「アイロン表示」の読み方とは?アイロンマークの記号が読めるとアイロンがけが上手に!
アイロンをかけるときは、温度に気をつけなくてはいけません。
洗濯表示を見たときに「アイロンのマークのような気がするけど、何を意味しているのかよくわからない」という人も多いのでは?
「何℃とわかりやすく書いてくれればいいのに…」と思うかもしれませんが、簡単なので一度覚えてしまえば、アイロンがけも苦になりません。
今回は、アイロンの表示の種類と読み方、アイロンがけのコツなどをくわしく解説します。
1.タグに記載されている「アイロン表示」とは?
「アイロン表示」とは、衣類などの洗濯表示についているマークの一つ。
アイロンをかけるときには温度が重要です。デリケートな素材に高温でかけてしまうと、生地にダメージを与えてしまい、テカリや伸び・縮みなどのトラブルが起こることも。
反対に低い温度では、シワがしっかりと伸びない生地もあります。
2.アイロン表示の種類と読み方
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低温(~110℃) |
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中温(~150℃) |
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高温(~200℃) |
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アイロン使用不可 |
衣類の洗濯表示にもアイロンと同じく「低・中・高」の表示がありましたが、2016年12月から国際規格の洗濯表示に切り替わったため、「・」の数で表されるようになりました。
「低」は1つ(・)、「中」は2つ(・・)、「高」は3つ(・・・)となっています。
また、ウールやシルク、カシミヤ・レーヨンなどの生地に多く見られる、アイロンに波線で表示されていたあて布使用を意味するマークは、「あて布使用」など文字で表示されるようになりました。
3.アイロン表示別のアイロンのかけかた
3-1.低温マーク
低温マークのある衣類はデリケート。湿度に弱いものも多いので、スチームの使用は控えましょう。
また、あて布を使用することで、リスクを軽減できます。
3-2.中温マーク
中温マークのある衣類は、ウールやポリエステルなどに多いです。長時間当ててしまうとテカリが出やすく、傷んでしまうこともあるので、気をつけましょう。また、あて布が必要である表示がなくても、使用した方が安心です。
3-3.高温マーク
高温マークは、丈夫な天然繊維である綿や麻などについています。とくに麻は頑固なシワが多く、高温にしただけではなかなかシワが取れません。そんなときはスチームアイロンの出番。蒸気で生地を内側から膨らませる効果が期待できるので、シワが伸びやすくなります。
スチーム機能がないときは、霧吹きやシワ取りスプレーを活用しましょう。
3-4.アイロンがけ禁止の衣類はどうする?
アイロンマークに「×」の表記がある場合は、使用してはいけません。
無理矢理かけると、生地が溶けて服がテカってしまうなど、最悪の場合は着られない状態になってしまうため、気をつけましょう。
ただし「アイロンが使用できないのはわかっているけど、肘や膝の裏などにできる着用ジワなどを軽く伸ばしたい」というときは、アイロンの浮かしがけが効果的。
アイロンのかけ面を直接当てず、少し浮かしてスチームだけを当てて、干しておくといいでしょう。また、洗濯ができる場合は、脱水をせずに干すと、水の重みで生地が自然と伸び、シワになりにくいですよ。
4.失敗しないアイロンがけのコツ
4-1.アイロンをかける衣服の順番は「低温→中温→高温」
高温でOKという表示があっても、いきなり高温のアイロンをあてるとテカってしまうことがあります。あて布をしていても防げないことも。
衣類にアイロンをかけるときは、洗濯表示に関わらず徐々に温度を上げていくのがポイント。
また、一度熱くなったアイロンはなかなか冷めないため、低温→中温→高温の順でアイロンがけを行うことで効率的に進められます。
アイロンをかけたあとは、冷めるまで待つのもポイント。温かい状態はシワができやすいからです。
4-2.スチーム機能を上手に活用しよう
最近はスチーム機能がついているアイロンが一般的で、種類も豊富です。
先ほども少し触れましたが、蒸気を当てると生地を内側から膨らませる効果が期待できるので、シワが伸びやすくなり、時短にもつながりますよ。
スチーム機能の使用は、高温または中温でもテカリなどが出にくい素材だけにしましょう。
衣類から少し浮かせた状態でスチームを当てたあとに、普通にアイロンがけをするだけでOK。スチーム機能がないというときは、霧吹きで代用できます。
スチーム機能についてはこちらの記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
まとめ
アイロンがけは、高温にすればOKというわけではありません。生地によって最適な温度があります。
アイロン表示を確認せずに当ててしまうと、思わぬトラブルにつながることもあります。
表示どおりの温度を守れば、リスクを軽減できるので、必ずチェックしてくださいね。