クローゼットに生えたカビを取り除く方法とカビの予防方法を解説

2024.07.31

クローゼット

クローゼットは密閉された空間のため、湿度が高くなりカビが生えてしまうことがあります。

気温や湿度が低い季節でも、クローゼットにはカビが生える可能性があるため、油断はできません。

気をつけていたのに、カビが生えてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、クローゼットにカビが生えないようにする方法や、生えてしまったときの対処法をくわしく解説します。

1.クローゼットでカビが発生しやすい原因

クローゼットはカビが生えやすい環境です。なぜカビが生えてしまうのか、具体的に原因を見ていきましょう。

1-1.風通しが悪く、湿気がこもりやすい

クローゼットは密閉されているため換気がしにくく、湿気がこもりやすい場所です。カビは高温多湿な環境を好むため、空気が滞留しているクローゼットは繁殖に適した環境といえます。

とくに衣類をたくさん詰め込んでいると風通しが悪く、換気しようとしても空気が入れ替わらないため注意が必要です。

また、乾いていない衣類やクリーニングや購入した際についているビニール袋をつけたまま服を収納していると、さらに湿度が高くなります。

クローゼット

1-2.ホコリが多い

クローゼットは衣類をメインで収納する場所のため、こまめに掃除をしていてもホコリが多い場所です。

クローゼットは収納しているものを外に出してから掃除を行わなくてはなりません。手間がかかるため、掃除を怠りがちになることも。しかし、掃除の頻度が下がると、ホコリが溜まっていきます。

ホコリはカビの栄養になるため、カビが発生しやすくなるのです。

カビはタンパク質や脂肪も栄養にするため、汗や皮脂、髪の毛も要注意。汚れのついたままの衣類をクローゼットに入れると、カビの繁殖の手助けをしてしまいます。

2.クローゼットにカビが生えないようにするための対策

クローゼットは高温多湿な状態が続き、またホコリが多いことから、カビが生えやすい場所です。

どのような対策をすれば、カビを抑えることができるのでしょうか?クローゼットにカビが生えないようにする方法を見ていきましょう。

2-1.こまめにクローゼットを開けて換気する

クローゼットの扉を常に閉めておくと、湿気がこもってしまうため、こまめに開けて換気をしてください。

クローゼットの扉と窓を開けておくだけで換気は可能ですが、サーキュレーターや扇風機を使用して、クローゼットに風を送るのも効果的です。

梅雨や夏場など、とくに湿度が高いときは、窓は開けずに除湿機やエアコンの除湿機能を使用し、部屋の湿度を下げるように心がけましょう。

クローゼット

2-2.除湿剤を使用する

クローゼットに、除湿剤を置くのもおすすめです。

除湿剤は定期的に交換が必要になりますが、置くだけで簡単に除湿できるメリットがあります。

最近では消臭機能や防カビ・防虫機能がついていたり、乾燥させると繰り返し使用が可能だったりと、さまざまな除湿剤があるため、自分に合ったものを探してみるといいでしょう。

また、空のビンなどに重曹を入れてクローゼットに置くと、除湿剤代わりになります。重曹は消臭効果もあるため、臭いも抑えてくれます。

除湿剤

2-3.クローゼット内に衣類を詰め込みすぎない

クローゼットの風通しを良くするために、衣類は詰め込みすぎないように注意しましょう。隙間なく衣類を詰め込んでしまうと、カビが発生しやすくなります。

2-4.クローゼット内を掃除してホコリを取り除く

ホコリはカビの栄養分になります。クローゼットはこまめに掃除をして、ホコリを取り除いてください。半年に1回はクローゼットの中身をすべて出し、ホコリを取り除くのがおすすめです。

衣替えの時期に合わせて、掃除も同時に行うといいでしょう。

ホコリが溜まっているときは、いきなり掃除機をかけるとホコリやカビが舞い上がってしまうため、ハンディーモップやフローリングシート、雑巾などで丁寧に拭き取りましょう。

3.クローゼットにカビが生えてしまった時の対処方法

どんなに気をつけていても、クローゼットにカビが生えてしまうこともあります。

カビを放置しておくとアレルギーを起こすなど、体調不良の原因にもなるため、速やかに除去しなくてはなりません。

クローゼットにカビが生えてしまったときの対処方法も覚えておきましょう。

3-1.用意するもの

・手袋
・マスク
・消毒用アルコール
・布巾(2枚)
・台所用漂白剤(※黒カビの場合)

3-2.クローゼットに生えたカビの対処方法の手順

まずは、クローゼットの中にあるものをすべて出してください。

手袋とマスクを着用したら、消毒用アルコールを布巾にかけて、カビが生えている部分の外側から中心に向かって拭いていきます。

カビがすべて取れたら、もう1枚用意した付近で乾拭きするだけで完了です。

カビに直接消毒用アルコールをかけてしまうと、カビが舞い上がってしまう可能性があるため控えましょう。

黒カビになってしまった場合は、消毒用アルコールだけでは除去できない可能性が高いため、台所用の塩素系漂白剤を使用します。

塩素系漂白剤を使用するときは、クローゼットの材質によっては変色などのリスクがあるため、目立たない部分で試し拭きしてから使用してください。

1Lのぬるま湯に対し10mlの塩素系漂白剤を混ぜ、布巾に染み込ませて硬く絞り、カビの生えた場所を拭きます。

カビが取れたら、水拭きをしたあとに乾拭きをすれば完了です。

4.クローゼットに収納した服にカビが生えていたときの対処方法

クローゼット内にカビは生えなくても、収納した服にカビが発生することがあります。水洗いできる衣類であれば、自宅でもカビは落とせます。

白カビの場合は、手で払い落した後に消毒用アルコールスプレーをたっぷりかけ、酸素系漂白剤を入れて洗濯機で洗うだけ。

黒カビの場合は、綿棒などを使い酸素系漂白剤をカビの生えている部分にしっかりと染み込ませます。その後、酸素系漂白剤につけ置きをし、しっかりとすすぎます。

湿った状態で衣類をしまうと、またカビの原因になるため、しっかりと乾かすことも大切です。

衣類にカビが生えてしまったときの対処方法は、こちらにもくわしくまとめているので、チェックしてくださいね。

服に生えたカビの落とし方と服にできるカビの予防方法を解説

まとめ

クローゼットは湿気がこもりやすいため、カビが生えやすい場所です。

気温や湿度の高いときはもちろんですが、日頃からこまめに換気をするように心がけましょう。

衣替えのタイミングと合わせて、掃除もしっかりと行い、カビの栄養となるホコリを除去してください。

万が一、クローゼットや服にカビが生えてしまったときは、放置せずにすぐに取り除くようにしましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。