電子レンジにアースは必要?つなぎ方なども踏まえて解説!

2023.08.28

アース線

アース線はついている家電とついていない家電があるので、「何のためにアース線がついているのだろう」と不思議に思っている人もいるのでは?

電子レンジにはアース線がついていることが多いですが必要があるのでしょうか。

今回はアース線の役割と取り付け方などをくわしくご紹介していきます。

1.アース線の役割とは

まずは電子レンジに限らずアース線はどのような役割をしているのかチェックしていきましょう。

1-1.家電からの漏電を防ぐ

本来電気が通る道を外れて電気が漏れてしまうことを漏電といいます。漏電はコードが劣化することで起こることが多く、漏電に気づかず触れてしまい感電する危険性があります。

アース線は万が一漏電が起こった際に電流を大地に逃がして感電する危険性を下げる役割をしてくれるのです。

電化製品は水気が苦手なので、冷蔵庫など水周りで使用する家電にアース線が取り付けられていることが多いです。

1-2.雷を逃して、家電を守る

アース線は雷からの衝撃を抑え家電を守ってくれる役割も担っています。

落雷が起こると急に強い電気が流れ故障の原因になります。

雷が鳴ったら家電のコンセントを抜く方がいいと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし冷蔵庫のように常に動いているものは落雷に備えて抜くことができない家電もあるのでアース線が欠かせません。

パソコンなどのOA機器も大事なデータを守るためにアース線がついていることが多いです。

雷

1-3.他家電との干渉を抑える

電子レンジは目に見えない電磁波や静電気を放出しているため、Wi-Fiや他の家電のノイズの原因になる可能性があります。

アース線をつなぐことで電子レンジの運転が安定し他の家電への干渉を抑えることができます。

2.アースは電子レンジに必要?

アース線は電子レンジに必要であるといえます。

アース線はなくても使用できないわけではありませんが、電子レンジは水気が多いキッチンで使用することが多いのでアース線がある方が安心です。

2-1.家電の感電対策は法律で定められている

家電の感電対策は法律で定められており、漏電を防止するためアースの取り付けが義務化されています。コンセント部分にアースがついていないものはアースが内蔵されている、または絶縁対策がされているので販売OKなのです。

3.アースの接続口がない場合は?

コンセントの差込口にアースの端子がない場合は、家電量販店や電気工事店など専門業者に依頼して工事を行う必要があります。この工事は資格が必要となるため自分でアースの接続口をつけることはできません。

賃貸物件に住んでいる人は勝手に工事をすることはできないので、先に管理会社などに問い合わせをしましょう。

工事費をかけたくないという人はプラグタイプの漏電遮断器もあります。

3-1.他のアース線がつながっていて、挿す場所がないときは

アースの接続口はあるけど1つしかないという場合は、1ヵ所のアース接続口にアース線を2~3本と接続しても全く問題はありません。

また、アース線の接続口がないからといってガス管、水道管、電話や避雷針のアースへの取り付けは、法令で禁止されており、非常に危険なので絶対にやってはいけません。

4.アース線のつなぎ方

アース線の接続口は2種類あります。つなぎ方を確認しておきましょう。

ネジ式の取り付け方

接続口のフタを開けてネジが真ん中にある場合はネジ式です。

1.ドライバーを使ってネジを緩める
2.アース線をネジに巻き付ける
3.再度ネジを締めて固定する

ドライバーが必要となるので少し手間はかかりますが覚えてしまえば簡単に接続できます。

「挿し込み式」の取り付け方

1.カバーを開ける
2.アース線の先端を差し込む

挿し込み式の場合は道具を使う必要がなくカバーを開けてアース線を中に押し込むだけなので簡単にできます。

どちらの場合も最後に軽くひっぱり抜けることがないか確認してみるといいでしょう。

4-1.アースを挿しこむ際の注意点

アース線をつないでいなくても使用することは可能ですが、つなぐ場所がないからといって水道管やガス管、電話用のアース・避雷針などにつないではいけません。引火や感電の危険性があります。

ついていない場合は専門業者に依頼をしてアース端子を取り付けましょう。

まとめ

アースなしでも電子レンジは使用できますが、安全に使うためにもアース線があるものはつないだほうがいいでしょう。とくに電子レンジは水回りで使用するだけではなく、他の家電にも影響を与えやすいのでアース線がついていると安心です。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。