2023.08.28
「冷蔵庫についているアース線は必要なのだろうか?」「ついていない冷蔵庫もあるのでつながなくてもいいのでは…」と考えている人もいるかもしれません。
しかし冷蔵庫にとってアース線は重要な役割を担っているのです。
今回はアース線の役割や取り付け方法などをくわしくご紹介します。
本来電気が通る道を外れてしまい電気が漏れてしまうことを漏電といいます。漏電はコードが劣化することで起こることが多く、漏電に気づかず触れてしまい感電する危険性も。
アース線は万が一漏電が起こった際に電流を地面に逃がして感電する危険性を下げる役割をしてくれるのです。
冷蔵庫に限らず電化製品は水気が苦手なので、水周りで使用する家電の多くにアース線が取り付けられています。
アース線は雷からの衝撃を抑え家電を守ってくれる役割も担っています。
落雷が起こると急に強い電気が流れ故障の原因になります。
雷が鳴ったら家電のコンセントを抜く方がいいと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし冷蔵庫は冷えなくなってしまうのは困るので落雷に備えて抜くことはできないですよね。だからアース線がついていることが多いのです。
結論アース線は冷蔵庫にあった方がいいといえます。
アース線がなくても冷蔵庫を使用できないわけではありませんが、冷蔵庫は長く使うものでコードの劣化から漏電の危険性もでてきます。また落雷防止でコンセントを抜くことも困難です。
さらに水気が多いキッチンで使用するのでアース線がある方が安心です。
家電の感電対策は法律で定められており、漏電を防止するためアースの取り付けが義務化されています。
先ほども触れましたが家電の感電対策は法律で定められており、アースの取り付けが義務化されています。そのためアースがコンセント部分にない場合は内蔵されているまたは絶縁対策がされているのでそのまま使用しても大丈夫です。
とくに最新式の冷蔵庫は内蔵されているものが多いので、この場合はわざわざアース線を取り付ける必要はありません。
10年前など古い冷蔵庫はアースが内蔵されていなく絶縁対策がされているとしても不十分な場合があります。
そのまま使っていると漏電のリスクも高まるので、アース線の取り付けを検討した方が安全です。
アース線は家電量販店やホームセンターなどでも購入できます。通常は冷蔵庫の裏などにアース用のネジがあるので、ネジを外してアースを取り付けます。もう一方はコンセントのアース端子に接続するだけです。
メーカーや機種によって取り付ける場所が違うので説明書をよく確認してください。冷蔵庫の接続部分がよくわからないという場合は、自分で無理矢理行うよりも専門業者にお願いした方が安全です。
コンセントの差し込み口にアースの端子がない場合は、家電量販店や電気工事店など専門業者に依頼して工事を行う必要があります。この工事は資格が必要となるため自分でアースの接続口をつけることはできません。
賃貸物件に住んでいる人は勝手に工事をすることはできないので、先に管理会社などに問い合わせをしましょう。
また、アース線の接続口がないからといってガス管、水道管、電話や避雷針のアースへの取り付けは、法令で禁止されており、非常に危険なので絶対にやってはいけません。
アース線の接続口は2種類あります。つなぎ方を確認しておきましょう。
接続口のフタを開けてネジが真ん中にある場合はネジ式です。
1.ドライバーを使ってネジを緩める
2.アース線をネジに巻き付ける
3.再度ネジを締めて固定する
ドライバーが必要となるので少し手間はかかりますが覚えてしまえば簡単に接続できます。
1.カバーを開ける
2.アース線の先端を差し込む
挿し込み式の場合は道具を使う必要がなくカバーを開けてアース線を中に押し込むだけなので簡単にできます。
どちらの場合も最後に軽くひっぱり抜けることがないか確認してみるといいでしょう。
アース線をつないでいなくても使用することは可能ですが、つなぐ場所がないからといって水道管やガス管、電話用のアース・避雷針などにつないではいけません。引火や感電の危険性があります。
ついていない場合は専門業者に依頼をしてアース端子を取り付けましょう。
冷蔵庫にとってアース線は安全に使用するための大切なものです。アースがなくても新しい冷蔵庫であれば内蔵されていることもあり使えないわけではありませんが、漏電や落雷などさまざまなトラブルを回避するためにつけておきたいものですね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。