2022.12.07
洗濯機で洗濯をしたときに、色落ちに気づき、びっくりした経験がある人もいるのではないでしょうか。
白や薄い色の衣類に、色移りしてしまったときは、ショックですよね。
そこで今回は、色落ちの原因や色落ちしやすい衣類、洗濯する際に気をつけたいことなどをくわしく解説していきます。
購入してから初めて、ジーンズやTシャツを洗濯したときに、水の色が変わっていたという経験はありませんか?
これは、染料が水に溶け出して、色落ちしてしまった証拠です。
何度か洗濯をするとなくなりますが、使用する洗剤や素材によって、色落ちの仕方は異なります。
何度洗濯をしても色落ちする場合は、クリーニングに出した方がいいですよ。
洗濯した際に、水に色はついていなくても、脱水後に衣類を洗濯機に入れっぱなしにしておくと、湿気で色落ちする可能性があります。
脱水後に放置しておくと、色落ちだけではなく、しわになりやすくなるため、すぐに干すようにしましょう。
着ているときにも色落ちすることがあります。肌や衣類同士の摩擦が起こるからです。
暑い季節は、肌に直接濃い色の服を着ると、脇など汗をかきやすい部分がシミになってしまうことも。シミを落とそうとすると、さらに摩擦が起こることで生地への負担がかかり、色落ちの原因になるため、気をつけましょう。
薄い色の服よりも、濃い色の服の方が、染料を多く含んでいるため、色落ちしやすくなります。また、色落ちした際に薄い色よりも目立ちます。
綿や麻、絹などの天然繊維の服は、着心地がよく肌触りはいいですが、ポリエステルやナイロンなどの人工繊維とくらべると、日光や摩擦など色落ちの耐性が低く、色落ちしやすいです。
とくに綿は「最初から色落ちするもの」と思っていた方がいいでしょう。
洗濯前に色落ちがわかれば、他の衣類と別に洗うことで色移りを防止、また最初からクリーニングという選択ができますよね。
洗濯前に色落ちするかどうか判断できるのでしょうか?
いろいろなことが記載してある、洗濯表示。残念ながら、洗濯の仕方や干し方、アイロンのかけ方などはあるものの、色落ちするかどうかの記載はありません。
色落ちが気になるときは、洗濯をする前に確認しましょう。色移りしてもいい白い布、なければ綿棒で行います。
洗剤を白い布につけ、衣類の裏側や縫い目など目立たない部分を軽くこする、または叩くだけ。
布に色が少しでもついた場合は、色落ちすると思った方が無難です。他の洗濯物と一緒に洗うのは控えましょう。
かなり色がついたものや、複数の色が混ざっている衣類などは、クリーニング店で相談した方がいいですよ。
お湯は、汚れが落ちやすいですが、色落ちもしやすくなります。
汚れがひどいものと色落ちしそうな衣類は、分けて洗うようにしましょう。
お風呂の残り湯を使用するときは、気をつけてくださいね。
皮脂汚れや食べこぼし、化粧品など、衣類につく汚れは酸性のものが多いです。そのため、アルカリ性の洗剤の方が洗浄力は上がりますが、色落ちしやすくなります。
水の量が少ないと、色落ちしやすくなります。
ドラム式の洗濯機は、縦型よりも水が少ないため、色落ちには注意してください。
洗濯時間が長いと、衣類が水分を含んでいる時間が増えるため、色落ちしやすくなります。
また、洗濯槽の回転回数も増えるため、摩擦が多くなることも色落ちの原因に。
色落ちを防ぐためには、短時間で手早く洗濯を済ませましょう。
洗濯物の量が多いと、他の衣類との接触が増えるため、色落ちしやすくなります。また、色移りの可能性も高まります。
洗濯ネットは毛玉や生地の傷みを防ぐ便利なアイテムですが、同じネットに複数の衣類を入れると、動きが悪くなるので色落ちしてしまいます。
色移りの原因にもなるので注意してください。
天日干しをして紫外線を当ててしまうと、色落ちしやすくなります。
しかし、陰干しも乾燥するまでの時間がかかるため、色落ちすることも。洗濯物を裏返しにして、風通しのいい日陰に干しましょう。
同じ色同士で洗濯すれば、色落ちしても色移りを気にする必要はありません。同系色ごとに分けて洗濯をするのも一つの手です。
洗濯ネットを使用するときは、複数の衣類を入れず、一つだけにしましょう。
衣類のサイズにぴったりと合う洗濯ネットを選ぶことがポイント。
洗濯槽や他の衣類との摩擦が減るため、色落ちを抑えることができます。
ほとんどの洗濯機にはデリケートな素材の服を洗う「弱水流モード」や「おしゃれ着洗いコース」機能などがついています。
穏やかな水流にすることで、摩擦を減らし、色落ちも抑えることができるのです。
一度に複数の衣類を洗濯する場合は、多めの水量で洗いましょう。
水が多い方が、他の衣類への色移りの可能性が低いです。
ドラム式の洗濯機の方が、水量が少ない傾向があるため、自分で水量を調整するようにしましょう。
初めて洗濯をする衣類で、色落ちが心配なときは、何度か手洗いするのもいいでしょう。
少々手間はかかるものの、色落ちしなくなったタイミングも一目でわかり、他の衣類に色移りさせる心配もなくなります。
先ほどもご紹介の通り、アルカリ性の洗剤は洗浄力が高いですが、色落ちの可能性が高くなります。
そのため、中性洗剤を使うことをおすすめします。
洗濯後は、洗濯物を放置せず、すぐに取り出し、干すようにしましょう。
水を含んでいる時間が長ければ長いほど、染料が溶け出してしまう可能性が高いからです。
色落ちを防止するには、洗濯物を裏返した状態で、風通しのいい日陰に干すのがベスト。
先ほどもご紹介のとおり、早く乾くからといって紫外線が当たる直射日光はNGです。
部屋干しになる場合は、風通しのいい場所を選び、扇風機やサーキュレーターなどを活用するのもいいですよ。
衣類の色移りに気づいたときは、すぐに対処法を行いましょう。
乾いて時間が経ってしまうと、色が定着してしまい取れにくくなります。
色移りした衣類がぬれているうちに40~50℃のお湯を使用し、再度洗濯機で洗いましょう。
高い温度のお湯で洗うことで、染料を落とすことができます。
お湯を使えない素材の場合などはいつもの洗剤の量の2倍入れて、もう一度洗うと色移りが落とせます。
洗浄力の高いアルカリ性の洗剤や粉末洗剤がおすすめ。2倍使用するので、洗濯物に洗剤が残りやすいです。すすぎは必ず2回行いましょう。
新しい衣類をいつもの癖で洗濯機に入れてしまう人もいるかもしれませんが、色落ちの可能性が高いため、とくに濃い色のものは気をつけましょう。
洗濯前に色落ちする衣類なのか判断するには、洗濯表示を見てもわからないため、白い布と中性洗剤を使用して色落ち確認が必要です。
色落ちの可能性があるものは、水の温度や洗剤の種類にも要注意。
気になるときは、手洗いにしたり、クリーニング店に相談したりするといいですよ。
他の衣類に、色移りしてしまったときは、時間との勝負!気づいたらすぐに対処しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。