おしゃれ着洗いとは?普通の洗濯との違いやおしゃれ着洗いのやり方を解説!

2023.10.02

おしゃれ着

洗濯表示で水洗いができることになっていても、おしゃれ着洗いが推奨されていることがよくあります。

おしゃれ着洗いという言葉はよく聞きますが、具体的に何をしたらいいのかわからない人も少なくありません。

そこで今回は、普通の洗濯とおしゃれ着洗いの違いやデリケートな衣類の正しい洗濯方法などをくわしく解説します。

1.おしゃれ着洗いとは

おしゃれ着洗いとは、デリケートな衣類を洗濯するための方法のこと。

レースやビーズなどの装飾がついた衣類やシルク・ウールといった繊細な素材を、型崩れやシワ、色落ち・毛羽立ちなどを抑えながら洗濯をすることです。

おしゃれ着洗いは装飾やデリケートな素材のものを洗濯するときだけではなく、お気に入りの衣類を洗うときにもおすすめ。ダメージを抑えて優しく洗うことで、お気に入りの衣類を長く着ることができるでしょう。

2.普通の洗濯とおしゃれ着洗いの違い

普通の洗濯とおしゃれ着洗いの違いは、洗剤と洗濯機のコース選択が変わります。まず、普通の洗濯は弱アルカリ性の洗浄力の高い洗濯洗剤を使用します。

弱アルカリ性の洗濯洗剤は洗浄力が高いだけではなく、衣類をより白く見せる蛍光増白剤や皮脂汚れをしっかり落とす漂白剤が含まれていたり、抗菌効果があったりするものなど種類が豊富です。

一方、おしゃれ着洗い用の洗剤は中性。弱アルカリ性の洗剤よりも洗浄力はやや劣りますが、漂白剤などの添加物が含まれていないため、型崩れやシワ、色落ち・縮みなど、洗濯のダメージを防止します。

また、おしゃれ着洗いは洗濯機のコースが違い、メーカーや機種によって呼び名が変わりますが、おしゃれ着洗いコース・手洗いコース・ドライコースなど、標準コースよりも優しく洗えます。

具体的にいうと、洗濯槽の動きを緩やかにして弱水流ですすぎ、脱水も短時間になるのが特徴です。

洗濯

3.おしゃれ着洗いがおすすめの衣類・できない衣類

おしゃれ着洗いができるかどうかは、洗濯表示を確認しましょう。「家庭洗濯」の列で桶に水が入っている下記のような表示があるときは、洗濯機や手洗いが可能です。

数字は水の温度を、桶の下の線は水流の強さを表しています。

1本線の場合は洗濯機で弱い洗濯が可能、2本線の場合は洗濯機で非常に弱い洗濯が可能という意味です。

手のマークがついているときは、洗濯機は使用できませんが、手洗いでおしゃれ着洗いができます。

桶の下に線が入っているときや手洗いマークがついているときは、おしゃれ着洗いがおすすめです。また、Tシャツなど普通の洗濯ができるものでも、お気に入りのものはおしゃれ着洗いをするといいでしょう。

桶に×がついているときは水洗い不可のため、おしゃれ着洗いはできません。クリーニングに出しましょう。

洗濯表示

4.おしゃれ着洗いをするデリケートな衣類の洗い方

4-1.汚れが目立つ場所におしゃれ着用洗剤を塗布する

襟元や袖口、食べこぼしや汗のシミなど、汚れが目立つ部分があるときは、そのまま洗濯してしまうと落ちません。汚れが目立つ部分には、おしゃれ着用洗剤を直接しみ込ませておきましょう。

洗剤がしみ込みにくいときは、こすったり揉んだりしてはいけません。生地を傷めないようにキャップの底などで軽くたたいてください。

4-2.優しく洗えるコースや手洗いで洗う

洗濯機で洗う場合は優しく洗えるコースで

洗濯機で洗う場合は、優しく洗えるコースを選びましょう。

おしゃれ着洗いコースや手洗いコース、ドライコース・ソフトコース・など弱水流のものを選択します。

また、洗濯ネットを使用し他の衣類との摩擦を防ぐことで、型崩れやシワなどのダメージを軽減できます。

手洗いは優しく押し洗い

洗濯機で洗えない衣類は手洗いをしてください。洗面器やバケツ、洗面台にぬるま湯(30℃以下)とおしゃれ着洗い用洗剤を入れて、衣類を沈めたり浮かしたりを繰り返し、優しく押し洗いします。20~30回が目安です。

こすったり揉んだりすると、生地が傷むため控えてください。

ニットなど厚手のものは押し洗いがおすすめですが、ブラウスなど薄手のものはアコーディオン洗いをするといいでしょう。

押し洗いと同様に洗面器やバケツ、洗面台にぬるま湯(30℃以下)とおしゃれ着洗い用洗剤を入れて、真ん中に衣類を寄せたり広げたりを繰り返します。

どちらの洗い方も泡が出なくなるまでしっかりすすぎ、脱水は洗濯機で1分程度行いましょう。

洗濯機の脱水でシワや型崩れが気になるときは、大きなタオルに挟んで水気を取ります。

押し洗い

5.おしゃれ着洗いをしたデリケートな衣類の干し方

ニットやトレーナーなどハンガーにかけて干すと伸びてしまう恐れがあるものは、平干しがおすすめ。平干しネットがない場合は、竿にかけるといいでしょう。竿には袖も一緒にかけてください。

肩ひもの細いワンピースやトップスなども、ハンガーではなく竿にかけるといいですよ。

スカートやズボンなどは裏返して筒干しすると風通しがよくなるので、ウエストやポケットなど乾きにくい部分も早く乾かせます。

襟付きのシャツ類などはボタンを開け、襟を立てて干します。

また、おしゃれ着洗いをした衣類に限らず、直射日光に当たると色あせの原因となるため、風通しのいい日陰で干しましょう。

まとめ

デリケートな衣類は、おしゃれ着洗い専用の洗剤を使用しましょう。

また、洗濯機で洗える場合でも優しく洗えるコースを選ぶことが大切です。

普通に洗える衣類でも、丁寧にお手入れしたいお気に入りのものはおしゃれ着洗いをするといいですよ。

おしゃれ着洗いができるものでも、自宅でのお手入れが不安な衣類はクリーニング店に相談してくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。