2022.08.10
毎日炊き立てのご飯が食べられるのは幸せですが、忙しいときにすぐに食べられるように、一気に炊いて冷凍保存している人も多いのでは?
しかし、温め直したときにベタベタしたり、固くボソボソしていたり「あまりおいしくない…」と食感に不満を持っている人も少なくありません。
そこで今回は、ご飯を保存するときのコツをくわしく解説していきます。
ご飯の保存は、冷蔵ではなく「冷凍」がおすすめです。
生米の状態のでんぷんは、βデンプンと呼ばれており、水を加えて加熱することでαデンプンに変化します。αデンプンは消化しやすく、やわらかく粘りがあり、甘味を生み出してくれます。これが炊き立てのご飯がおいしい理由の一つ。
しかし、αデンプンは冷めると水分が抜けていき、βデンプンに戻ってしまいます。
ご飯を冷蔵すると、常温保存よりは劣化スピードが遅くなるものの、せっかくのαデンプンが、βデンプンに戻ってしまい、消化にも悪い状態になります。
一度βデンプンに戻ってしまうと、再加熱してもおいしくなりません。
「冷凍しても、冷蔵と変わらず、おいしくない」という人は、保存方法に問題があるのかもしれません。なんとなく冷凍するだけでは、乾燥は避けられないのです。
冷凍保存のコツは、ご飯に多くの水分を残した状態にすること。
おいしく冷凍保存するためのポイントをしっかりと覚えておきましょう。
ご飯が炊けたら、しゃもじでほぐし、すぐにラップで包みましょう。冷まさず、蒸気も一緒に包むことで、ご飯に水分を残すことができます。
ご飯を包むときは、厚みを均一にしましょう。
お茶碗1杯分を2cm程度が目安です。たくさん冷凍したいときも、まとめてではなく小分けに保存してくださいね。
温めるときに、ムラが出ないようにするためです。
余熱を取ってから、冷凍庫の平らな場所で保存します。
温かいご飯をそのまま冷凍庫に入れてしまうと、庫内の温度が急激に上昇し、他の食材に影響を与えてしまうことも。
ただし、完全に冷めてからでは、おいしくなくなってしまうので、ある程度冷ましたら、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。
フリーザーバッグがないときは、アルミホイルもおすすめです。水分が逃げにくくなり、冷気が伝わりやすいので急速冷凍の効果が期待できます。
冷凍保存したご飯は、1ヶ月以内に食べきるようにしましょう。
ご飯に水分を閉じ込めても、時間が経つにつれて蒸発するのは避けられません。1ヶ月を目安として、できる限り早く食べてくださいね。
先ほども少しご紹介しましたが、ご飯を冷蔵保存や常温のまま放置すると、αデンプンがβデンプンに戻ってしまい、消化にも悪い状態に。
乾燥もしやすいので、温め直したときにパサパサしてしまうことも。
また、炊飯器の保温機能もあまりおすすめできません。炊き上がったご飯に熱を加えると、ベタベタとした食感になったり、ご飯のツヤがなくなったり、変色してしまうこともあります。
保温機能はなるべく使わず、早めに食べきるか、食べきれないとわかっている場合は、炊き立てを冷凍保存しましょう。
ご飯を保存するときは、冷凍が最も適しているといっても過言ではありません。
冷めてからラップに包んで冷凍するのはNG。炊き立てのご飯を、ラップで蒸気と一緒に包むことで水分を閉じ込めることができますよ。
また、冷凍したからといって油断は禁物。時間が経てば経つほど、ご飯から水分が抜けていくので、なるべく早く食べるように心がけましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。