2024.02.28
毎日洗濯機を回していると「洗濯1回にかかる電気代や水道代はどのくらいなのだろう?」と気になることもありますよね。
今回は洗濯機にかかる電気代と水道代を縦型とドラム式にわけてご紹介します。
また自分に適した洗濯機の形はわかっても買い替える予定はない、今の洗濯機で節電・節水したいという人のために、すぐにできる節約術もくわしく解説していきます。
まずは縦型とドラム式の洗濯機にわけて、電気代・水道代の計算方法をご紹介します。
縦型とドラム式で電気代・水道代に違いが出ることを知らなかった、他にも何か違いがあるの?と気になるという人はこちらもチェックしてみてください。
縦型洗濯機はAQUAの「AQW-GVX100J」を基準に電気代と水道代を計算してみましょう。
・洗濯、脱水容量:10kg
・洗濯時の消費電力:420W、
・消費電力量:定格洗濯時60Wh
・使用水道量:定格洗濯時103L
(出典元:AQW-GVX100J|AQUA)
洗濯1回あたりの電気代は「消費電力量(Wh)÷1000×電気料金単価(円/kWh)」で計算できます。
1kWhあたりの電気料金単価を27円(契約会社による)と仮定して計算した場合、上記の「AQW-GVX100J」は、「60Wh÷1000×27円/kWh」となるため、洗濯1回あたりの電気代は「1.62円」となります。
洗濯1回あたりの水道代は、標準使用水量に1Lあたりの水道単価をかけるだけでわかります。
1Lあたりの水道単価を0.24円(東京都水道局)とした場合、上記の「AQW-GVX100J」は、「103L×0.24円」となるため、洗濯1回あたりの水道代は「24.72円」となります。
ドラム式洗濯機はAQUAの「AQW-FV800E」を基準に電気代と水道代を計算してみましょう。
・洗濯、脱水容量:8kg
・乾燥容量:1.5kg
・洗濯時の消費電力:電動機 150W/湯沸かし用電熱装置 600W/最大 750W
・消費電力量:定格洗濯時55Wh
・使用水道量:定格洗濯時57L
(出典元:AQW-FV800E|AQUA)
洗濯1回あたりの電気代は縦型洗濯機と同じく「消費電力量(Wh)÷1000×電気料金単価(円/kWh)」で計算できます。
ドラム式洗濯機も1kWhあたりの電気料金単価を27円と仮定して計算してみると、上記の「AQW-FV800E」は、「55Wh÷1000×27円/kWh」となるため、洗濯1回あたりの電気代は「1.485円」となります。
洗濯1回あたりの水道代の計算方法も縦型洗濯機と同じです。標準使用水量に1Lあたりの水道単価をかけるだけでわかります。
1Lあたりの水道単価を0.24円(東京都水道局)とした場合、上記の「AQW-FV800E」は、「57L×0.24円」となるため、洗濯1回あたりの水道代は「13.68円」となります。
縦型洗濯機とくらべると「11.04円」も差があることから、ドラム式洗濯機の方が節水できることがわかりますね。
洗濯物の量が少ないときは、まとめて翌日に洗うことで電気代・水道代が節約できます。
ただし節約したいからといって洗濯物を詰め込み過ぎると、汚れを落としきれないことがあるので、洗濯物の量は洗濯機の規格容量の8割程度を目安にしましょう。
重たい、大きい衣類を下へ入れると洗濯機の回転効率が上がるため、電気代を抑えることができます。入れる順番を気にしていなかったという人は次回から早速実践してみてください。
また重たい衣類を軽いもの上に乗せると傷みの原因となるので要注意。下着などの小さなものはネットに入れて一番上にすることで、衣類も長持ちさせることができます。
普段の洗濯は「標準コース」や「おまかせコース」で行っているという人も多いですが、よっぽどひどい汚れでない限り、「スピードコース」や「お急ぎコース」、「すすぎ1回コース」などでも充分です。
洗濯機の稼働時間が減るということは、電気代も水道代も減ります。
大幅に電気代・水道代を節約できたという人もいるので、汚れによってコース選択にも気を配りましょう。
洗濯物の量が少ないけど、どうしても洗わなければいけないものがあるといったときも「スピードコース」や「お急ぎコース」を活用するといいでしょう。
洗濯機のコースの活用についてはこちらの記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
「洗浄力をアップさせたいから洗剤をたくさん入れておこう」という人がいますが、洗剤の量が多すぎるとすすぎの回数が増えてしまうため、電気代と水道代がかかってしまいます。
また洗剤を流しきれず衣類に残ってしまい、肌荒れを起こす可能性も。
洗剤は多くても少なくてもデメリットのほうが大きいので適量を守りましょう。
洗剤は種類によっても量が違うので、新しい洗剤にしたときは今までと同じ感覚で使用せず適量を確認しましょう。
洗濯機の電気代と水道代は1回あたりで見ると安価に感じてしまうかもしれませんが、ほぼ毎日使用するという人も多いので、まとめて洗ったり、コース選択を都度変えたりといったちょっとした心がけが大切です。
買い替えるときは、ドラム式洗濯機の方が価格は高いですが電気代・水道代は安いため、洗濯の頻度などによって検討してみるといいでしょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。