洗濯機から水漏れが起きたときにまずやるべき事は4つ!原因と対処法も解説

1. 洗濯機から水漏れ!まずやるべき応急処置

水漏れを発見した場合は、被害を最小限に食い止めるために、落ち着いて以下の応急処置を行ってください。

1.洗濯機の運転を停止する

2.蛇口を閉める

3.電源プラグを抜く

4.床に漏れた水を拭き取る

2. 【部品別】洗濯機の水漏れの対処法

2-1.洗濯機の内部

洗濯機の底

洗濯機の底から水が漏れている場合、本体内部の部品が原因である可能性が高いです。

洗濯槽のヒビ割れ、パルセーター(洗濯槽の底で回転する羽根)の摩耗、または内部のホースの破損などが考えられます。

これらの部品の多くは、専門的な知識がないと交換や修理が困難です。
無理に分解しようとせず、メーカーや専門の修理業者に点検を依頼してください。

洗濯槽

洗濯槽そのものにヒビや穴が開いていると、そこから水が漏れ出します。

長年の使用による経年劣化や、洗濯物と一緒に固い異物を洗ってしまったことが原因となることがあります。

特に洗濯槽の外側(外槽)が破損すると、水が洗濯機の底から漏れ出す原因になります。

この場合は部品の交換が必要になるため、メーカーや修理業者への相談が必要です。

洗剤ケース

洗剤や柔軟剤を規定量より多く入れすぎると、洗濯中に泡が立ちすぎ、その泡が洗濯槽や洗剤ケースから溢れ出ることがあります。

また、洗剤ケース自体が洗剤の溶け残りなどで詰まっていると、給水時に水がうまく流れず、ケースから水が漏れることもあります。

洗剤・柔軟剤は製品に記載されている適量を守りましょう。洗剤ケースは定期的に取り外して洗い、詰まりを解消してください。

ゴミ取り(糸くず)フィルター

洗濯槽の内部に取り付けられているゴミ取りフィルターに、ゴミや糸くずが溜まりすぎると、水の流れが悪くなります。

その結果、排水がスムーズに行われず、洗濯槽から水が溢れてしまうことがあります。

糸くずフィルターは、こまめに掃除し、ゴミを取り除いてください。

フィルターが破損している場合は、新しいものに交換しましょう。

2-2. 排水ホース・給水ホース

ホース自体に亀裂や穴が開いていると、そこから水が漏れてしまいます。

また、ホースが外れていたり、ナットなど接続部が緩んでいたりする場合もあります。

ホースが破損している場合は、新しいものに交換することで対処できます。

接続部の緩みが原因であれば、ナットを締め直したり、内部のゴムパッキンを交換したりすることで改善できます

2-3. 蛇口付近

給水ホースではなく、蛇口そのものから水が漏れているケースです。

蛇口のハンドル部分や、スパウト(水の出口)の付け根などから水が漏れている場合、蛇口内部のパッキンが劣化している可能性が高いです。

パッキンはホームセンターなどで購入し、自分で交換することも可能ですが、適切なサイズや種類を選ぶ必要があります。

2-4. 蛇口と壁の間

蛇口の根元、つまり壁と蛇口の接続部分から水が漏れている場合、内部のシールテープの劣化が考えられます。

この部分の修理は、水道の元栓を閉めてから行う必要があり、作業も複雑になりがちです。

無理をせず、水道修理の専門業者に依頼しましょう。

3. 自分で対処できない・直らない場合の依頼先

原因が特定できない場合や、自分で修理するのが難しい場合は、速やかメーカーや修理業者に相談しましょう。

3-1. 賃貸住宅の場合

賃貸マンションやアパートにお住まいの場合は、まず大家さんや管理会社に連絡してください。

水漏れの原因が建物側の設備(蛇口や壁の中の配管など)にある場合は、大家さん側の負担で修理してもらえることがほとんどです。

また、階下への被害が出てしまった場合の対応についても、加入している火災保険の確認などを含めて相談する必要があります。

3-2. 持ち家の場合

持ち家の場合は、状況に応じて連絡先を選びます。

保証期間

購入した販売店の長期保証や、メーカーの保証期間内であれば、まずは購入店やメーカーのサポートセンターに連絡しましょう。無料で修理してもらえる可能性があります。

保証期間外

 メーカー、家電修理専門業者、または地域の水道修理業者に依頼します。

洗濯機本体の故障が疑われる場合は、メーカーや家電修理業者、蛇口や排水口など水道設備の問題が疑われる場合は水道修理業者が適しています。

3-3. 修理費用の目安

修理費用は、水漏れの箇所や原因、交換する部品によって大きく異なります。

パッキンの交換など簡単な作業であれば数千円程度で済むこともありますが、洗濯機の内部基板やモーター、洗濯槽の交換などが必要になると数万円単位の費用がかかることもあります。

依頼する際は、必ず事前に見積もりを取り、作業内容と費用を確認してから契約するようにしましょう

3-4. 修理か買い替えか?寿命(耐用年数)の目安

洗濯機の寿命は、一般的に6年~8年程度とされています。

使用年数が長く、修理費用が高額になる場合は、新しい洗濯機に買い替えることも選択肢に入れましょう。

最新のモデルは節水性能や洗浄力が向上していることも多く、長期的に見れば経済的になる場合もあります。

4. 洗濯機の水漏れを予防する日頃の習慣

4-1. 蛇口やホースの接続部を定期的に確認する

洗濯機を使う前後に、給水ホースと蛇口の接続部分や、排水ホースが排水口にしっかり差し込まれているかを軽く確認する習慣をつけましょう。

特に給水ホースのナットに緩みがないか、時々チェックすると安心です。

4-2. 排水口や糸くずフィルターをこまめに掃除する

水漏れ原因で多い「詰まり」を防ぐことが最も重要です。 洗濯槽の内部にある「糸くずフィルター(ごみ取りネット)」は、洗濯のたびにゴミを捨てるのが理想です。

また、排水口も月に1回程度はカバーを外し、溜まった髪の毛やヘドロなどを取り除き、清潔に保ちましょう。

4-3. 洗剤や柔軟剤は適量を守る

洗剤や柔軟剤は、多ければ多いほど汚れが落ちるというものではありません。

適量を守らないと、溶け残りが詰まりの原因になったり、過剰な泡立ちによって水が溢れたりする原因になります。

製品に記載されている使用量を守りましょう。

4-4. 洗濯物を詰め込みすぎない

一度に大量の洗濯物を詰め込むと、洗濯機に大きな負担がかかり、排水がスムーズに行われなくなったり、振動でホースの接続部が緩んだりすることがあります。

洗濯物は、洗濯槽の7~8割程度を目安に、余裕をもって入れるようにしてください。

まとめ

洗濯機の水漏れは、突然起こると慌ててしまうトラブルですが、まずは落ち着いて洗濯機の運転を止め、蛇口を閉めるということが大切です。

日頃からゴミ取りフィルターや排水口をこまめに掃除し、ホースの接続部を点検することで、水漏れリスクの多くは防ぐことができます。

自分で原因が特定できない場合や修理が難しい場合は、無理をせず速やかにメーカーや専門業者に相談しましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。
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