食洗機に重曹は使える?使えない?注意点を解説!
重曹は、油汚れを分解する効果があると聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
食洗機に重曹を使えば、油汚れだけではなくニオイにも効果が期待できるかもしれないので試してみたいと思っている方はストップ。便利な食洗機ですが使用方法を守らないと、思わぬトラブルに発展する可能性があります。
今回は、食洗機に重曹は使えるのか、くわしく解説していきます。
1.食洗機の洗剤の代わりに重曹を使うことはできない
結論からいうと、食洗機は洗剤の代わりに重曹を使うことはできません。
重曹なら油汚れもニオイも落とせて、一石二鳥かもしれないと使用してしまうと危険です。食洗機の説明書には、重曹使用不可と記載があることが多いです。
重曹では食器の汚れが充分に落ちないという理由もありますが、食洗機のトラブルが起こることもあるので気をつけましょう。
2.重曹が使えない理由
2-1.粉が残る
食洗機の洗剤代わりとして重曹を使うと、水に含まれるミネラルとくっついて白い粉になります。ガラスにこびりつくので、グラスなどの透明感が失われてしまいます。
2-2.油汚れが残る
食器にはさまざまな汚れがついています。食洗機は常時新しい水を使っているわけではなく、一度使用した水も再利用して洗浄しています。
食洗機専用の洗剤は、再利用された水に汚れがついていても、食器に再度汚れが付着しないように防止してくれますが、重曹には防ぐ力がないので油汚れが残ってしまうのです。
2-3.庫内が汚れる
油を含んだ重曹が庫内に残ってしまうことで、食洗機に汚れやニオイが発生してしまいます。
重曹は油汚れに強いといっても、食洗機専用の洗剤にはかないません。
3.一般の食器洗い用洗剤やクエン酸の使用もNG
食洗機には専用の洗剤を使うことが必須。
重曹の他にも、食器洗い用の中性洗剤やクエン酸の使用もNGです。
食洗機専用の洗剤を切らしてしまったときなどに、食器洗い用の中性洗剤は代用できそうと思ってしまう人も多いですが、泡立ちがよすぎるので食洗機から漏れることも。お手入れの手間がかかるだけではなく、食洗機の故障にもつながるので気をつけましょう。
クエン酸は食器を洗浄するときではなく、食洗機の掃除には使えるメーカーもあります。取扱説明書をよく読んでから使用するようにしましょう。
クエン酸を使った食洗機の掃除方法はこちらの記事で紹介しています。クエン酸で食洗機の掃除をするときは、必ず取扱説明書を確認し、クエン酸の使用ができるかを確認してから使いましょう。
4.食洗機の掃除に重曹を使うのもNG
食洗機の掃除に重曹を使うのもNGです。
「食器は洗えなくても、空にして食洗機の掃除なら使えるのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、食洗機の底に油汚れなどがたまっている可能性があり、重曹では充分に落とすことはできません。
重曹を使うことできれいになるどころか、水に溶けにくいため詰まってしまい故障することも考えられるので、取扱説明書をよく見て掃除を行いましょう。
5.「重曹洗浄」の機能がついている食洗機もある
食洗機には「重曹洗浄」の機能が搭載されているものもあります。この機能がついている場合のみ、重曹を使用することが可能です。
重曹の効果が発揮されるように、一般的な洗浄機の水温よりも低い温度の水を使用したり、すすぎの回数を調整したりと、さまざまな工夫がされています。
まとめ
安全性が感じられる重曹ですが、基本的に食洗機に使うことはNG。重曹以外にも、食器洗い用の中性洗剤やクエン酸なども使用できず、食洗機には専用の洗剤が必要です。
食器を洗うときだけではなく、食洗機本体の洗浄にも重曹の使用は控えましょう。
食洗機はとても便利ですが、使用方法を間違うと大惨事になることもあるので気をつけてくださいね。