洗濯機の「かさ上げ」は必要?メリット・デメリットと失敗しない選び方を解説

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「洗濯機の下の掃除がしにくい」

「排水ホースが邪魔で設置がうまくいかない」

そんなお悩みを解決する手段として「洗濯機のかさ上げ」があります。

しかし、間違った方法や不適切な台を使用すると、振動が激しくなったり、最悪の場合は洗濯機の故障や水漏れ事故につながったりすることもあります。

この記事では、家電メーカーの視点から、かさ上げの正しいメリット・デメリット、そして安全な設置方法と選び方について解説します。

1.洗濯機の「かさ上げ」とは?主な3つのメリット

「かさ上げ」とは、洗濯機の脚の下に専用の台やマットを敷き、本体の高さを上げる設置方法のことです。主には以下の3つのメリットがあります。

1-1. 掃除がしやすくなる

洗濯機の下はホコリや湿気がたまりやすく、放置するとカビや害虫の温床になりがちです。 かさ上げによって床との間に隙間を作ることで、ハンディモップやロボット掃除機が入りやすくなり、こまめな掃除が可能になります。

1-2. 排水ホースのスペース確保と通気性

洗濯機の設置場所によっては、排水口が洗濯機の真下に来る「真下排水」となるケースがあります。この場合、かさ上げをしてホースを通すスペースを確保しないと、ホースが本体に押し潰されて排水不良(エラー)を起こす可能性があります。 かさ上げ台を使うことでホースの通り道を確保し、スムーズな排水を助けます。

1-3. 振動・騒音の軽減(防振)

防振効果のあるゴム製のかさ上げ台を使用することで、床に伝わる振動を抑え、騒音を軽減する効果が期待できます。

2.意外と知らない「かさ上げ」のデメリット

メリットの多いかさ上げですが、デメリットやリスクも存在します。導入前に必ず確認しておきましょう。

2-1.振動・音が大きくなる場合がある

洗濯機の位置が高くなると、重心が高くなり、揺れやすくなる傾向があります。特にかさ上げ台自体が不安定だと、かえって振動や音が大きくなってしまうことがあります。 ドラム式洗濯機などの重量がある機種では、特に注意が必要です。

2-2.洗濯物の出し入れがしにくくなる

本体の位置が高くなる分、洗濯槽の底も高くなります。縦型洗濯機の底にある洗濯物が取り出しにくくなる可能性があります。 また、洗濯機の上に棚や乾燥機を設置している場合や、給水用の水栓の位置が低い場合は、本体と干渉して設置できなくなることもあるため、事前の高さ確認が必須です。

揺れる洗濯機

3.目的別!かさ上げ台の選び方

かさ上げ台にはいくつかの種類があります。目的に合わせて適切なタイプを選びましょう。

3-1.【掃除・排水確保重視】足つきタイプ(キャスターなし)

5〜10cm程度の高さを出したい場合におすすめです。十分な高さが出るため、排水ホースの取り回しが楽になり、手を入れて掃除もしやすくなります。

ただし、キャスター付きの台は、洗濯機の脱水時の振動で動いてしまうリスクがあるため、メーカーとしてはキャスターのないものを推奨します。

3-2.【防振・防音重視】ゴムマットタイプ

ゴムの弾力で振動を吸収することに特化しています。「掃除スペースはいらないが、音を静かにしたい」という場合に適しています。

3-3.【NG例】使用を避けたい代用品

DIYで安く済ませようとして、以下のようなものを代用するのは絶対にやめましょう。

  • レンガ・コンクリートブロック:振動で割れたり、床を傷つけたりする恐れがあります。

  • 発泡スチロール:重さに耐えきれず潰れてしまい、洗濯機が傾倒する危険があります。

  • 木材:湿気で腐食したり、滑って洗濯機が落下したりするリスクがあります。

必ず「洗濯機用」として販売されている、耐荷重のしっかりした専用品を使用してください。

まとめ

洗濯機のかさ上げは、掃除のしやすさや防音対策として有効な手段です。しかし、安全に行うためには、適切な製品選びと正しい設置が欠かせません。

特に、レンガやブロックなどの不安定な代用品は絶対に使わないようにしましょう。

設置後も、定期的に「ガタつき」がないか確認することをお忘れなく。

これらを守って、安全で快適な洗濯ライフを送りましょう。設置に関して不安がある場合は、お使いの製品の取扱説明書を確認するか、メーカーのお問い合わせ窓口へご相談ください。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。
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