冷凍庫の適正温度は何度?温度を上げてしまう原因も解説

2021.11.19

水滴の付いた四角い氷

冷凍庫の適正温度を知っていますか?

長期保存できるからと冷凍しても、適正な温度を保てないと、食品や食材がダメになってしまうかもしれません。

今回は冷蔵庫の適正温度を知って、家庭用冷蔵庫が適正温度よりも高いときの対処法などもチェックしていきましょう。

1.冷凍庫の適正温度は-18℃

日本工業規格(JIS)により、冷蔵庫の冷凍室の温度は「-18℃」と定められています。これは微生物が増殖できなくなるといわれている温度です。

家庭用の冷凍庫も、メーカーや機種によって多少の差はありますが-18℃前後です。

業務用の冷凍庫はさらに温度が低い

業務用の冷凍庫は、-20~-30℃といったさらに低い温度が設定できるようになっています。漁業関係者は、-60℃まで設定できる冷凍庫を持っていることもあるのだそう。

2.冷凍庫の温度が高くなってしまう原因と対処法

家庭用の冷凍庫は、ちょっとしたことですぐに温度が高くなってしまいます。温度が高くなってしまう原因と、一緒に対処方法もチェックしていきましょう。

2-1.ドアの開閉頻度が多い

冷凍庫の温度が上がる原因で一番多いのがドアの開閉。

冷凍庫はたくさんのものが詰まっている家庭が多く、凍るとフリーザーバッグや容器などが曇って見えにくくなるので、中身がよくわからなくなってしまうことから、長時間開けてしまうこともあります。

冷凍庫は常に整理整頓をして、どこに何が入っているかわかるようにし、開けてから探すのではなく、取り出すものを決めてからドアを開けるようにしましょう。

2-2.ドアが閉まりきっていない

冷凍庫は詰めた方がよく冷えるのでたくさん入れてしまい、食品などが引っかかりドアが閉まりきっていないことがあります。

隙間なくしっかりと閉められているか、常に確認しましょう。しっかりと閉めても、いつの間にか開いてしまうというときは、ゴムパッキンが汚れている、または割れている可能性も考えられます。日頃からパッキンの掃除をこまめに行い、割れているときは新しいパッキンに交換しましょう。

2-3.冷蔵庫の設置場所が壁に近すぎる

冷蔵庫は気化熱を外に排出することで、庫内を冷やしています。そのため、壁に近づけすぎてしまうと、放熱できなくなって冷凍庫が冷えない原因となります。

冷凍庫を設置するときは、壁から5cm以上は離すようにしましょう。中には放熱スペースが10㎝ほど必要なものもあるので、取扱説明書をチェックしてください。

2-4.霜がついている

霜がついていると、十分に冷気が行きわたらないため、温度が高くなってしまうことがあります。

霜がついてしまったときは、掃除をして取りましょう。霜を無理矢理取ろうとしたり、削ったりして衝撃を与えてはいけません。食材はすべて出し、電源を切って溶かしてから除去しましょう。

2-5.料理を温かいまま冷凍庫に入れる

料理が熱いうちに冷凍庫に入れてはいけません。ごはんも炊き立てをすぐにラップに包んで冷凍した方が、味が落ちにくいといわれていますが、アツアツで入れるのはNG。

料理を温かいまま冷凍庫に入れると、他の食品や食材が溶けたり傷んだり、冷えるときに水滴がつくため霜がつく原因になることもあります。

料理は粗熱を取って、冷ましてからにしましょう。暑い季節など、「まだ少し温かいけど悪くなってしまいそう」といったときは、なるべく粗熱を取って、先に冷蔵庫に少しの間入れてから、冷凍するといいでしょう。

2-6.コンセントが抜けている

冷凍庫のコンセントが抜けていると、当然温度は上がります。

冷凍庫を開けたときにいつもついているはずの電気がつかない、動作音がしないというときは、コンセントを確認してみましょう。

コンセントは冷凍庫の影に隠れていることもあるので、意外と見落としがちです。

2-7.どれも当てはまらない場合は故障の疑いも

上記の原因に当てはまらない場合は、単純に冷凍庫が故障してしまったのかもしれません。メーカーや専門業者に修理を依頼しましょう。

古い冷凍庫の場合は、買い替えも検討してみてください。修理代の方が高くなったり、一部分を直しても他の部分が壊れたりする可能性が高いので、新しい冷凍庫の方が安心して使えるかもしれません。

まとめ

冷凍庫の適正温度は-18℃です。これ以上高くなると、食品の安全性が低下するため、温度には気を配りましょう。

-18℃より高くなってしまうことがあるという人は、まずは開閉を減らしたり掃除をこまめにしたりしてみましょう。

温度の上昇を防ぐことで、余計な電気代がかからず節約ができますよ。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。