2023.08.28
洗濯機で洗うときにお風呂の残り湯を使うと節約になると聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし残り湯の汚れがついたり、雑菌がニオイの原因になったりしないのだろうかと心配になりますよね。
今回は洗濯に残り湯を使うコツやメリットなどをくわしくご紹介します。
洗濯にお風呂の残り湯を使うことは節約になりますが、汚れやニオイの落ちが悪くなるのではと心配になってしまうこともありますよね。
入浴後の残り湯には身体についていた皮脂汚れやホコリなどが入っていますが、もともと肌についていたものなので洗濯に大きく影響するわけではありません。
また雑菌も気になるところですが、残り湯を使うのは「洗い」のときなので綺麗な水道水で「すすぎ」を行えば雑菌やニオイが残る心配はありません。
しかし残り湯には汚れや雑菌があることは間違いないので、洗濯の際にお風呂の残り湯を使うときは以下の3つに気をつけましょう。
お風呂の残り湯を洗濯に使う予定があるときは、なるべくお湯を汚さないように気をつけて入浴しましょう。
湯船に浸かる前に身体を洗ったり、浴槽に浮いている汚れはあらかじめ取り除いておいたり汚さない工夫を。
また湯船にタオルやおもちゃを入れるのは避けましょう。浴槽に入っていないときはフタを閉めておくとホコリなどの侵入が防げます。
入浴後は時間を置かずなるべく早めに洗濯をしましょう。
お風呂の残り湯は時間が経てば経つほど雑菌の繁殖が進み、一晩放置すると雑菌の数は1,000倍以上になると言われています。
残り湯が温かいうちの方が汚れの落ちや洗剤の効果も高まります。
先述でも説明しましたがお風呂の残り湯を使うときは「洗い」のみで「すすぎ」は綺麗な水道水で行いましょう。
最初の注水のときだけに残り湯を使い、まだ洗いの段階でも途中から継ぎ足さないようにすると綺麗に仕上がります。
お風呂の残り湯を使うと大きな節水になります。
具体例として1回の洗濯に使う水の量が洗いとすすぎで100Lの場合、そのうちの半分(約50L)を残り湯とします。
東京都の場合だと、水道料金と下水道料金を合わせて1立方メートルあたり372円。1リットルあたりで計算すると0.37円なので、毎日洗濯をする場合は年間で約6,800円(0.37円×50L×365日=6,752円)も節約できます。
残り湯を使うときのポイントでも触れましたが、洗濯洗剤はお湯で溶かした方が洗浄力を高めることができるので水道水で洗うよりも汚れ落ちがいいのです。
水道水をお湯にしようとすると電気代やガスなどの燃料費もかかるので、元々温かい残り湯を使うことで水道代も電気代も節約できてうれしいですね。
お湯を使うことで洗浄力が高まりますが色落ちの可能性も高まります。
デニム素材や色の濃い衣類を洗うときは気をつけましょう。
お湯に比較的弱い繊維であるナイロンやポリエステルなどが使われている衣類を洗濯するときは注意。
お風呂の残り湯は時間が経たないうちに使った方がいいので、洗濯物によっては残り湯を使わず水のほうがいいという場合があります。
入浴剤は洗濯に向かないものは避けなければなりません。入浴剤のパッケージに残り湯として洗濯に使えるか記載があるので見てみましょう。
残り湯として使えない入浴剤は色移りが起こる、洗濯物や洗濯槽を傷つけることもあるので必ずチェックしてくださいね。
お風呂の残り湯を使うときはちょっとした工夫が必要でめんどうだなと思った人もいるかもしれませんが、慣れれば簡単にでき節約効果抜群です!残り湯を使った正しい洗濯のやり方を見ていきましょう。
1)洗濯物を入れて洗濯機の電源をONにする
2)洗剤を入れる
残り湯を使うからといって洗剤の量を増やす必要はありません。いつも通りの量にしましょう。
3)残り湯用の給水ホースをセット、またはバケツを使って残り湯を入れる。
4)洗濯物が泳ぐくらいの水量になったら、スタートボタンを押す。
洗濯物に対して残り湯が少なかったときは、洗濯機が自動で水道水を足し調整してくれるので大丈夫です。
5)あとはいつもの洗濯と同じ流れ
残り湯を入れてスタートボタンを押せばあとはいつもと同じです。自動で柔軟剤が投入されない場合はすすぎのときに入れましょう。
残り湯は時間が経てば経つほど雑菌が繁殖し、一晩放置するだけで1000倍以上になると言われています。
そのため、残り湯を洗濯に使う場合は入浴後なるべく早めに使用するようにしましょう。
洗濯するときにお風呂の残り湯を使うときは工夫が必要ですが、難しいことではないので負担は少なく大きな節約になること間違いなしです。
とはいえ毎回残り湯を使わなくても大丈夫です。衣類の汚れがひどいときや色落ち・色移り・傷みが心配なときは水道水にするなど、洗濯物の状況に合わせて残り湯を上手に使いましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。