2023.06.27
「食洗機は便利!」と聞いて、我が家も導入したいと検討している家庭もあると思いますが、気になるのは電気代や水道代。
いくら便利でも、水道光熱費が高額になるのであれば、手洗いのままでもいいかもしれないと悩んでいる人も多いでしょう。
そこで今回は、食洗機にかかる電気代や、電気代を節約するコツなどをくわしくご紹介します。
食洗機にはさまざまな種類があるため、メーカーや機種によって電気代に差があります。
例として、AQUAの食器洗い機、ADW-GM3(W)にかかる電気代は、標準コースで約13.1円。1日2回使用しても、電気代は年間約9,600円です。
食洗機と手洗いは、どちらがオトクなのか比較してみましょう。手洗いは、電気代はかかりませんが、お湯で洗うことを想定するとガス代がかかります。
1回あたり食器30点、箸やスプーンなどの小物12点を洗った場合、電気代だけではなく、洗剤や水道代も含めて比べてみると、どのくらい違うのでしょうか?
【手洗いにかかる費用】
【食洗機にかかる費用】
AQUAの食器洗い機、ADW-GM3(W)と手洗いを比較してみると、なんと食洗機の費用は手洗いの約半分。
もちろん食洗機を購入するのにはお金がかかりますが、水道光熱費や手間を考えると食洗機の方がオトクといえるでしょう。
経済産業省の資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ2015夏」でも、手洗いと食洗機を比較しています。
手洗いの場合はガスと水道代で年間約24,780円かかるのに対し、食洗機の場合は電気と水道代で年間約16,640円。約8,140円お得であると記載されています。
これは、40℃のお湯で1回につき水を65ℓ使用(夏場は給湯器使用なし)の手洗いと、給水接続タイプで標準モードを使用した食洗機を、1日2回洗うことを想定し、比較した金額です。
国としても、手洗いよりも食洗機は水道光熱費の節約になると示しています。
時間を有効活用できたり、手荒れを予防できたり、家事の負担を減らすことができるにも関わらず、省エネにもなるのはありがたいですよね。
食洗機で一番電気代のかかる工程は「乾燥」です。
メーカーや機種によって差はありますが、一般的に乾燥には洗浄にかかる電気代の約10倍かかるといわれています。
洗浄よりも乾燥に電気代がかかる理由は、食洗機内を温めなくてはいけないからです。食洗機内を温めるにはヒーターを使用します。
AQUAの食器洗い機ADW-GM3の消費電力を見てみると、モーターを動かすためには65W、ヒーターを動かすためには550Wと大きな差があります。
洗浄中もお湯を使用するため、ヒーターで温めますが、乾燥に比べると電気代はかかりません。最も電気代がかかる乾燥機能の使い方を工夫することで、さらに省エネになるといえます。
食洗機の電気代を節約するコツは、次の項目でご紹介します。
食器はこまめに洗いたいと思うかもしれません。しかし、少量で何度も食洗機を動かすと手洗いの方がオトクになってしまうことも。
食器が少ない場合は水につけておき、たまってからまとめて洗うと電気代が節約できます。
少量で洗えるコースが搭載されているものもありますが、食洗機の回す回数を抑える方が節約になりますよ。
食洗機を使用する中で、最も電気代のかかる工程である乾燥機能をなるべく使わないのも電気代節約のコツです。
布巾を使わずに、すぐに食器を片付けることができることは魅力的ですが、先述でもご紹介のとおり、乾燥には約10倍の電気代がかかります。
乾燥をある程度行ったら停止し、庫内の予熱を利用して自然乾燥に切り替えたり、時間があるときは洗浄が終わったらすぐに開けて自然乾燥させたりするのがおすすめ。
電気代や水道代だけではなく、食洗機を使用すれば、家事の時間を減らすことができます。
手洗いの場合は10~20分ほどかかりますが、食洗機は食器や洗剤をセットして5分程度で済みます。乾燥コースを活用すれば、食器を拭く手間もありません。
家事の時間が減った分、自分の趣味を楽しんだり、家族との団らんの時間を増やしたり、リラックスできる時間が取れるのもうれしいですね。
食洗機は、一般的に高い水圧や高温のお湯で洗えるため、手洗いよりもきれいに汚れを落とせます。とくにガラス製のものは、食洗機の方がきれいに仕上がります。
細長いコップやボトル、急須など、複雑な形状の食器も、食洗機なら簡単に奥まできれいに洗うことができます。手洗いのようにスポンジからブラシを持ち替えるといった手間がかかりません。
食洗機は食器を置く場所が決められています。汚れを落としやすいように決められた配置のため、置き方を守るようにしましょう。
水と洗剤による手荒れを防げるのも、食洗機のメリット。敏感肌の人や日常生活でも乾燥しやすい冬場は、食洗機があるととても助かりますね。
電気代はかかりますが、食洗機は手洗いの半分の水道光熱費で食器洗いが完了する便利なアイテムです。
時間も有効活用できるので、さまざまなメリットが生まれます。
しかし、少量で洗うときや乾燥機能を使うときは、かえって電気代がかかってしまう場合もあるので、まとめて洗う、自然乾燥をするなど上手に付き合っていきましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。