コートはクリーニングに出すべき?自宅で洗濯できる?コートのクリーニングについて解説

2023.12.27

コート クリーニング

寒い季節には欠かせないコート。ワンシーズン着用すると、きれいに見えてもさまざまな汚れが付着しています。コートはクリーニングに出すことが一般的ですが、費用がかかるので自分でケアができないものかと考えている人も多いでしょう。

そこで今回は、コートは自宅で洗えるのか、コートをケアするタイミング、クリーニングに出した場合の金額相場などをくわしくご紹介します。

1.コートは目に見えない汚れで汚れている

飲み物をこぼすなどしない限りはコートには目立つ汚れはありません。目立つ汚れがないため、コートはあまり汚れていないと思われる方もいるかもしれませんが、実はコートには汗や皮脂汚れが溜まっています。

特に首元はコートでも直接肌に触れる機会が多いため、汚れたまま放置をしておくとシミや変色の原因となってしまうため、コートは洗濯やクリーニングが必要なのです。

1.コートは自宅で洗える?それともクリーニング?

1-1.自宅で洗えるかどうかは洗濯表示を確認

コートを洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。

桶に水が入っている下記のような表示があるときは、洗濯機や手洗いが可能です。数字は水の温度を表しています。

桶に×がついているときは、水洗い不可のため、クリーニングに出す必要があります。

1-2.クリーニングに出したほうがいいコート

クリーニングに出した方がいいコートは以下の通りです。

  • 家庭での水洗い不可
  • 高級なコート
  • 風合いを損ねたくないコート

一般的にコートは自宅で洗濯することは難しいといえます。自宅でコートを洗濯すると、型くずれが起こったり、シミができてしまったり、カビが生えることも。

手洗いが可能であっても、高級なコートや風合いを損ねたくないコートなど、自分で手入れをして後悔したくないコートは、プロにまかせるべきです。

クリーニングに出すことで、きれいにするだけではなく、汚れをつきにくくしてくれるサービスもあるので、相談してみるといいでしょう。

コート

2.コートをクリーニングに出す頻度・タイミング

コートをクリーニングに出す頻度は、季節の変わり目。

秋や冬用のコートは、春になり来季まで使用しないことが確定したときに出しましょう。「数回着ただけだから、見た目もきれいだし大丈夫」と思っても、目に見えないホコリや花粉などの汚れが付着しているので、クリーニングは必須です。

コートのシミや汚れは、時間が経過すると落とすことが難しくなってしまいます。

また、シーズンの途中や保管中でもカビが生えたときには、すぐにクリーニングへ。自宅でカビを除去するのは困難です。

コート クリーニング

3.クリーニングにかかる費用・日数はコートによって幅がある

コートの素材や丈の長さによって、クリーニングにかかる費用や日数は変わってきます。

ウールやカシミアのコートの金額相場は、1,000~2,500円程度。日数は1週間前後かかると考えた方がいいでしょう。

ダウンジャケットの金額相場は2,500円前後。ロング丈のものはもう少し金額が上がることも。また、高級羽毛や高級ブランドのダウンジャケットは、10,000円近くかかることもあります。日数は1~2週間程度かかります。

毛皮やレザー、スエードのコートの金額相場は10,000円前後。水洗いができず、取り扱いが難しいため、料金が高額です。日数は2~4週間程度。

高級な素材になればなるほど、特殊な技術を必要とするため、費用が上がり、仕上がりまでの日数もかかります。

4.家庭でのコートの洗濯方法

水洗い可能なコートを自宅で洗濯する場合は、手洗いをおすすめします。洗濯機にかけてしまうと、生地に負担がかかり、型くずれの原因になるからです。

用意するもの

おしゃれ着洗い用洗剤(中性洗剤)
大きいバケツ(洗面台や浴槽を使ってもOK)
洗濯ネット

洗濯の手順

大きなバケツや洗面台にぬるま湯を入れ、おしゃれ着洗い用洗剤を溶かします。

コートを平らにたたみ、20~30回ほど押し洗いをしましょう。2~3回水を入れ替えて、泡が出なくなるまですすぎます。

すすぎが終わったら洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒ほど脱水しましょう。

脱水後はすぐに取り出してシワを優しく伸ばし、風通しのいい日陰でよく乾かしてください。

5.クリーニングから返ってきたコートの収納方法

コートをクリーニングに出すと「きれいになった」と安心してしまいますが、次のシーズンまで保管しなくてはならないため、油断は禁物です。

きれいな状態でコートを長持ちさせるための、収納のコツをご紹介します。

5-1.ビニールは外す

クリーニングから返ってきたときにかぶせてあるビニール袋は、通気性が悪いため外しましょう。

5-2.半日ほど干す

ビニール袋を外したら、半日程度風通しのいい日陰に干し、湿気を取り除きます。コートは水に弱いため、少しの湿気でも傷むので注意しましょう。

5-3.不織布カバーをする

コートはそのままタンスやクローゼットへ収納するのではなく、不織布などでできた通気性のいいカバーをかけましょう。
防虫効果があるカバーを選ぶと、よりきれいな状態を保てます。

コート 

まとめ

コートを自宅でケアできるか確かめたいときは、洗濯表示を確認しましょう。

ほとんどのコートは水洗いができず、自宅での洗濯は難しいことが多いため、無理はせずクリーニングに出しましょう。

もし、自宅で洗濯して型くずれや色落ちしても大丈夫という場合は洗ってもいいですが、高級なコートや風合いを損ねたくないコートはクリーニングに出してください。

多少費用と時間はかかりますが、大切なコートだからこそ、プロの力を借りるべきです。

クリーニングから戻ってきたコートは、ビニール袋を外し、きれいな状態を保てるように来シーズンまで保管してくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。