2023.03.20
冷蔵庫は、毎日休みなく働いている家電です。
請求を見て「月にどのくらいの電気代がかかっているのだろう?」と気になることもありますよね。
外出するからといって、冷蔵庫の電源をOFFにすることはできないため、電気代の節約は難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冷蔵庫にかかっている電気代の計算方法や、節約するコツなどをくわしくご紹介します。
冷蔵庫は一年中止まることなく動いているので、どのくらいの電気代がかかっているのか気になりますよね。
ぴったりと当てることは難しいですが、おおよその電気代は下記のとおりに計算することができます。
冷蔵庫の年間電気代(目安)=冷蔵庫の説明書に記載されている年間消費電力量×契約している電気料金プランの1kWhあたりの電力量料金単価
これを12カ月で割れば、1カ月の電気料金がわかりますね。
家庭用の冷蔵庫の消費電力量は使用状況によって異なるので、JIS(日本工業規格)による測定方法で説明書に記載されています。2015年から測定方法が変更となり、より正確に計算できるようになっています。
年間電気代を、ハイアールの冷蔵庫を使って計算例を見ていきましょう。
1kWhあたりの電力量料金を、27円と仮定して計算しています。
「Haier 148L JR-NF148」は冷蔵室と冷凍室の2ドアで148L。冷凍室が広めの54Lで引き出しになっているので、整理整頓・取り出ししやすい人気の1人向け冷蔵庫です。
「Haier 262L JR-NF262」は冷凍室と冷蔵室の2ドアで262Lですが、冷凍室がなんと大容量の127L。冷蔵室にあるセレクトゾーンは、ライフスタイルに合わせて‐20℃~5℃まで1℃単位で温度調節ができる優れもの。
ドアについている操作パネルで、冷蔵庫を開けなくても温度調節ができるので、開閉の回数が減るのもうれしいポイント。
「Haier 468L JR-NF468」は468Lの大容量タイプ。冷凍室は154L。中央から開くので、食材が見やすく取り出しやすい冷蔵庫です。冷気が逃げにくい構造になっています。
温度調節機能も充実しており、長期の外出の場合に温度を一定に保ち電気代を抑えるホリディモード、急冷蔵・急冷凍も可能です。
「冷蔵庫は一年中動いているから、電気代を節約するのは無理だよね…。」と思っている人もいるかもしれませんが、ちょっとした工夫でかなりの節約効果があるのです。
今回は冷蔵庫の節約方法を5つご紹介します。
冷蔵庫をパンパンに詰めた状態と半分の状態をくらべると、年間で約43.84kWhの省エネとなり、約960円の節約が叶います。
ものを詰め込みすぎないように注意するだけで、節約できるのはうれしいですよね。いつもいっぱいになってしまうという人は、買い替えの際に大きい冷蔵庫を選んでも、そんなに電気代は変わらないかもしれません。
開閉を半分に減らすと年間で約10.40 kWhの省エネになるため、約230円の節約になります。
冷蔵庫は整理整頓をして、何を取り出すのか決めてから開閉しましょう。
開けている時間が20秒の場合と10秒の場合をくらべると、年間で約6.10 kWhの省エネに。約130円の節約になります。
冷蔵庫の整理整頓をして、何を取り出すのか決めることは、開閉回数を減らすことにもつながりますが、開けている時間を短縮することもできます。
設定温度を調整したことはないという人もいるのではないでしょうか。室内が22℃で設定温度を強から中にした場合、年間で約61.72 kWhの省エネになります。約1360円の節約は大きいですよね。
ただし、温度設定を気にするあまり中の食材が悪くなってしまっては意味がありません。湿度が高く暑い季節は気をつけましょう。
冷蔵庫は熱を放射するスペースが必要なため、壁にぴったりとくっつけて置くことはよくありません。上部と両サイドが壁についている場合と、片側だけが壁についている場合をくらべると、年間で約45.08 kWhの省エネになります。冷蔵庫の置き方だけで約990円の節約になるので、早速やってみましょう。
小型の冷蔵庫の方が電気代はかからないように感じますが、実は大型の冷蔵庫の方が電気代は安くなります。
使用状況にもよりますが、最新型の一人暮らし用の小型冷蔵庫よりも、3~4人以上の大型冷蔵庫の方が年間の電気代は1,000円程度安くなるというデータもあります。
また、冷蔵庫の電気代は年々安くなっているため、買い替えを検討している人は、古い小型の冷蔵庫を我慢して使うよりも、長い目で見ると最新の大型冷蔵庫の方が電気代の節約になります。
冷蔵室は入れる容量が少ない方が、消費電力量が減るため電気代が安くなります。先ほどもご紹介しましたが、食品を詰め込みすぎると、冷気が行きわたるまでに時間がかかってしまうため、電気代も高くなります。
通り道を作ることで、冷気が素早く循環し、消費電力量を抑えることができるのです。
一方、冷凍室は隙間なく詰め込んだ方が、消費電力量を抑えられます。食品同士が保冷するので、開けた際に急激な温度の上昇を防いでくれるからです。
冷蔵庫の電気代は、ぴったりと当てることはできませんが、年間消費電力量と契約している電気料金プランの1kWhあたりの電力量料金単価がわかれば、おおよその金額を導き出すことができます。
冷蔵庫は電源を切ることができないため、節約は難しいと思うかもしれません。
しかし、毎日使用しているからこそ、開閉を減らしたり、食品を詰め込みすぎないようにしたり、温度調節をするなど、ちょっとした工夫をすることで、節約することが可能です。
また、冷蔵庫の電気代は最新型になればなるほど電気代がかからなくなっています。古い冷蔵庫の買い替えを検討している人は、長い目で見ると早めの方がお得になるかもしれません。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。