2023.12.27
質のいい睡眠を取るためには、寝具の清潔感は欠かせません。
シーツは定期的に洗うのがいいとされていますが、どのくらいの頻度で洗うのがいいのでしょうか。
今回は、いまさら聞けないシーツの洗濯の頻度や正しい洗濯方法、干し方などをくわしくご紹介していきます。
シーツの洗濯は、週1回が理想です。
洗濯する頻度が多いと感じた人もいるかもしれませんが、シーツは気づかないうちに大量の汗や皮脂を吸収しており、汚れが蓄積されています。
人が寝ている間にかく汗はなんとコップ1杯相当。個人差もあり平均的な環境での量ですが、温度が高いときや服装によっても異なります。
汗や皮脂の影響で、ダニや飲みが繁殖しやすく、放置しておくとアレルギーの原因にもなるため注意しましょう。
また、布団の中は適度な温かさと湿度があるため、カビも繁殖しやすい環境です。こちらもアレルギーの原因になったり、シーツにカビのシミが発生して取れなくなったりする恐れがあるので気をつけてください。
シーツの汚れを放置すると、ニオイの原因にもなります。一度シーツにニオイが染みつくとなかなか取れないため、睡眠の邪魔をすることも。
このような理由から、週に1回を目安にシーツを洗うことをおすすめします。
シーツはさまざまな素材で作られています。基本的には洗えるように作られていますが、まずは洗濯表示を確認しましょう。
桶のマークに手の表示があるときは、手洗いまたは洗濯機で「おしゃれ着洗い」や「ドライコース」など、優しく洗える弱水流を使用しなくてはなりません。
桶のマークに×がついているときは、水洗いはできずクリーニングに出すことになります。
目に見えるシーツのゴミやホコリは、粘着テープなどを使用して取り除きましょう。
そのまま洗濯すると、固まったゴミがシーツに付着し、落ちにくくなってしまいます。
洗濯表示を確認して漂白剤の仕様が可能な場合、シミなどの汚れが目立つ部分には、洗濯機に入れる前に、酸素系漂白剤をしみ込ませておきましょう。
こすると摩擦で毛羽立ってしまうので、ブラシなどでトントンと軽く叩くように生地に馴染ませてください。
シーツは洗濯機の遠心力でねじれたり、他の洗濯物と絡まってしまったりするため、洗濯ネットに入れましょう。
ジャバラ折りにし、汚れが気になる部分が外側にくるようにたたむといいですよ。手洗いなどの指定があるシーツ以外は、通常コースで洗濯するだけでOKです。
洗濯機で洗うことができないシーツは、洗面台やバケツには入らないことが多いため、浴槽を使って押し洗いをしましょう。
40℃程度のぬるま湯をため、洗濯用洗剤を溶かします。
シーツをジャバラ折りにしたら、浴槽に入れて足で踏んで押し洗いを行います。
汚れを落としたら、きれいなお湯に入れ替えて再び足で押し洗いをし、泡が出なくなるまで2~3回お湯を入れ替えしっかりとすすぎましょう。
すすぎが終わったら、足で踏むか軽く手で押して絞って脱水をします。
洗濯が終わったら、シワを防止するために、すぐに干すことが大切。シーツの干し方のポイントもチェックしていきましょう。
外干しをするときは、風通しのいい日陰を選びましょう。直射日光が当たると、繊維が傷んだり、色落ちしたりする可能性があります。
物干し竿の場合は、2本並べてM字型にかけて干すと早く乾きます。ハンガーの場合は2本使い、ハンガーの幅に合わせて縦長にたたんだ状態で干します。
部屋干しにするときは、物干し竿がない場合が多いため、ハンガーを活用しましょう。場所を広く取れる場合は、椅子を4脚使い、広げて干すのもおすすめです。
乾きにくいときは、空気の流れをよくするために、サーキュレーターや扇風機、除湿機を使用して工夫してみてください。
また、コインランドリーの乾燥機は、家庭用よりも高温になるため、短時間で乾き、ダニを死滅させることもできるので、活用してみては?
洗濯表示を確認し、タンブラー乾燥ができるシーツの場合は乾燥機を使用しても問題ありません。
乾燥機を使用する際も、洗濯するときと同様にジャバラ折りにして入れると乾きやすくなります。
乾燥機にはシーツのみを入れてください。他の洗濯物も入れてしまうと乾きにくくなってしまいます。
シーツやほかの衣類をまとめて乾かしたいときは、コインランドリーを活用するのもおすすめです。
ベッドは掛け布団をかけたままだと、湿気がたまってしまいます。また、敷布団の場合は、敷いたままにすると、布団と床の間に湿気がこもります。
起きたらすぐに掛け布団を外す、布団はたたむようにし、湿気を取りましょう。速乾タイプや抗菌防臭のシーツを選ぶのもいいですよ。
シーツやマットレスの下にはさむ、除湿シートを活用するのもおすすめです。洗えるタイプの除菌シートを選ぶと、より清潔感が保てます。
シーツが1枚だけだと、洗濯したときに夜までに乾くのか不安になりますよね。シーツは洗い替えを用意しておきましょう。
2~3枚シーツがあると、汚してしまったときにも安心です。
皮脂や汗の汚れは、見た目では気づかないことがほとんどです。
きれいだからといって、洗濯を怠ってはいけません。定期的な洗濯を心がけ、ダニやカビの繁殖を防ぎましょう。
シーツを洗濯するときは、洗濯表示を確認し、あらかじめ目に見えるゴミを取ったり、目立つ汚れには漂白剤をつけたり、洗濯ネットに入れるなどの準備を忘れずに。
干すときも、なるべく早く乾くように心がけましょう。また、毎日洗うことが理想ですが、なかなか難しいため、日頃から清潔な状態を長く保つ工夫をしてくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。