加湿器はつけっぱなしにしても大丈夫?つけっぱなしの注意点を解説
乾燥する寒い季節、暖房と同じくらい欠かせないものといえば加湿器。
朝起きたら、のどがイガイガするという経験がある人も珍しくありません。夜中も加湿器をつけっぱなしにすれば、この不快な思いをしなくて済むのではないかと考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、加湿器はつけっぱなしにしてもいいのか、つけっぱなしにすることでリスクはあるのかなど、くわしくご紹介していきます。
1.加湿器はつけっぱなしにしていても大丈夫?
1-1.日中は問題なし
日中は加湿器をつけっぱなしにしても、問題ありません。ぶつかって倒さない、水を切らさないようにするなどを気にかける程度です。
ただし、加湿のしすぎには注意。季節によっても異なりますが、加湿器を使う季節の場合、過ごしやすいと感じる湿度は50~60%といわれています。60%以上になると、カビなどが繁殖しやすくなるので気をつけましょう。
1-2.寝ている間のつけっぱなしは要注意
朝起きたら乾燥していて「のどに違和感がある」「肌がかさつく」といった経験から、寝ている間も加湿器をつけっぱなしにしたいと考える人も多いでしょう。
しかし、寝ている間に加湿器をつけっぱなしにする場合は、条件があります。
寝ている間に暖房をつけっぱなしにするときは、加湿器もつけっぱなしでOK。暖房をOFFにする場合は加湿器もOFFにしましょう。
2.寝ている間の加湿器のつけっぱなしによるリスク
2-1.水がないことで火事を引き起こす危険性
日中であれば、加湿器をつけっぱなしにしていても、水がないことにすぐに気づきます。しかし、寝ている間は水がなくなってもすぐに気づけず、空焚きになってしまうことも。
「空焚きを続けていたら、火事になるのでは?」と考える人も多いですが、日本製の加湿器であれば、水がなくなると自動的に電源が切れるので火事の心配はありません。
しかし、海外製のものは自動でOFFにならないものがあるので、火事を引き起こす可能性があります。
2-2.加湿のしすぎでカビの原因に
夜に暖房を切っているのに加湿器をつけっぱなしにしていると、加湿のしすぎることで窓や壁が結露を起こし、カビが発生することがあります。
窓の周りや壁だけではなく、カーテンやソファなど家具にもカビが発生することがあるので気をつけましょう。
3.夜中でも加湿器を使いたい場合のポイント
3-1.加湿器はタイマーをセットする
「寝るときに加湿器をOFFにしてしまうと、朝に乾燥していることが多い」という場合は、タイマーをセットして寝ましょう。
数時間で自動的にOFFになれば、結露を起こすことや、途中で水がなくなってしまう心配もありません。
3-2.加湿器をつけっぱなしにする場合は暖房もセットで
先述でもご紹介のとおり、夜に加湿器をつけっぱなしにして寝る場合は、暖房もつけっぱなしにしましょう。
暖房をつけっぱなしにしたまま、加湿器を切ってしまうとかなり湿度が下がってしまいます。両方ともつけっぱなしにすることで、過ごしやすい温度と湿度を保つことができます。
4.加湿器のつけっぱなしにかかる電気代はどれくらい?
4-1.気化式タイプの加湿器の電気代
気化式タイプの加湿器は、フィルターに水を含ませて、ファンで風を当て、気化した水蒸気で加湿します。1時間当たりの電気代は、0.1~0.5円なので1日8時間稼働させると0.8~4円ほどになります。
4-2.スチーム式タイプの加湿器の電気代
スチーム式タイプの加湿器は、ヒーターで水を沸騰させ、蒸気をファンの風で室内に送り出すことで加湿します。1時間当たりの電気代は、3.5~7.0円なので1日8時間稼働させると28~56円ほどになります。加熱するため、電気代が少し高めです。
4-3.超音波式タイプの加湿器の電気代
超音波式タイプの加湿器は、超音波の振動で水を霧状に発生させることで加湿します。1時間当たりの電気代は、0.7~1.1円なので1日8時間稼働させると5.6~8.8円ほどになります。
4-4.ハイブリッドタイプの加湿器の電気代
ハイブリッドタイプの加湿器は、気化式タイプとスチーム式タイプの機能を搭載しています。気化式と同じくフィルターに風を当てて加湿しますが、ファンとヒーターが搭載されているため、温風を当てることで水を気化して加湿します。温風のため、素早く加湿できるというメリットがあります。
1時間当たりの電気代は、3.5~7.0円なので1日8時間稼働させると28~56円ほどになります。ハイブリットタイプも加熱するため、電気代が少し高めです。
まとめ
加湿器は、日中はつけっぱなしにしても問題はありません。
ただし、夜寝るときはつけっぱなしにすると、火事のリスクやカビが発生する可能性もあります。寝ている間も加湿器を使用する場合は、暖房もつけっぱなしにしたり、加湿器のタイマーを活用したり、リスクを軽減する工夫をしてください。
また、加湿器をつけっぱなしにすることで、電気代が気になるという人は、気化式や超音波式タイプの加湿器を選ぶと電気代が抑えられますよ。