷凍庫の霜は、庫内に侵入した外気に含まれる水分が冷やされることで発生します。特に、湿度の高い時期は注意が必要です。
ドアを開けている時間が長かったり、開閉の回数が多かったりすると、それだけ多くの湿気が庫内に入り込んでしまいます。
必要なものを取り出す際は、あらかじめどこにあるか把握しておき、ドアの開閉はできるだけ素早く、最低限の回数に留めるよう心がけましょう。
3-3. 食品は密閉して保存する
冷凍庫内の食品に含まれる水分も、霜の原因となります。
肉や魚、野菜などは、水分が外に漏れないよう、ラップで包むだけでなく、フリーザーバッグや密閉できる保存容器に入れてから冷凍しましょう。
3-4. 熱いものは冷ましてから入れる
調理した食品などを冷凍保存する場合、熱いまま冷凍庫に入れるのは避けましょう。
熱いものを入れると、庫内の温度が急激に上昇します。その際に出る 湯気が、霜の大きな原因となります。
食品は必ず粗熱をとり、室温程度まで冷ましてから冷凍庫に入れるようにしてください。
3-5. 食品を詰め込みすぎない
冷凍庫内に食品を詰め込みすぎると、冷気の流れが悪くなります。
冷気が隅々まで行き渡らなくなると、冷却効率が低下し、部分的に温度が上がりやすくなることで霜が発生しやすくなります。
冷凍庫内の食品は、冷気の通り道を確保できるよう、7割程度の収納に留めておきましょう。
3-6. ドアパッキンを定期的に掃除する
冷蔵庫・冷凍庫のドアについているゴム製パッキンは、冷気を逃さず外気を遮断する重要な役割を担っています。
しかし、このパッキンに汚れが付着したり、劣化して弾力がなくなったりすると、ドアとの間に隙間ができる原因となります。わずかな隙間からでも湿気を含んだ外気が入り込むと、それが霜になってしまうのです。
ドアパッキンは定期的に汚れを拭き取り、亀裂や変形がないかチェックする習慣をつけましょう。

4.自動霜取り機能付きの冷凍冷蔵庫がおすすめ
自動霜取り機能が付いた冷凍冷蔵庫を選べば、霜取りの回数を減らすことができます。
冷凍冷蔵庫にはファン式と直冷式があり、ファン式のことを自動霜取り機能がついた冷凍冷蔵庫と呼んでいます。
ファン式と直冷式は冷やし方が違います。ファン式は冷却器で作られた冷気を、ファンでムラなく庫内に送り、隅々まで温度を一定に保つことができます。
直冷式は冷却器から出た冷気が自然と冷凍庫内に広がるタイプで、庫内の水分が凍りやすく霜がついてしまうのです。直冷式が悪いわけではなく、ファン式より静か、安価で手に入るというメリットもあります。
しかし、ファン式の方がやはりお手入れは簡単ですし、庫内の温度も一定なのでおすすめです。ただし、ファン式でも扉を開けたままだと霜はつくので気をつけましょう。
最近の冷凍冷蔵庫はファン式が主流であり、Haierの冷凍冷蔵庫もJR-N130Aを除き自動霜取り機能付きが搭載されています。
まとめ
冷凍庫の霜取りは意外と簡単にできますが、厚くなる前にこまめに掃除をするようにした方がいいでしょう。霜取りはしたくないという人はファン式の冷凍庫を選んでみてくださいね。