2024.11.29
食洗機は一度使うと手放せない、とても便利な家電。
しかし、食洗機ですべての食器や調理器具が洗えるわけではありません。
最近は節約やエコのために、マイボトルを持っていく人も多いのではないでしょうか。水筒は細かいパーツが多く、なんとなく手洗いをしてしまいますが、毎日使うので食洗機で洗えたら手間が減りますよね。
今回は、水筒を食洗機で洗えるのかくわしく解説します。また、水筒を清潔に保つためのお手入れ方法もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
食洗機で洗えるものと洗えないものについてはこちらの記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
保冷や保温などができる、機能性に優れた水筒は「ステンレス」でできていることが多いです。ステンレス製の水筒は、ほとんどのものが食洗機NGなので、使用する前に取扱説明書を確認しましょう。
ステンレス製の食器や調理器具すべてが食洗機NGというわけではありません。水筒にはさまざまなパーツがついています。
本体は洗うことができてもパッキンなどは高温に弱いため、食洗機で洗うと劣化を早め、変形してしまうことも。
水筒は保冷・保温するために、ステンレスの上にコーティング剤や塗料が塗られています。食洗機を使用すると、水圧が強く洗剤も洗浄力があるため、コーティング剤や塗料がはがれてしまい、保冷・保温機能の低下を招くおそれがあります。
耐熱性に優れたプラスチック製の水筒などは、食洗機でも洗えます。
プラスチックの中でも「ポリプロピレン(PP)」は、電子レンジでも使用可能なものが多いので、食洗機でも洗うことができます。
他にも、熱ではがれにくいコーティング剤や塗料を使用した水筒や、変形しやすいパーツに耐熱性がある素材を使っているものもあるので、食洗機で水筒も洗いたいという人は購入前にチェックしてみてくださいね。
水筒は常に清潔な状態にしておきたいものですが、細かいパーツが多いので気づかないうちに汚れがたまってしまうことも。
基本的な水筒のお手入れ方法を覚えておきましょう。
水筒は毎日使い終わったらすぐに洗いましょう。
パッキンをつけたままにしていると、隙間に入った飲み物がカビなどの原因になります。パッキンは基本的にゴムでできているものが多いので、カビのついたまま放置すると取れなくなってしまいます。必ず毎回外して洗うようにしましょう。
水筒を分解したら、それぞれをスポンジと台所用洗剤でよく洗います。
本体は口が狭く、長いタイプのものは洗いにくいことも。そんなときは柄のついたスポンジを活用しましょう。ない場合はスポンジを菜箸で挟み、輪ゴムでとめるといいですよ。
しっかりとお湯ですすいだら、清潔な布巾やペーパータオルで水気をよく拭き取り、乾燥させます。
水滴が残ったまま長時間放置すると、跡がついたりさびたりする原因になるので気をつけましょう。
水筒にお茶を入れると、どんなにきれいに手入れをしていても茶渋がつくのは避けられません。茶渋を放置していると、嫌なニオイの原因になることも。
1週間に1回程度を目安に、酸素系漂白剤でつけ置きをするようにしましょう。
ふたやパッキンは、容器などにぬるま湯を入れて、酸素系漂白剤を溶かし、つけ置きをします。分量はパッケージに書いてあるので守りましょう。多く入れても汚れがたくさん取れるわけではありません。
本体はぬるま湯と酸素系漂白剤を中に入れます。どちらも30分ほど経ったら、よくすすいで水気を切って乾燥させましょう。
本体の外側に酸素系漂白剤がついてしまうと、絵柄などがはがれてしまうこともあるので、気をつけてくださいね。
酸素系漂白剤がないときは、重曹も使えます。ただし、重曹は研磨機能があるので、粉のまま振りかけるとコーティングや塗料が落ちてしまうことも。必ずぬるま湯に溶かしてから使いましょう。
また、漂白をする場合は、ふたを閉めるのはNG。汚れが取れないだけではなく、ふたが飛んでしまうことがあります。とくに酸素系漂白剤と重曹の両方を使ったときは、発泡効果で飛びやすくなっているので、ふたを閉めてはいけません。
水筒についている白っぽい汚れは、水に含まれているカルシウムの汚れです。
こちらも茶渋同様、洗うときには水道水を使うため、避けられない汚れといえます。そんなときはクエン酸の出番です。
ぬるま湯にクエン酸を溶かし、3時間ほどつけ置きします。クエン酸はお湯1Lに対し、大さじ1が目安です。その後、しっかりとすすぎ水気を切って乾燥させましょう。
食洗機で洗えない水筒があることを知らず、うっかり洗ってしまったときは、熱によるダメージがないか確認しましょう。
まずは、塗装が剥げていたり、パーツが変形したりしていないかチェック。
表面の塗装が溶けている場合は、水筒の保温・保冷機能が低下している場合も。復活することはないので、買い替えを検討してください。
また、見た目に変化がなくても、中身が漏れる危険性があるため、水を入れてフタを閉め、逆さにしたり振ったりして、漏れがないか確認してください。
節約に欠かせない水筒ですが、保温・保冷機能がついているものは、ステンレス製の場合が多く、食洗機の使用ができない可能性があります。
食洗機の使用がNGである水筒を間違えて洗ってしまうと、保温・保冷機能が低下するだけではなく、変形したり漏れが発生したりすることもあり、使えなくなってしまうことも。
節約しようと思ったのに、買い替えることになってしまうのは、本末転倒ですよね。
また、食洗機で洗える水筒でも、細かいパーツが多いため、気付かないうちに汚れがたまってしまいます。こまめなお手入れを心がけ、清潔な状態を保ちましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。