洗濯機でつけおきってどうやるの?洗濯機でのつけおきのやり方や注意点を解説
洗濯機にあるつけおきコースを使ったことはありますか?
「どんなときにつけおきを使ったらいいの?」「どんな服でもつけおきしていいの?」とわからないことが多いので、結局使っていないという人のために、今回は洗濯機でつけおきをする方法や注意点などをくわしくご紹介します。
1.黄ばみや黒ずみ、ニオイが気になるときは「つけおき」がおすすめ!
普段の洗濯は標準コースできれいに洗うことができますが、黄ばみや黒ずみ、ニオイが気になるときは洗濯機のつけおきコースを選ぶことで、頑固な汚れやニオイを落とすことができます。
1-1.使用する漂白剤の選び方
つけおきコースを選択したときは、汚れを落ちやすくするために漂白剤を使用するのがおすすめ。
漂白剤は2種類あり「酸素系漂白剤」と「塩素系漂白剤」に分けられます。酸素系漂白剤は汚れだけを落とすので色や柄の衣類にも使えますが、塩素系漂白剤は脱色してしまう可能性があるため白い無地の衣類専用です。
洗濯表示の△の記号をチェックして適した漂白剤を選ぶことが大切。△に×が付いている場合は漂白剤の使用はできません。△に斜めの線が2本入っている場合は、酸素系は使えますが塩素系は使用不可。△だけの場合はどちらの漂白剤も使えます。
1-2.つけおきに向いていない衣類
色落ちがしやすい衣類
革や麻、シルクなどは水に弱く色落ちしやすいためつけおきには向きません。シワがつくと取れにくいのでなかなか元に戻らないので気をつけましょう。
とくに革は湿度に弱いので汚れが気になるときは、つけおきではなくクリーニングや別の方法を検討しましょう。
毛羽立つ、シワができやすい衣類
裏地に使用されることが多いキュプラやレーヨン、アセテートやリネン(麻)などは表面が毛羽立ち、シワができやすい性質があります。つけおきすることでシワがつくとなかなか取れません。
縮みやすい衣類
ウール(毛)やリネン(麻)、カシミヤ・レーヨンなどは水に濡れると繊維が絡まり縮むため水洗い不可でクリーニング必須の衣類が多いです。
水洗い可と表記があっても手洗いの指定があることが多いため、短時間で洗濯を済ませなくてはいけません。そのためたとえ水洗いができたとしても、つけおきするのは避けた方がいいでしょう。
2.洗濯機でのつけおき洗いのやり方
2-1.「つけおきコース」が洗濯機にある場合
元々洗濯機に「つけおきコース」がある場合は、選んでスタートボタンを押すだけで完了です。
洗濯機が一度軽く洗ってからつけおきの時間を取ってくれます。つけおきが終わると洗いからすすぎ、脱水へと進むので、何か途中で操作するようなことはなく全自動です。
2-2.「つけおきコース」が洗濯機にない場合
使用している洗濯機につけおきコースがない場合は「洗い」の途中に一時停止をして、10~20分ほどそのままにしておきましょう。時間がたったら再度スタートするだけでOKです。
わざわざつけおき用のおけなどを用意しなくても洗濯機の中でできます。
3.つけおきをする際の注意点
3-1.洗剤を入れすぎない
洗剤や漂白剤をたくさん入れておけばさらに汚れが落ちるかもしれないと期待し、多めに入れる人もいますが実は逆効果なのです。
すすぎ残しや色落ちの原因になる可能性があるため、洗剤や漂白剤の分量は表記のとおりにしましょう。
3-2.長くつけおきしすぎない
つけおきの時間を取れば取るほど汚れが落ちるのではと考える人もいますが、長すぎると衣類が傷む原因となります。
つけおきは長くても1時間あれば充分ですので、夜につけて朝スタートするという人はやりすぎかもしれません。つけおきコースはつけおきの時間を設定できるものもあるので汚れの状態を確認して時間を調整しましょう。
3-3.脱水をしすぎない
つけおきしたときは脱水のしすぎにも注意。脱水のときは洗いやすすぎにくらべるとかなり強い力がかかるので、衣類が傷む原因になります。
繊維がデリケートな状態になっているため、つけおきをしたときは脱水を短めにするといいでしょう。
まとめ
洗濯機でつけおきするとしつこい汚れやニオイが取れてありがたいですが、メリットばかりではなくつけおきに向かない衣類もあるので注意しなくてはなりません。
また、洗剤を多く入れたりつけおきの時間を増やしたりすることで効果が上がるわけではないので、量や時間を守って正しくつけおきしましょう。