エアコンにかかっている電気代はどれくらい?電気代の節約方法も解説!

2022.05.23

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快適に過ごすのに欠かせない家電の一つであるエアコン。

電気料金の請求を見て、エアコンを使っている夏や冬は、電気代が高くなってしまったなと実感することが多いのではないでしょうか。

しかし、電気料金の請求は明細がついているわけではないので、エアコンにかかった電気代は、ぱっと見わかりませんよね。

今回は、エアコンの電気代の計算方法や、電気代の節約術などをくわしくご紹介します。

1.エアコンの電気代の計算方法

1-1.エアコンの消費電力から電気代を計算する方法

エアコンの電気代を求めるには、エアコンの消費電力と電気料金が必要です。

1時間あたりにかかる電気代の求め方は以下の通りです。

「電気代(円)=消費電力(kW)×電気料金(円)」

電気料金は、契約会社やプランによって異なるため、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している、電力料金の目安単価である27円/kWh(税込)で算出していきましょう。

<消費電力で計算するエアコン使用にかかる電気代の例>

消費電力はカタログや取扱説明書を見てみましょう。

エアコンの消費電力は幅があります。そのため、冷房は最小130W~最大880W、暖房は最大110W~最大1,500Wといったように記載されているので、以下のような計算方法で1時間あたりの最小の電気代と最大の電気代が算出できます。

  • 冷房

0.13kW×27円=約 3.5円(最小)

0.88kW×27円=約 23.8円(最大)

  • 暖房

110W÷1,000kW×27円=約 3円(最小)

1,500W÷1,000kW×27円=約 40.5円(最大)

 

1-2.期間消費電力量から電気代を計算する方法

エアコンには、期間消費電力量も記載しており、こちらかも電気代を計算することができます。

期間消費電力とは、エアコンが1年間に消費する電力の目安です。外気温度は東京をモデルとしており、冷房時は27℃、暖房時は20℃、使用時間は6:00~24:00の18時間など、いくつかの条件をもとに算出されています。

エアコンは常に全力で運転しているわけではなく、温度を保つためにパワーを上げたり下げたりしているので、その都度消費電力量が変動します。そのため、平均的な電力量を測ることが難しいのです。

期間消費電力量を目安とすることで、最小値と最大値の平均を出したり、定格消費電力で計算したりするよりも、より正確な数値を導き出せるといわれています。

1年間にかかる電気代の求め方は以下の通りです。

「電気代(円)=期間消費電力量(kWh)×電気料金(円)」

<期間消費電力量で計算するエアコン使用にかかる電気代の例>

期間消費電力量650kWh、電気代27円(税込)の場合、は以下の電気代になります。

650kWh×27円=17,550円

1年間にかかる電気なので、1ヶ月あたり約1,462円かかる計算になります。

消費電力

2.暖房の設定温度は何度が目安?

環境省が推奨している室温目安は20℃。ただし、これはエアコンの設定温度ではありません。室温を20℃に保てる設定温度にしましょう。

室温が20℃に保てる設定温度は、メーカーやエアコンの種類によって差があります。また、20℃はあくまでも目安のため、無理をせず過ごしやすい設定温度を心がけましょう。

暖かい空気は上にたまる性質があるため、下半身だけ冷えるという現象が起こることがあります。そんなときは、エアコンの設定温度をあげるのではなく、扇風機やサーキュレーターを使用して、空気を循環させるといいですよ。

暖房 温度

3.冷房の設定温度は何度が目安?

環境省が推奨している室温目安は28℃。冷房に関しても暖房と同じく、設定温度を28℃にするわけではなく、室温を28℃に保てる設定にしましょう。夏は同じ気温でも日差しが強かったり、人が多かったりすると温度が上がります。

電気代がかかるからといって我慢をしすぎると、熱中症などに繋がる恐れもあるので、無理をせず体調に気をつけながら温度を調節しましょう。

温度だけではなく、湿度も抑えると過ごしやすくなります。エアコンと一緒に除湿機を活用するのもおすすめです。

エアコン 冷房

4.こまめに電源ON/OFFとつけっぱなし、どちらがお得?

エアコンは、つけっぱなしにした方が、電気代が安いと聞いたことがある人もいるのでは?

エアコンは室温と設定温度の差が大きいときに、かなりのパワーを使用するため電気代が高くなります。

つまり、一度エアコンを消すと室温が外気温度に近くなるため、再度運転したときに大きな電力が消費されます。

一方、つけっぱなしにした場合は、温度を一定に保とうと電力の消費はするものの、急激に消費電力が上がることがないので、電気代がかからないといわれています。

先ほど消費電力の最小値と最大値で電気料金を計算しましたが、大きな差がありましたよね。

そのため、室温と外気温度の差が激しい真夏や真冬は、つけっぱなしの方がいいといえるでしょう。

また、真夏や真冬ではなくても、1時間以内の外出などは、こまめに電源をON/OFFするよりも、つけっぱなしにした方が電気代は抑えられる傾向にあります。

5.エアコンの電気代を節約するポイント

5-1.風量設定は「自動」にする

自分でこまめに設定を変えるよりも、エアコンにおまかせする方が電気代を節約できます。

自動運転モードは、エアコンがセンサーで感知して、常に快適に過ごせるよう、効率よく運転してくれるからです。

5-2.定期的にフィルターを掃除する

エアコンのフィルターにホコリやゴミなどがたまると余計な力を使うことになるので、電気代も高くなってしまいます。綺麗な状態を保てば冷房は約4%、暖房は約6%の消費電力削減につながります。

フィルター掃除の目安は2週間に一度。ホコリを掃除機で吸い取り、汚れがひどいときは水洗いしましょう。エアコンの嫌なニオイの原因を防ぐこともできますよ。

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5-3.日中もカーテンを閉める

真夏や真冬は日中もカーテンやブラインドなどを閉めて、外気が室内に入り込まないように工夫しましょう。
カーテンを開けたいというときは、断熱シートを活用するといいですよ。

5-4.扇風機やサーキュレーター、こたつなどを併用する

先ほども少しご紹介しましたが、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ行く性質があります。
エアコンの設定温度を変えるのも一つの方法ですが、電気代を節約するのであれば、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させたり、冬はこたつなどを併用したりするといいでしょう。

エアコン

5-5.室外機の前や上にものを置かない

室外機の周りにものを置くと冷房の際は排気がうまくできず、暖房の際は外気の取り込みの妨げとなり、運転効率の低下や故障の原因となります。

エアコンの電気代節約というと室内機ばかりを気にしてしまいますが、室外機の前や上にものがないか確認してみましょう。

5-6.新しいエアコンへの買い替えを検討する

エアコンに限らず家電は日々進化を遂げています。最新モデルのエアコンの方が電気代はかからない場合もあるので、消費電力を比べてかなり差があるときは、買い替えを検討するのも一つの方法です。

まとめ

エアコンの電気代が気になるときは、消費電力や期間消費電力量を使って、計算してみてください。自分の使用量の目安がわかると、平均値とくらべて高いのか、節約できているのかなどがわかりますよね。

環境省から室温の目安は出ていますが、これはあくまでも目安。暖房と冷房の設定温度は、健康的に過ごせる無理のない温度にしましょう。

温度設定以外にも、ちょっとした工夫で電気代を節約できるので、試してみてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。