白いTシャツにできた黄ばみの落とし方とは?黄ばみができないようにするためのポイントも解説

2023.05.31

Tシャツ 黄ばみ

Tシャツの襟や脇、袖口などに現れる黄ばみ。しっかりと洗濯したはずなのに、時間が経ってから気づくこともあります。

服の傷みは着用していると避けられませんが、できればお気に入りの服を長くきれいに着こなしたいものです。

そこで今回は、Tシャツに黄ばみができる原因や落とし方、黄ばみをできにくくする方法などをくわしく解説します。

1.Tシャツに黄ばみができる原因

Tシャツに黄ばみができる原因は、皮脂汚れ。汗に含まれている皮脂が酸化することで現れます。特に首回りや脇、袖口などが黄ばみやすいのは汗をかきやすいからです。

きれいに洗濯をしていても、1回の洗濯では繊維の奥までしみ込んだ汚れを落としきれないことも多く、時間が経過してから黄ばみを発見することも。

また、しっかりと汚れを落とそうとして、洗濯洗剤の量を多く使用してしまい、Tシャツに洗剤が残ったことが原因で黄ばみになることもあります。

汗をかく

2.白いTシャツにできた黄ばみの落とし方

2-1.洗う前に洗濯表示を確認

Tシャツを洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。桶に水が入っている下記のような表示があるときは、洗濯機や手洗いが可能です。数字は水の温度を表しています。

Tシャツは、繊細な刺繍や飾りなどがついているものを除き、基本的には洗えるものが多いため、注意したいのは漂白剤。黄ばみを落としてくれる漂白剤は、すべての衣類に使えるわけではありません。

漂白剤には、色や柄に関係なく使用できる酸素系漂白剤と、主に白い衣類やタオルにしか使用できない塩素系漂白剤があります。

・「△」が表示されているときは、どちらの漂白剤も使用できます。
・「△」に斜線が2本入っているときは、酸素系漂白剤だけ使用可能です。
・「△」に×がついている場合、漂白剤の使用はできません。

白いTシャツでも使用できないこともあるため、洗濯前に洗濯表示をしっかりと確認しましょう。

また、漂白剤には酸素系漂白剤や塩素系漂白剤で落とせなかった黄ばみやサビ汚れを除去してくれる還元系漂白剤もあります。
酸素系漂白剤や塩素系漂白剤が酸素と汚れを結びつけることで黄ばみを落とすのに対し、還元系漂白剤は汚れから酸素を取ることで色素を除去します。

還元系漂白剤も白で無地のものにしか使用できませんが、白いTシャツに色移りしてしまったというときにも便利です。

洗濯表示

(出典元:経済産業省

2-2.塗り洗い

Tシャツの場合、黄ばみには塗り洗いがおすすめ。洗濯用の洗剤を使いましょう。

洗濯前に、洗濯用洗剤を黄ばんでいる部分につけてもみ洗いをしたあとに、いつも通り洗濯をするだけでOKです。

2-3.つけ置き洗い

洗濯用洗剤を使用しても黄ばみが落ちなかったときは、漂白剤の出番です。

40℃くらいのぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、20分ほどつけ置きしてから、洗濯機で洗いましょう。

それでも落ちない場合は、塩素系漂白剤が使える白いTシャツであれば、40℃くらいのぬるま湯に溶かし、30分ほどつけ置きします。

塩素系漂白剤を使用するときには、他の洗濯物および洗剤と混ぜない、すすぎをしっかり行う、換気をするなど十分に注意して使用しましょう。

3.漂白剤の取り扱いには要注意

3-1.酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は絶対に混ぜない

酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は絶対に混ぜてはいけません。有害な塩素ガスが発生します。

先ほど酸素系漂白剤を使用しても汚れが十分に落ちなかった場合に、塩素系漂白剤の使用をおすすめしましたが、使用する際は洗濯表示で塩素系漂白剤の使用が可能かどうかを確認し、酸素系漂白剤をしっかりとすすいでから使用しましょう。

3-2.色物のTシャツを洗う際は色落ちに注意

色物や柄物のTシャツには、塩素系漂白剤は使用できません。酸素系漂白剤であっても、一般的な洗濯洗剤よりも洗浄力が強いため、色落ちが起こることも。

洗濯表示で漂白剤の使用が認められていても、色落ちが気になるときもありますよね。

そんなときは使用する前に、裏地などの目立たない部分に少し漂白剤をつけて、色落ちチェックをするといいでしょう。

3-3.使用する際はゴム手袋をつける

漂白剤はアルカリ性。直接触れると手荒れの原因となるため、ゴム手袋を必ず着用しましょう。

水に溶かすときも素手で混ぜないようにしてくださいね。

3-4.使用量・つけ置き時間を守る

漂白剤は多く使用したり、つけ置き時間を長くしたりしたからといって、黄ばみが落ちるわけではありません。

量や時間を増やすことで生地に負担がかかり、黄ばみは取れても傷んでしまうこともあります。

漂白剤の効果を十分に発揮させるには、使用量やつけ置き時間はパッケージに記載されているとおりにしましょう。

漂白剤

4.黄ばみを作らないようにするには

黄ばみの落とし方を知っていると心強いですが、黄ばみを作らないように日頃から手入れをしたいですよね。黄ばみができにくくなる方法をご紹介します。

4-1.その日着たものはすぐに洗濯する

その日に着たTシャツは、なるべく早く洗濯をしましょう。見た目はきれいでも、目には見えない汗や皮脂汚れがたくさんついており、時間が経てば経つほど落としにくい黄ばみになります。

忙しいのでまとめて洗っており、毎日洗濯する習慣がないという人もいるかもしれませんが、汗を大量にかいた日などは、できるだけ早く洗濯をするように心がけましょう。

4-2.肌着を着る

肌着を着ることで、汗が直接Tシャツにしみ込むのを防げます。

重ね着は暑いという印象がありますが、最近は機能性が高い肌着も増えてきているので、通気性のいい夏用の肌着を着用すれば快適に過ごせるでしょう。

脇の黄ばみが気になる場合は、袖がついている肌着がおすすめ。パッドなどを使用してもいいでしょう。

4-3.風通しがいい日陰に干す

黄ばみは干すときにも注意が必要です。白や淡い色のTシャツは、直射日光に当たると変色する恐れがあります。風通しのいい日陰に裏返して干す、または部屋干しにするようにしましょう。

風通しのいい日陰に干す

まとめ

Tシャツが黄ばみは、主に皮脂汚れが原因です。すぐに諦めずに、固形石鹸や漂白剤を使用して黄ばみを落としましょう。

漂白剤には種類があります。塩素系漂白剤は、色柄物には使用できないため注意しましょう。

また、日頃から黄ばみを防止することも大切です。

汗をたくさんかく季節は、なるべく早めに洗濯を行う、肌着を着用するなど、黄ばみを作らない努力をしてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。