2022.06.24
いつもきれいな水や洗剤が流れているので、清潔なイメージのある食洗機。
しかし、使おうとしたときに、魚のような生臭いニオイや下水のようなニオイを感じて、嫌な思いをした経験はありませんか?
ニオイを取らないまま食洗機を使用するのは、食器や調理器具にニオイがうつってしまうのではないかと不安になりますよね。
今回は食洗機から発生する、嫌なニオイの原因や対処法などをくわしくご紹介していきます。
下水のようなニオイがするときは、食洗機のフィルターに詰まった生ごみや油汚れが原因です。食洗機には、食べかすを取ってくれる残菜フィルターと、乾燥させるときに温風を通す乾燥フィルターがあります。
残菜フィルターに溜まったゴミを放置してしまうと、悪臭の原因に。
乾燥フィルターは、油汚れが付着することがあります。そのままにしていると温風がうまく通せず、うまく乾燥させることができません。湿度が高い状態では、雑菌が繁殖しやすいため、ニオイが発生するのです。
腐敗臭を感じるときは、洗剤の溶け残りの可能性があります。
油汚れと洗剤が混ざり、蓄積されていくとニオイがしてしまうのです。さらに雑菌のエサになるため、菌が繁殖することでニオイが強くなります。
洗っていない食器を長時間放置していると、雑菌やカビが繁殖し、生臭いニオイを放ちます。
「まだ余裕があるから、あとでまとめて洗おう」と入れっぱなしにするのはNG。食器は入れたらすぐに洗いましょう。
下水のようなニオイがする原因は、フィルターの汚れの他に、排水ホースの可能性も考えられます。排水ホースの中に蓄積した汚れをエサとして雑菌が繁殖すると、ニオイが発生するのです。
食洗機には、食洗機専用のクリーナーを使いましょう。少量で汚れを落としてくれるので、おすすめです。お手入れ方法はとても簡単。
フィルターの掃除をしたあとに、食洗機専用のクリーナーを入れて運転しましょう。終わったら、食洗機内の水分を乾いた布巾で拭き取るだけで完了です。
食洗機には「洗浄コース」などのお手入れ専用の機能がついている場合があります。お手入れができるコースがあるときは、標準運転ではなくお掃除モードを活用した方がいいですよ。
食洗機専用のクリーナーを使用しない場合は、思わぬトラブルが起こる可能性があります。台所用洗剤や重曹・クエン酸を使用するときの注意点を見ていきましょう。
手洗いで使用する台所用洗剤を入れて食洗機を運転すると、泡が大量に発生し、エラーで止まってしまう可能性があるので要注意。
どうしても台所用洗剤で行いたい場合は、洗剤の投入口に入れるのではなく、スポンジにつけて汚れをこすり落とし、すすぎのときだけに運転するようにしましょう。
油汚れに強い重曹ですが、水に溶ける量には限界があります。
重曹は溶け切らず固まってしまい、食洗機の故障の原因になる可能性があるため、取扱説明書に使用できると書いてある場合以外は、控えた方がいいでしょう。
ニオイや水アカに効果的とされているクエン酸ですが、使用不可の食洗機メーカーもあります。お手入れ方法は、食洗機専用のクリーナーの代わりにクエン酸を入れるだけですが、必ず使用できるか確認してから使うようにしてください。
クエン酸使用不可とされているメーカーや機種に使ってしまうと、故障の原因になります。
食洗機のお手入れをしても、下水のようなニオイが消えない場合は、食洗機とキッチンの排水をつないでいる、排水トラップが故障している可能性も考えられます。
排水トラップは少量の水を溜めることで、食洗機内へニオイが発生しないようになっています。しかし、経年劣化や食べかすなどの汚れが詰まってしまうと、水を溜めることができず、ニオイが食洗機内に広がってしまうことがあるのです。
排水トラップの原因か調べるためには、数回空運転をするだけ。解消されない場合は、自分で直すことは難しいため、専門業者へ連絡をしましょう。
残菜フィルターに溜まった食べかすなどは、使用後に必ず取り除くようにしましょう。
ゴミが溜まってから捨てればいいと放置していると、雑菌が増え続け、悪臭を放ちます。毎回ゴミは取り除くことを習慣化しましょう。
フィルターの汚れが取りにくいときは、歯ブラシなどを使って優しくこするといいですよ。
食器や調理器具の汚れがひどいときは、すぐに食洗機にいれるのではなく、予洗いをしてから入れると、汚れが残るのを防げるだけではなく、食洗機の庫内に汚れが溜まりにくくなります。
カレーやミートソース、グラタン皿など、焦げ付きやこびりつきがひどいものは予洗いが必須です。
洗うのは面倒という人は、食洗機に入れるまえに水につけておくだけでも効果的です。
洗剤はたくさん入れたからといって、洗浄力が増すわけではありません。容量を守らないと、溶け残ってしまい、ニオイの原因となります。
反対に、もったいないからと少なく入れるのもNG。汚れが残り、こちらもニオイの原因に。
洗剤はパッケージをよく確認し、適量を使いましょう。
食洗機の使用後は、庫内をしっかりと乾燥させましょう。
湿度が高い場所では、菌が繁殖しやすくニオイの原因になります。
食洗機の乾燥機能を使用したあと、乾いた布巾で細かい部分まで水分をよく拭き取るといいですよ。
食洗機はこまめな掃除をすることで、ニオイが防げます。
最低でも月に1回を目安に行うようにしましょう。ニオイを放置していると、雑菌が増えてしまうため、衛生的にもよくありません。
先ほどもご紹介のとおり、食洗機内は専用のクリーナーを使用しましょう。
また、ニオイを発生させないためには、排水ホースのお手入れも大切です。卓上タイプは月に1回を目安に、ホースを外して漂白剤につけ置きしましょう。ビルドインタイプは排水ホースが外せない場合もあるので、食洗機内から直接排水ホースに、薄めた漂白剤を流せばきれいになりますよ。
お手入れ方法はメーカーや機種によって異なるので、取扱説明書を確認してから行ってください。
食洗機の嫌なニオイは、フィルターの汚れや洗剤の溶け残りなど、さまざまな原因が考えられます。
食洗機は定期的な掃除を欠かさず、きれいな状態を保つことが重要です。
ニオイがしても放置していたという人は、すぐに原因を突き止めて対処しましょう。食事で使う食器や調理器具を洗うので、雑菌だらけの食洗機は避けたいですよね。
ニオイを発生させないために、使用後は必ず残菜フィルターのゴミを取り除き、食洗機内を乾燥させることも忘れずに行いましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。