2022.12.27
冷凍保存をすると、冷蔵よりも長持ちする食材も多いので、活用している人も多いですよね。
解凍するときは、自然解凍でもOKな食材もありますが、冷蔵庫で数時間かかるものもあります。調理前に「解凍するのを忘れた」と気づくことも。
そんなときに便利なのが電子レンジ。急いでいるときの強い味方です。
しかし、電子レンジで解凍するとムラができてしまい、食感や風味を損なうこともあります。そこで今回は、電子レンジを使って上手に解凍するコツを、食材ごとにくわしくご紹介します。
冷蔵庫や室温で解凍するとかなり時間がかかってしまいますが、電子レンジを使えばあっという間に解凍でき、急いでいるときも便利です。
しかし、解凍方法を間違ってしまうと食品の味が落ちてしまうこともあるので、電子レンジでおいしく解凍するポイントをチェックしておきましょう。
電子レンジで解凍するときは、冷凍庫から取り出してすぐに行いましょう。
少しでも早く解凍しようと、電子レンジに入れる前に冷凍庫から出して冷蔵庫や室温に置いておくことは、先に外側が溶け始めてしまうのでNGです。
電子レンジは食品に含まれる水分を振動させ、摩擦熱で加熱する仕組みのため、先に溶けている部分があるとその水分に反応して解凍ムラを起こします。
肉や魚を解凍するときはラップを外し、クッキングペーパーを敷いた耐熱皿に乗せて加熱しましょう。
解凍の際に出るドリップをクッキングペーパーが吸収してくれることで、ムラなく加熱することができます。
「半解凍」とは、完全に解凍された状態ではなく、周りが少し解凍され、中心部が凍っている状態のことです。
電子レンジにも半解凍機能がついていることもあります。
ついていない場合は、100~200Wで短めの時間を設定しましょう。肉や魚など食材の種類や量によって異なりますが、100gに対し1分前後が目安です。
冷凍庫から出したばかりのときはカチカチのため、包丁で切ることができませんが、半解凍にすると、サクッと包丁が通ります。
切ってから調理したいものやお刺身は半解凍がおすすめです。
肉類は厚みによって解凍方法が違います。解凍のコツをチェックしていきましょう。
かたまりの肉や厚切りの肉は、耐熱皿にクッキングペーパーを敷き、その上に乗せて解凍します。
解凍機能を使用してもいいですが、加熱の目安は100gあたり100~200Wで約2分です。途中で上下をひっくり返すと、解凍ムラを防ぐことができます。
加熱しすぎに注意したい薄切り肉。こちらも耐熱皿にクッキングペーパーを敷き肉を乗せます。半解凍機能または100gあたり100~200Wで約1分です。
魚介類は料理によって全解凍にする場合と半解凍にする場合があります。基本的に生で食べるものは半解凍です。
刺身は生で食べるものなので半解凍にします。クッキングペーパーで包んで電子レンジで加熱しましょう。
加熱の目安は100gあたり100~200Wで約1分です。中央が少し凍っている程度で切ると切りやすく、食卓に並べたときにちょうど食べごろになります。
切り身魚もクッキングペーパーで包んで解凍します。解凍機能または100gあたり100~200Wで約1分です。
焼いたり煮たり火を通すので全解凍でOKですが、柔らかい魚は身割れしやすいので半解凍の状態で調理するのがおすすめです。
エビはクッキングペーパーの上に重ならないように並べ半解凍にします。加熱の目安は100gあたり100~200Wで約1分です。
煮物やカレー、シチューなどすでに調理してある食品は、解凍ムラができやすいです。
冷凍用のバッグやタッパーなどに入れたときは耐熱容器に入れ替え、ラップをかけて加熱します。
量にもよりますが500~600Wで加熱し、様子を見ながら少しずつ解凍していきましょう。途中でかき混ぜると解凍ムラを防ぐことができますよ。
電子レンジでの解凍はコツをつかめば、ムラなく上手に行えます。
全部解凍する場合は、冷凍庫から出してすぐに電子レンジで加熱しましょう。少しでも溶けた部分があると、ムラができやすくなります。
また、切ってから調理したい、刺身で食べたいというときは、半解凍がおすすめ。サクッと切ることができます。
時間がないからといって、部屋に出して自然解凍するのは、食材が傷む原因にもなります。うっかり解凍するのを忘れてしまったときは、電子レンジを使ってみてくださいね。
一度解凍したものを、使い切らないからといって再冷凍するのはNG。
使い切れるように、冷凍保存をするときは小分けにしましょう。小分けの方が解凍もしやすくなりますよ。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。