夏に余ったカレーの保存には要注意?鍋ごと保存するのは食中毒の危険あり!

2022.07.15

カレー

冬はカレーを常温保存しているという家庭も、夏は鍋のまま置いておいてもいいのだろうかと悩みますよね。

大量に作ってしまったときは、冷蔵庫の場所も取るので、鍋のまま常温で保存できた方が、すぐに温めることができていいなとは思いつつも、せっかく作ったカレーが腐ってしまうのは避けたいところ。

今回は、カレーは常温で保存できるのか、冷蔵や冷凍で保存するときの正しい保存方法など、夏においしくカレーを食べる方法をくわしく解説していきます。

1.季節を問わず、常温でのカレーの保存はNG

鍋のまま常温でカレーを保存することは、細菌が繁殖してしまうためNGです。

たとえ冬であっても、食中毒の危険性があります。原因はウェルシュ菌。ウェルシュ菌は、土や水の中、生き物の腸内など、幅広く生息している細菌で、空気が苦手です。そのため、カレーの鍋底など酸素が少ない場所を好み繁殖します。

「細菌は加熱すれば大丈夫。」と考えている人も多いですが、ウェルシュ菌は芽胞という硬い殻を作るので、100度以上で加熱されても6時間は死滅しないのです。芽胞のままであれば増殖はしません。しかし、加熱後に温度が下がり常温になると、発芽して菌が活動を始めるため、一気に増殖します。

ウェルシュ菌による食中毒の症状は、食べてから約6~18時間後に起こります。腹痛や下痢などの腹部に症状を感じることが多いようです。

ウェルシュ菌を増やさないようにするには、繁殖しやすい20~50度になる場所に長時間放置しないことがポイント。

本来であれば、料理は1回で食べきれる量を作るのがベストですが、カレーは大量に煮込むので、2~3回と食べることも多いですよね。粗熱が取れたら、できるだけ早く冷蔵または冷凍保存しましょう。

カレー

2.カレーを冷蔵保存する場合

2-1.冷蔵による保存方法

カレーを冷蔵保存するときは、容器に小分けにしましょう。1回で食べきれる分ずつに分けると便利です。鍋のまま保存するのは、細菌が繁殖しやすくなるためNG。

冷蔵保存をするときは、素早く粗熱をとるのがポイント。鍋に入れたまま自然に冷めるのを待つのは時間がかかるので、そんなときはフライパンと保冷剤を用意しましょう。

フライパンに保冷剤を置き、水を注ぎます。上にカレー鍋を置いたら、側面にも保冷剤を置きます。さらにカレーを混ぜることで、均等に早く冷ますことができますよ。

2-2.冷蔵で保存できる期間

カレーは日持ちしにくいため、冷蔵で保存できる期間は翌日まで。食べるのが翌日以降になるときは、冷凍するようにしましょう。

カレー

3.カレーを冷凍保存する場合

3-1.冷凍による保存方法

冷凍保存も基本は冷蔵保存と変わりません。素早く粗熱をとって、小分けにして保存しましょう。

冷凍する場合、根菜類は取り除くのがおすすめ

冷凍保存の場合、じゃがいもやにんじんなどの根菜類は取り除くのがおすすめです。時間が経つと水分が抜けて、スカスカになってしまうからです。

取り除くのが面倒なときは、つぶして冷凍保存をするといいですよ。あらかじめ冷凍することがわかっているときは、調理の段階ですりつぶしておくのも一つの手です。

3-2.冷凍で保存できる期間

カレーは冷凍保存でも一週間以内を目安に食べきりましょう。

必ず食べる直前にカレーを鍋に移し、かき混ぜながら、中心部までしっかりと再加熱するのがポイント。熱いうちに食べましょう。

4.食べてはいけない腐ったカレーの特徴

素早く粗熱を取り、しっかりと保存しても、腐ってしまうことはあります。カレーが以下の状態になっていたときは、食べるのは控えましょう。

  • 変色が見られる(表面が白っぽい)
  • カビが生えている
  • 異臭がする(すっぱい匂い・納豆のような匂い)
  • 糸を引いている

もったいないと思っても、異変を感じたときは、食べるのはNG。お腹を壊してしまう可能性があります。

まとめ

夏に限らず、カレーを常温保存するのはNGです。冬は気温が20度以下でも、暖房で室温が上がることもあります。

なるべく素早く粗熱を取り、翌日中までに食べきるのであれば冷蔵保存、翌日以降になりそうなときは冷凍保存をしましょう。

また、夏は正しく保存しても食品が傷みやすい季節です。カレーが腐っているかもしれないと思ったら、食べるのはやめましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。