2023.01.10
大切にしている衣類に毛玉ができているとショックですよね。
毛玉がついていると、しっかり洗濯していても不衛生に見えてしまうことも。
毛玉ができる原因が洗濯の場合は、洗濯回数を減らすことはできても、全く洗わないというわけにはいきません。
そこで今回は、衣類に毛玉ができる原因や、洗濯をするときに毛玉をできにくくする方法などをくわしく解説していきます。
お気に入りの衣類に毛玉ができてしまうと、一気に古くなったような気がして、悲しい気持ちになるものです。
すぐに毛玉ができてしまうものもあれば、あまり目立たない衣類もあります。衣類に毛玉ができてしまう原因はなんなのでしょうか?
衣類に毛玉ができる理由は「摩擦」です。
摩擦によって静電気が発生して、衣類の繊維を毛羽立たせ、繊維同士が絡むことで毛玉ができます。
毛玉ができないようにするには、摩擦を減らすことですが、どんなに気をつけていても、普通に生活するだけで摩擦は起こってしまいます。
例えば、衣類を着たり脱いだりするときや椅子に座っているとき、机に座ってパソコンや勉強などをしているとき、バッグを肩にかけたとき、衣類をしまうとき…など避けられないシーンばかりです。
また、洗濯をすると摩擦は必ず起こります。洗濯機は、汚れを落とすために、衣類を叩きつけたり、こすりつけたりしています。
衣類の洗濯をしないのは不可能なことなので、毛玉を抑えるには摩擦を抑える工夫をすることが大切です。
毛玉のできやすさは素材によって変わってきます。毛玉ができやすい素材は、アクリルやポリエステル、ナイロンなどの化学繊維。
また、冬には温かくて欠かせない、ウールやアンゴラ、モヘア・カシミアなどの動物繊維もできやすい素材といえます。
毛玉ができにくい素材は、繊維が毛羽立ちにくい綿や麻、シルクなど。Tシャツやワイシャツなどは、綿や麻が多いので、比較的毛玉ができにくいのです。
洗濯による摩擦を抑えるには、手洗いをすることをおすすめします。手洗いをするときは、洗面器やバケツ、洗面台を使用してもOKです。
30℃以下のぬるま湯に洗濯用洗剤を入れ、よく混ぜておきましょう。
衣類はたたんでから入れ、こすらずに押し洗いをしてください。すすぐときも、決してこすらず、洗うときと同じく衣類を沈めて、浮かすを繰り返します。
泡がなくなるまで2~3回すすいだら、洗濯ネットに入れて30秒~1分洗濯機で脱水します。
脱水が終わったらすぐに干しましょう。衣類に水気が残っているときは、タオルなどで水気を拭き取ってください。
洗濯洗剤は、おしゃれ着用のものやデリケートな衣類が洗えるものを選びましょう。おしゃれ着洗い用の洗剤は、色あせや型くずれを防いでくれるものも。
デリケートな衣類は、手洗いをする場合でもおしゃれ着洗い用の洗剤の使用がおすすめです。
裏返しにして洗うことで、表面の摩擦を防ぐことができます。裏面であれば、多少毛玉ができても気になりませんよね。
毛玉を防ぐのであれば、洗濯ネットの使用は必須です。
ネットの中にたくさんの衣類を入れてしまうと、ネットの中で衣類同士の摩擦が起きてしまうため、1つのネットに対し1枚の衣類を入れましょう。
また、ネットに入れる前に裏返しにし、洗濯ネットのサイズは衣類にぴったりのサイズにすることで、型くずれを防ぐ効果も期待できます。
洗濯物の量は、洗濯槽の7~8割がベストといわれています。洗濯物を詰め込みすぎると、摩擦が起きる可能性も高まります。
また、洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯機がしっかりと回らず、汚れが落ちにくくなってしまうため、適正容量を守るようにしましょう。
柔軟剤を使用すると、静電気の発生を防止することができます。静電気を抑えることで、衣類の毛羽立ちも防止できるので、毛玉ができにくくなるのです。
ただし、柔軟剤は多く入れれば静電気を防ぐわけではありません。使用量は守るようにしましょう。
どんなに気をつけていても、摩擦をゼロにすることは不可能なため、毛玉ができてしまうことも。
衣類を傷めずに毛玉を取るには、ブラシや電動の毛玉取りを使用して、優しく取り除きましょう。
「ブラシや毛玉取りを使用すると刺激があり、傷めてしまうのでは?」と手でむしってしまう人がいますが、周りの繊維までちぎれてしまうのでNG。
また、毛玉を取ると生地が薄くなることは避けられません。できるだけ毛玉を作らないように心がけましょう。
衣類に毛玉ができる原因は摩擦です。日常生活で摩擦を避けることは難しく、とくに洗濯の際には衣類同士がこすれるため、毛玉ができやすい状態を作ってしまいます。
しかし、毛玉を作りたくない衣類は手洗いをしたり、洗濯ネットを使用したり、柔軟剤を活用するなど、ちょっとした工夫をするだけで防止することが可能です。
着用中に毛玉を見つけたときは、気になるかもしれませんが、周りの繊維を傷つけるため、手でむしってはいけません。
大切に洗っていても毛玉ができてしまったときは、ブラシや電動の毛玉取りを使って、優しく取ってくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。