2023.02.15
お風呂上りに顔を拭いたら、バスタオルから嫌なニオイがした…という経験がある人も多いのではないでしょうか。
しっかりと洗濯したはずなのに、タオル類にニオイが残ってしまうのは珍しいことではありません。
手触りもよく、見た目はきれいなバスタオルの場合、捨てるのはもったいないですよね。
そこで今回は、バスタオルが臭くなってしまう原因やニオイを落とす方法などを、くわしく解説していきます。
バスタオルから嫌なニオイがする主な原因は「細菌」です。雑巾のようなニオイがするときは、モラクセラ菌が原因。
モラクセラ菌は、人の口や鼻の粘膜など、どこにでもいる菌の一種で、なかなか死滅しない強い菌です。
モラクセラ菌は、水分があると増殖しやすく、バスタオルが乾くまでに時間がかかると、残った汚れを養分にして繁殖するため、嫌なニオイを発生させます。
湿度が高いときに部屋干ししていると臭う原因は、乾くまでに時間がかかるからなのです。
汗臭いニオイの原因は、マイクロコッカス菌。モラクセラ菌と同じく、人間の皮膚にもいる珍しくない菌で、皮脂汚れなどの油を分解し、ニオイを発生させます。
また、菌のエサとなる落としきれない汚れも、ニオイを発生させる原因の一つです。酸化した皮脂のニオイで、タオル以外にも肌着などに多く見られます。
ニオイが気になるバスタオルは、普通に洗濯するだけでは、ニオイが残ってしまうことも。
しかし、見た目はきれいだと捨てるのは躊躇してしまいますよね。バスタオルを処分する前に試してほしい、ニオイを落とす方法をご紹介します。
少し熱めのお湯(40~50度)に酸素系漂白剤を溶かし、バスタオルを20~30分程度つけ置きし、終わったらいつも通り洗濯をしましょう。
「長くつけ置きした方が、ニオイが取れるのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、長時間つけ置きすると繊維を傷めるため気をつけましょう。
また、塩素系漂白剤は色落ちの危険性があり、生地が傷むため、真っ白なバスタオルであっても控えた方が無難です。
菌は熱に弱いため、煮洗いするのもおすすめです。大きめの鍋にたっぷりのお湯を入れ、バスタオルと一緒に洗濯石鹸や酸素系漂白剤を少しだけ入れて、10分程度煮ましょう。
火を止めて冷ましたら、あとはいつも通り洗濯をするだけです。
ただし、繊維が傷むのは避けられないため、他の方法を試しても効果を感じられなかったときだけにしましょう。
脱水後に干すのではなく、すぐにアイロンがけをするのもいいでしょう。
先ほどもご紹介のとおり、ニオイの原因である菌は熱に弱く、60度以上の高温が効果的。アイロンの熱の力で、菌を死滅させることが可能です。
生地によってはアイロンがけができないバスタオルもあるため、洗濯表示は確認してから行いましょう。
家庭用の乾燥機よりも、コインランドリーの乾燥機の方が高温になります。
菌を死滅させるだけではなく、バスタオルの肌触りがよくなり、ふわふわに仕上がります。たくさんのタオルやバスタオルがあるときは、コインランドリーが便利です。
バスタオルから嫌なニオイが発生する前に、予防できる方法があれば、ぜひ実践したいものです。バスタオルのニオイを防ぐ方法を見ていきましょう。
洗濯物は入れすぎると洗濯物同士の摩擦がしにくくなるため、汚れが落ちにくくなります。
また、洗濯洗剤はたくさん入れることで、洗浄力が上がるわけではありません。
洗濯洗剤を多く入れると生地を傷める原因になるだけではなく、洗濯物や洗濯槽に残ることで、ニオイやカビを発生させる原因となります。
洗濯物の量は洗濯槽の70%程度にし、洗剤はパッケージに記載の通りの量を使用しましょう。
いい香りがしたり、ふわふわに仕上げたりする効果が期待できる柔軟剤。
タオルにも使用している人も多いかもしれませんが、実は柔軟剤とタオルは相性がよくありません。
なぜなら、柔軟剤がタオルの表面を油膜で覆ってしまうことから、水を弾いてしまうため、吸水性がダウンしてしまうのです。
さらに、洗濯をした際も油膜で汚れが十分に落としきれず、汚れが蓄積されニオイの原因に。柔軟剤は毎回ではなく、3~5回に1回程度のペースで使用するようにしましょう。
洗濯物はなるべく早く洗うことで、菌の繁殖を防ぎます。とくに濡れたままのバスタオルを放置すると、菌はどんどん増えてしまうため、できるだけ早く洗いましょう。
モラクセラ菌などは、水分があると増殖しやすいため、早く乾かすことで菌とニオイの発生を予防できます。とはいえ、直射日光に当ててしまうと、生地が傷む原因に。
日中に外で陰干しがおすすめです。バスタオルを部屋干しする際は、扇風機やサーキュレーターで風を送るなど、早く乾かす工夫をしてみましょう。
バスタオルのニオイの原因は細菌です。
嫌なニオイがしたときは、処分をする前に酸素系漂白剤や煮洗いなどを試してみましょう。ただし、やりすぎは生地を傷める原因となるため要注意。
また、普段からバスタオルのニオイの発生を防ぐためにも、洗濯物や洗剤の量は守るようにし、なるべくためずに洗濯をするなど、さまざまな予防を心がけてみてください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。