ウイスキーの保存方法を解説!ウイスキーに賞味期限はある?

2022.10.13

ウイスキー

ウイスキーは長持ちするイメージがありますよね。アルコール度数が高いお酒は、賞味期限がないという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

ウイスキーは長く楽しめるお酒ですが、いつまでもおいしい状態をキープするにはいくつかのポイントがあります。

今回は、ウイスキーの正しい保存方法をくわしくご紹介します。

1.蒸留酒のウイスキーに賞味期限はない

結論からいうと、蒸留酒であるウイスキーに賞味期限はありません。蒸留酒は、醸造酒を加熱し、蒸気を冷やして再び液化してできたお酒のことです。

ウイスキーもアルコール度数が高いですが、原料となる醸造酒もアルコール度数が高く、雑菌の増殖の原因となるたんぱく質や糖質などが含まれていないため、未開封はもちろんのこと、開封後も保存方法に気をつければ、長い間品質を保つことができます。

2.ウイスキーの保存のポイント

賞味期限がないウイスキーですが、正しい保存ができていない場合、味や香りが劣化してしまいます。ウイスキーを保存するときのポイントを4つ覚えておきましょう。

2-1.温度変化に注意する

ウイスキーは、適切な温度を維持することがポイント。室温は15~20℃、湿度は70%ほどが適した保存場所といわれています。

2-2.紫外線や蛍光灯の光は避ける

ウイスキーは、紫外線から守るために、光に注意しましょう。日光だけではなく、蛍光灯などの光も悪影響を与えるため避けてください。

ウイスキーの入っていた箱は光を遮ることができるので、箱のまま保存してもOKです。箱がない場合は、アルミホイルなどをボトルに巻くのも効果的です。

2-3.空気に触れないようにする

ウイスキーは空気に触れると酸化します。開封後のウイスキーは、しっかりと蓋を閉めることが大切。密閉されていないと、アルコールも抜けてしまいます。

コルク栓は揮発しやすく、経年劣化でもろくなるため、ウイスキーを長期保存する場合は、コルクが古くなったら新しいものに替えるようにしましょう。

少なくなったときは、小瓶に詰め替えるのもおすすめです。

2-4.ニオイの強いものの近くに置かない

ニオイの強いものの近くに置くと、ニオイが移ってしまいウイスキーの香りが台無しになってしまうことも。香水や石けんなど、ニオイが強いものの近くは避けましょう。

開封後の方が、ニオイが移りやすいので注意が必要です。

ウイスキー

3.ウイスキーは冷暗所での保存がおすすめ

ウイスキーは未開封でも開封後でも、室温は15~20℃、湿度は70%程度の冷暗所で保存することがベストです。

ウイスキーを冷蔵庫で保存するのはNG。光は遮断できますが、ウイスキーが冷えすぎてしまい、香りが失われることで風味が変化してしまう可能性があるからです。

また、冷蔵庫は食品のニオイが移ってしまうことも。冷蔵庫の振動も酒質を変える原因になることもあります。

4.古いウイスキーや悪くなったウイスキーの見分け方

賞味期限がないといわれるウイスキーですが、古いものは保存状態が悪く、劣化している場合もあります。古いウイスキーが飲めるかどうか、見極める方法をご紹介します。

4-1.液面低下

液面低下とは、コルクがウイスキーを吸収したり、水分が外側にあふれ出てしまったりすることで、液面が低下していることです。

未開封の場合は、正しく保存されていなかった可能性が考えられます。

ボトルの首下程度の減りであれば、多少劣化していても飲める場合もありますが、本来の味わいとは違う可能性が高いです。アルコールが抜けきって、飲めない状態になっていることもあります。

4-2.特級表記

1953~1989年の酒税法では、ウイスキーはアルコール度数によって、3つに分類されていました。

アルコール度数が43度以上のものを「特級」、40度以上43度未満のものを「一級」、39度以下のものは「二級」と呼んでおり、特級表記があるものは新しくても約30年、古い場合は約70年経っていることになります。

こちらは保存状態がよければ飲めるウイスキーなので、試してみる価値はありますよ。

ウイスキー

まとめ

ウイスキーには賞味期限がありません。

ただし、温度変化や光、空気、そしてニオイなど、保存状態によって香りや味が変化してしまうデリケートなお酒のため、正しく保管することが求められます。

ウイスキーにとって冷蔵庫は冷えすぎるので、直射日光の当たらない冷暗所で保存するようにしましょう。

古くて保存状態のいいウイスキーに出会えることは運命です。特級表記があるものは、試してみてはいかがでしょうか?新しいウイスキーとは違う味わいが楽しめますよ。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。