2024.10.31
シルクは美しい光沢やツヤがあり、フォーマルな衣類に使われることも多い上質な素材です。しかし、非常にデリケートな素材であるため、扱いに戸惑うことも少なくありません。
シルクはシワになりやすい素材ですが「アイロンを使用しても大丈夫なのだろうか?」と不安に思ったことがある人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、シルク素材の衣類にアイロンをかけるときのポイントや、失敗してしまったときの対処法などをくわしく解説します。
基本的には低い温度設定であれば、アイロンをかけることは可能です。ただし、シルクは耐熱温度が低く、デリケートな素材。
すべてのシルク素材の衣類にアイロンがかけられるわけではないので、アイロン表示を確認してから行ってください。
アイロン表示についてはこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
「アイロン表示」読めますか?これが読めるだけでアイロンがけが上手に!
先ほどもご説明のとおり、シルクは耐熱温度が低い素材です。アイロンの温度設定は120℃前後までにしましょう。
シワになりやすいシルクですが、頑固なシワはつきにくく、低い温度でも十分にシワは取れます。
アイロンには、生地ごとに最適な温度を表示しているものもあるので、活用してみるといいですよ。
シルクにアイロンがけをするときは、あて布を使用します。
直接アイロンが触れると、生地が傷む原因になるからです。アイロン専用のあて布がなくても、ハンカチや手ぬぐいで代用できます。
また、短時間で仕上げることもポイント。摩擦や力がかかる時間を減らすことで、生地の毛羽立ちや傷みを防げます。
あて布についてはこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
シルクは水に弱い素材です。縮んでしまったり、水滴が落ちるとシミになったりすることもあります。そのため、スチームは使用しないようにしましょう。
ドライでアイロンをかけられない場合は、蒸気の量を抑えて使用してください。
シワが取れない場合は、強くこすったり押しあてたりすると、生地が傷みます。アイロンをかける前にシワに霧吹きをかけて、短時間でアイロンがけを済ませましょう。
テカリができてしまったときは、あて布をしてアイロンを少し浮かせて、スチームをあてましょう。その後、洋服ブラシで軽くブラッシングをします。
シルクのテカリは、アイロンをかけすぎることで起こります。生地の毛が寝てしまい、光沢を持ってしまうことが原因です。
スチームをあてることで、生地が柔らかくなり、テカリが解消されます。
スチームアイロンで、シルクに水のシミができてしまったときは、全体に霧吹きをかけましょう。なるべく細かいミストが出る霧吹きがベストです。
霧吹きでもシミが落ちないときは、中性洗剤を薄めてシミに塗り、タオルでポンポンと拭き取るとシミを落とせます。
シルク素材の衣類にアイロンがけをするときは、まずはアイロンをかける前に、洗濯表示を確認してください。
アイロンが使用できる衣類でも、温度を低く設定し、あて布を使用して、手早く済ませましょう。
万が一テカリやシミができてしまっても、アイロンのスチームや霧吹きで対処ができるので慌てずに。
上質なシルク素材の風合いを保つためにも、丁寧なお手入れを行ってくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。