洗濯に使う液体洗剤と粉末洗剤の違いとは?それぞれ特徴やメリット・デメリットを解説

2023.01.10

液体洗剤 粉末洗剤

洗濯用洗剤にはさまざまな種類があります。

大きなカテゴリーでわけると、液体洗剤と粉末洗剤がありますが、何か違いがあるのでしょうか?

液体洗剤と粉末洗剤に違いがあるのであれば、素材や汚れ具合などに合わせて、使い分けをしたほうがいいのかと考えている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、液体洗剤と粉末洗剤のメリットやデメリット、正しい選び方などをくわしくご紹介していきます。

1.液体洗剤と粉末洗剤の特徴やメリット・デメリット

1-1.液体洗剤の特徴やメリット・デメリット

結論からいうと、液体洗剤と粉末洗剤は違います。まずは、液体洗剤の特徴やメリット・デメリットを確認していきましょう。

液体洗剤の種類

液体洗剤には、中性と弱アルカリ性の2種類があります。普段の洗濯では、洗浄力の高い弱アルカリ性洗剤を使用するのが一般的。

デリケートなおしゃれ着を洗うときは色合いや風合いを保ちながら汚れを落としてくれる中性洗剤がおすすめです。

液体洗剤の特徴

液体洗剤は、水に溶けやすく、汚れがひどい部分には直接しみ込ませるなど、使い勝手のいい洗剤です。洗浄力も穏やかなので、衣類を傷めにくいのも特徴。

液体洗剤を使用するメリット

液体洗剤は水に溶けやすいため、すすぎが1回で済むシリーズも多く、節水につながります。色落ちもしにくく、風合いを保ってくれるため、さまざまな色や柄、素材などの洗濯が可能です。

液体洗剤のデメリット

粉末洗剤にくらべると、洗浄力がやや落ちます。ただし、日常生活で付着する汚れにはほとんど対応できるため、心配はいりません。

価格は粉末洗剤よりやや高め。詰め替える際も、液体のため注意が必要です。

液体洗剤

1-2.粉末洗剤の特徴やメリット・デメリット

続いて、粉末洗剤の特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

液体洗剤しか使ったことがないという人もいるかもしれませんが、粉末洗剤には粉末洗剤の良さがあります。

粉末洗剤の種類

粉末洗剤には、石油や天然油脂などを合成して作られた合成洗剤と、植物由来の天然油脂などで作られたせっけん洗剤の2種類があります。

合成洗剤は価格も手頃で、香りの種類が豊富。せっけん洗剤は汚れがよく落ちるだけではなく、肌にも衣類にも優しい洗剤です。

せっけん洗剤は、敏感肌の人や赤ちゃんの衣類の洗濯にもおすすめですが、合成洗剤よりも価格はあがります。

粉末洗剤の特徴

粉末洗剤は、弱アルカリ性のものが多いため、皮脂汚れや泥汚れなど、酸性の汚れに強いことが特徴。

汗をかきやすい夏場や作業着を洗う、子どもが運動系の部活に所属しているという家庭にもおすすめです。

粉末洗剤を使用するメリット

洗浄力が高く、液体洗剤にくらべると価格が安いことがメリットといえるでしょう。

とくに子どもがいる家庭や、汚れた衣類を毎日のように洗濯するという場合は、節約につながります。

粉末洗剤のデメリット

粉末洗剤は、水に溶けにくいことがデメリット。しっかりとすすがないと洗剤が残り、衣類を傷めたり、肌荒れの原因になったりすることもあります。

粉末洗剤で洗濯をするときは、溶けやすいようにお湯を使うといいでしょう。

粉末洗剤

2.液体洗剤と粉末洗剤をうまく使い分けよう!

液体洗剤と粉末洗剤は、ご紹介したとおりそれぞれ特徴があります。

うまく使い分けることで、衣類の汚れをすっきり落とすことができ、節約にもつながりますよ。

2-1.液体洗剤がおすすめな場合

デリケートな衣類を洗いたいときは、液体洗剤の中性タイプがおすすめ。

通常の洗濯を短時間で済ませたいというときは、すすぎが1回でもOKの液体洗剤の弱アルカリ性タイプを選ぶといいでしょう。
また、粉末洗剤の溶け残りが気になる方は、水の温度が下がりやすい冬場だけ液体洗剤に変えるといいですよ。

2-2.粉末洗剤がおすすめな場合

粉末洗剤は、洗浄力の高さが魅力的。漂白剤が入った粉末洗剤もあります。

そのため、たくさん汗をかいた、食べこぼしが多い、仕事や運動で泥汚れがついてしまったといったときにおすすめです。

洗濯 洗剤

3.液体洗剤・粉末洗剤を使用する際のポイント

液体洗剤と粉末洗剤、洗剤の種類にかかわらず、きれいに洗濯をするためには抑えるべきポイントがあります。洗濯をするときのポイントを見ていきましょう。

3-1.洗濯物を詰め込みすぎない

洗濯物は詰めすぎると、洗剤が行きわたらなかったり、衣類が動かなかったり、上手く洗うことができず、汚れが残ってしまうことも。

縦型洗濯機の場合は70~80%程度、ドラム式洗濯機の場合は30~40%を目安にしましょう。

3-2.洗剤の量は多すぎず、少なすぎず

洗剤の量はパッケージを確認して、必ず守りましょう。

洗剤の量を増やしたからといって、洗浄力があがるわけではありません。洗剤の量が多すぎると残ってしまう可能性があり、衣類を傷めるだけではなく、肌荒れの原因にも。

また、節約したいからといって、勝手に洗剤の量を減らすのもNG。汚れが十分に落ちず、ニオイの原因になることもあります。

3-3.「洗い」にお風呂の残り湯などのお湯を使う

洗濯の際は、30~40度のお湯が適しています。

皮脂汚れは、体温と同じくらいの温度で洗うと、汚れが落ちやすくなるからです。節水したいという人は、洗いのときにお風呂の残り湯を使うといいでしょう。

ただし、残り湯が使えるのは洗いのときだけ。すすぎのときは必ずきれいな水・お湯を使ってください。お風呂の残り湯には、汚れや雑菌が含まれているからです。

洗濯

まとめ

液体洗剤と粉末洗剤には、それぞれ違った効果があります。

液体洗剤は扱いやすく、デリケートな衣類の洗濯にも適しています。一方、粉末洗剤は洗浄力が高く、価格が安いことが魅力的。

洗濯物によって、洗剤を変えることで悩みも解決するかもしれません。

また、どちらの洗剤を使用する場合でも、洗濯物を詰め込みすぎないようにしたり、洗剤の量を守ったり、ちょっとした心がけで、より効果的な洗濯ができます。

洗濯洗剤に迷ったときは、液体洗剤と粉末洗剤の特徴を思い出してみてください。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。