冷蔵庫の電気代は月いくら?容量別の目安と6つの節約術を解説!

冷蔵庫は24時間365日稼働しているため、家庭の電気代の中でも大きな割合を占める家電です。
「冷蔵庫は大きいほど電気代が高い」と思われがちですが、実は最新の大型冷蔵庫の方が、小型モデルよりも電気代が安くなるケースがあることをご存知でしょうか?
この記事では、容量別・世帯人数別の冷蔵庫の電気代目安を一覧で紹介するとともに、電気代が高くなる原因や、メーカーだからこそ知っている効果的な節約術について解説します。
1.【容量別】冷蔵庫の電気代の平均目安
ご自宅の冷蔵庫のサイズに近いものが、月々どれくらいの電気代がかかっているのかを確認してみましょう。
ここでは、最新の電気料金目安単価31円/kWh(※)をもとに算出した、容量別の年間・月間の電気代目安をご紹介します。
※公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価(2025年時点)
1-1.容量別・世帯人数別の電気代目安
| 容量帯 | 想定世帯 | 年間電気代(目安) | 月間電気代(目安) |
| ~140L | 一人暮らし | 約 8,587円 | 約 716円 |
| ~200L | 一人~二人 | 約 9,176円 | 約 765円 |
| ~300L | 二人暮らし | 約 9,641円 | 約 803円 |
| ~400L | ファミリー | 約 10,850円 | 約 904円 |
| ~500L | ファミリー | 約 8,401円 | 約 700円 |
| 501L以上 | 大家族 | 約 8,649円 | 約 720円 |
※環境省や各メーカーの公開する年間消費電力量(平均値)を基に、31円/kWhで試算しています。そのため、実際の使用状況により異なります。
1-2.大型冷蔵庫の方が電気代が安くなることがある
350L~400Lの中型冷蔵庫よりも、450L~500Lの大型冷蔵庫の方が電気代が安くなる場合が多くの機種で見られます。
大型モデルの多くにインバーター制御などの最新省エネ技術が搭載されていることや、断熱材の性能が高く、冷気を効率よく閉じ込められる設計になっているためです。
これからファミリー用の冷蔵庫を選ぶ際は、「大きいと電気代がかかる」と思い込まず、消費電力量をしっかりチェックすることをおすすめします。
2.冷蔵庫の電気代を計算する方法
ご自宅の冷蔵庫の正確な電気代を知りたい場合は、以下の方法で計算できます。
2-1. 年間消費電力量(kWh)を確認する
冷蔵庫のドアの内側や、カタログの仕様表に貼られているシールを確認してください。そこに年間消費電力量 〇〇kWh/年という記載があります。
これはJIS(日本産業規格)に基づいた測定条件で算出された数値で、1年間にどれくらいの電力を使うかの目安となります。
2-2. 電気代の計算式
電気代は以下の計算式で算出できます。
年間消費電力量(kWh) × 電気料金単価(円/kWh) = 年間電気代
例えば、年間消費電力量が300kWhの冷蔵庫で、電気料金単価を31円とした場合、
300kWh × 31円 = 9,300円
となり、年間の電気代は約9,300円、1ヶ月あたり約775円となります。
3.冷蔵庫の電気代が高くなる原因と節約術
目安よりも電気代が高い場合、使い方に原因があるかもしれません。すぐにできる節約術をご紹介します。

3-1.冬場は設定温度を「中」もしくは「弱」に変更する
設定温度を調整する冷蔵庫の設定温度が「強」になっていませんか? 冬場や食材が少ない時は「中」や「弱」に切り替えるだけで、消費電力を抑えられます。
3-2.冷蔵室に食品を詰め込みすぎない
冷蔵室に食品を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなり、冷やすために余計なエネルギーを使ってしまいます。食材を入れる量は、冷蔵室全体の7割程度を目安にしましょう。
3-3.冷凍室は隙間なく食材を入れる
冷凍室は隙間なく詰め込む冷凍室の場合は、凍った食材同士が保冷剤の役割を果たし、お互いを冷やし合うため、隙間なく詰め込んだ方が温度が上がりにくく、省エネになります。
3-4.扉の開閉の頻度と開けている時間を減らす
ドアの開閉を減らす・短くするドアを開けるたびに冷気が逃げ、再び冷やすために電力を消費します。取り出すものを決めてから開けることを心がけましょう。
3-5.壁との間に隙間を空ける
壁から適切な距離を離す冷蔵庫は側面や背面から熱を放出しています。壁にぴったりつけすぎると放熱ができず、電気代が余計にかかってしまいます。説明書を確認し、適切な隙間(放熱スペース)を確保しましょう。
3-6.10年前の冷蔵庫を使っているなら買い替えが一番の節約
10年以上前の冷蔵庫を使い続けているなら、思い切って買い替えるのが最も効果的な節約になるかもしれません。
最新の冷蔵庫は、10年前のモデルと比較して約30%〜40%省エネになっている場合があります。
長年使い続けるよりも、買い替えた方が数年単位で見るとトータルコストが安くなることも珍しくありません。特に、省エネ性能の高いインバーター搭載モデルへの買い替えがおすすめです。
まとめ
冷蔵庫の電気代は、単にサイズだけで決まるものではありません。
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一人暮らしサイズ(~140L):月700円前後
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ファミリーサイズ(450L~500L):月700円前後
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中型サイズ(350L~400L):月900円前後
このように、容量によっては大型モデルの方が電気代が安くなることもあります。
また、古い冷蔵庫を大切に使うことも素敵ですが、電気代の観点からは、最新モデルへの買い替えが大きな節約につながることが多いです。
まずは、ご自宅の冷蔵庫のドア内側にあるシールを見て、年間消費電力量をチェックしてみてください。それが、節約生活の第一歩です。