炊飯器の寿命はどれくらい?炊飯器の買い替えのサインや長く使うためのポイントを解説

2024.06.28

炊飯器

家電は使い慣れてくると、何年使用しているなんてことは気にならず、不具合を感じたときに「寿命なのだろうか?」と気づくことが多いのではないでしょうか。

最近の炊飯器は、ご飯を炊くだけではなく、さまざまな調理ができるものも増えていますが、寿命はどのくらいなのでしょう。

寿命を知ることは、買い替えのタイミングの目安にもなります。そこで今回は、炊飯器の寿命や不調であるサイン、買い替えと修理を見極める方法などをご紹介します。

1.炊飯器の寿命はどれくらい?

炊飯器の寿命は、5年前後といわれています。

使用する頻度によっても異なるため、頻繁に使用する人は3年で不具合を感じることもありますが、反対に10年以上使っている人も。

炊飯器はいくつかのパーツにわかれており、本体よりも内釜の方が、寿命が短い傾向にあります。

主に内釜のコーティングが剥がれたり、変形したりといったトラブルが多いため、内釜のみ買い替えるという選択もありです。

補修用の部品保有期間とは?

炊飯器に限らず、電化製品は補修用の部品を保有しておく期間が、経済産業省により定められています。

炊飯器の補修用の部品保有期間は製造打ち切りから6年。これは製造が終了してからとなるので、購入した日が2022年でも、2020年に製造打ち切りの場合は、4年後には修理部品が見つかりにくくなるということです。

炊飯器

2.炊飯器の故障・寿命のサイン

2-1.電源が入らない

炊飯器の電源が入らないときは、電源コードが断線している、部品が破損しているといった原因が考えられます。

コンセントがしっかりと差し込まれているか確認し、差し込み口や電源タップの方に異常が見当たらなければ、炊飯器の故障である可能性が高いでしょう。

2-2.ちゃんとご飯が炊けない

ご飯の芯が残ってしまうといったトラブルは、炊飯器の故障のサインでもありますが、他にもいくつかの原因があります。

最大炊飯量以上のご飯を炊いたり、水の量を間違えたり、内釜がずれておりしっかりセットされていない、ご飯が炊けたあとにもう一度炊飯をしてしまったという場合も。

最近の炊飯器は機能が豊富なため、炊飯のメニューを間違えた可能性も考えられます。

また、お米をお湯で洗って炊いたりした場合も、生煮えになることがあります。

このような原因に心当たりがない場合は、炊飯器の故障の可能性が高いでしょう。取扱説明書をよく読んでみてください。

2-3.内釜のコーティングがはがれている

内釜のコーティングがはがれても、ご飯がくっつくなどのトラブルがなければそのまま使用できますが、内釜の寿命であるサインです。

本体に問題がなければ、内釜だけ買い替えることをおすすめします。

内釜だけを買い替えたい場合は機種名を確認してから販売店やメーカーにお問い合わせをしてみてください。

2-4.炊飯器から異常な音がする

炊飯器には駆動音は元々あるものです。しかし、駆動音が大きくなったり、聞いたこともない激しい音がしたりするときは、故障している可能性があります。

IH炊飯器の保温中はジーという音がすることがありますが、これは故障ではありません。

また、水のはじけるような音がしたときは内釜の外側に水滴がついていた可能性が考えられます。しっかりと拭いてからセットしましょう。

炊飯器

3.炊飯器が故障したときは買い替え?修理?

3-1.買い替えがおすすめの場合

炊飯器の補修用の部品保有期間である6年を超えている場合は、買い替えがおすすめです。

修理する部品がない場合も多く、寿命が近いことから、他の部品にも不具合が起きる可能性があり、何度も修理するよりも新品を購入した方が安く済むこともあります。

3-2.修理がおすすめの場合

メーカーの保証期間内に故障した場合は、修理がおすすめ。

保証期間内がすぎていても、6年以内である場合は修理部品があるので、買い替えよりも安く済むのであれば、修理を検討するといいでしょう。

家電の使用頻度が高く、寿命よりも早く故障してしまうことが多いという人は、家電量販店などで購入時に、保証期間を延長できることもあるので、相談してみるといいですよ。

4.炊飯器を長く使うためには

4-1.内釜でお米を研がない

内釜は丈夫に見えますが、意外とデリケート。

内釜でお米を研ぐと、フッ素加工が傷ついてはがれやすくなります。お米を研ぐときは、ボウルとザルを使用しましょう。

ステンレス製の目の細かいザルがおすすめです。ザルは水はけもいいので、時間がかからないのもうれしいポイントです。

ざるでお米を研ぐ

4-2.内釜はゴシゴシ洗わない

炊飯器の内側は最も消耗しやすい部品です。お米を炊いて使い終わった後は優しく洗いましょう。

内釜を洗うときの注意点は、金属たわしやナイロンたわし、スポンジの研磨粒子部分などでゴシゴシ洗ってしまうことです。

これは内釜のフッ素加工面、塗料がはがれる原因となってしまうためゴシゴシ洗うのではなく、スポンジの柔らかい面で優しく洗いましょう。

4-3.内釜に熱湯を入れない

ご飯が乾燥してこびりついて取れないというときに、内釜に熱湯を入れる人もいるのでは?

確かに取りやすくなるので、ゴシゴシと強い力を入れて洗わなくてよく、内釜を傷つけないのでいいと思っているかもしれませんが、熱湯は変形の恐れやフッ素加工がはがれてしまうことも。内釜の寿命を考えた場合は、熱湯は避けた方がいいでしょう。

4-4.内蓋や吸気孔・排気孔をきれいにしておく

内蓋は意外と汚れやすい場所なので、使用するたびに洗いましょう。

吸気孔や排気孔は、本体の底にあることが多く、炊飯器の内部の熱を逃がすための大切な部分。空気が出入りするため、ほこりが溜まりやすいので、定期的にお手入れをしてください。

まとめ

炊飯器の寿命は使用頻度によって異なりますが、5年前後。

6年をすぎると、修理部品が徐々になくなっていくため、買い替えを検討するといいでしょう。

修理が可能な期間でも、修理費用によっては、新しい炊飯器を購入した方が安く済むこともあります。

炊飯器は突然壊れると困るので、故障のサインを感じたら、早めに買い替えを検討すると焦りませんよ。

また、炊飯器を長く使うための工夫も大事。使用方法の見直しやこまめな手入れも心掛けましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。