2021.05.10
インバーター式洗濯機は、名前は聞いたことがあるけどついていない洗濯機との違いがよくわからないという人も多いのでは?
今回はインバーター式の洗濯機の長所と短所や、インバーター式洗濯機と非搭載の洗濯機の違い、選び方の基準をくわしくご紹介していきます。
インバーター式洗濯機とは縦型洗濯機に搭載されているもので、洗濯機のモーターの働きを洗濯物の量に合わせて自動的に調節してくれる機能が備わった洗濯機のことをいいます。
洗濯物の量によってモーターにかかる電力や水の量も変わってくるため、いつも同じではなく必要な分だけ電気と水を使うため節電・節水につながるのです。
節電や節水になるのであれば、インバーター式で決まり!といいたいところですが、実はいいことばかりではないのです。インバーター式洗濯機の長所と短所を見て、自分の生活スタイルに合っているかチェックしてみましょう。
先述でもご紹介のとおり、洗濯機のモーターの働きを洗濯物の量に合わせて調節してくれるため節電効果があります。
一日に何度も回すといったように洗濯機の使用頻度が高い人は、インバーター式洗濯機がおすすめです。
インバーター式洗濯機はモーターと洗濯槽がベルトでつながれていないため、運転中にベルト音がせず静かなのもうれしいポイント。
マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる、夜に洗濯機を回すことが多いという人には助かりますね。
こちらも先ほどご紹介しましたが、インバーター式洗濯機は洗濯物の量に合わせて水の量を調節してくれるため節水効果があります。
インバーターが搭載されている洗濯機は微調整をして必要最低限の水で洗濯してくれるので、1回の水の量はそこまで変わらなくても、洗濯は何度もするものなのでかなり節水になるのです。
インバーターが搭載されている洗濯機は、搭載されてないものとくらべると価格が上がります。高性能なので仕方のないことですが、短所といえるでしょう。
インバーターが搭載されていると非搭載の洗濯機より重くなります。防水パンなどこまめに洗濯機の掃除がしたいという人は、一人で動かせない場合もあるので不向きです。
洗濯容量が7kgの洗濯機で水の量をくらべると、インバーター式洗濯機は92L、非搭載の洗濯機119Lというデータがあり、なんと27Lも差があることがわかります。
毎日洗濯する場合、1ヶ月で約810Lの節約となり2.5円ほどの差があります。1年間で約900円も節約することができるのです。
電気代も洗濯容量が7kgの洗濯機でくらべると消費電力はインバーター式の方が約半分で済み、さらに7分ほど洗濯時間が短くなるため、電気代に2円程度差が出てきます。
毎日洗濯をする場合で計算すると、1ヶ月で60円、1年間で約720円も電気代が安く済みます。
インバーター式洗濯機の場合の運転音は洗濯32デシベル・脱水39デシベル、非搭載の場合は洗濯37デシベル・脱水46デシベルというデータがあります。
非搭載の運転音は静かなオフィスやエアコンの音程度のため騒音とまではなりませんが、マンションやアパートに住んでいる、夜中に洗濯機を回すことが多いという人は、インバーター式の方がいいといえるでしょう。
インバーター式洗濯機と非搭載の洗濯機の選ぶ基準は、生活スタイル。
人数が多いので毎日洗濯機を回す、シーツや毛布など大きいものも家で洗いたい、子どもがいて部活などで使った洗濯物が多いといったように使用頻度が高い人はインバーター式洗濯機の方が向いています。
一方、一人暮らしや使用頻度が低い人には値段が高価なこともあるので必要がないかもしれません。インバーターは洗濯容量が7kg以下のものには搭載されていないことが多いため、搭載されている洗濯機にこだわると洗濯容量が増えるのでさらに金額も上がってしまいます。
しかし、洗濯機を回す時間が限られている人は一人暮らしでもインバーター式洗濯機の方が時間を気にせず洗濯ができるので便利です。
インバーター式洗濯機は節電・節水となり、お財布にも環境にもいい洗濯機です。静音性にも優れているため、集合住宅に住んでいる人や、早朝や深夜に洗濯機を回すことが多い人にはおすすめ。
ただしインバーターが搭載されていると価格が上がるので、自分の生活スタイルに合わせて検討してみてくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。