停電したときに冷蔵庫の中身はどうすれば!?中の食材を長持ちさせるためのポイントを解説

2024.02.28

停電がすぐに復旧しないと「冷蔵庫の食材が悪くなったらどうしよう」と焦ってしまいますよね。

食材が傷まないか心配で冷蔵庫を頻繁に開けて見てしまうなんていう人もいるかもしれませんが、その行為が保冷時間を短くしているかもしれません。

今回は停電したときに冷蔵庫の食材はどうするべきなのか、保冷時間を長く保つコツなどをくわしくご紹介します。

1.停電したときの冷蔵庫の保冷時間は2~3時間

停電したからといって冷蔵庫内の温度が急上昇するわけではありません。冷気が残っているので一般的に2~3時間は保冷されています。

ただし冷蔵庫の使い方によって、冷気がすぐになくなってしまうこともあるので注意しましょう。

2.保冷時間を少しでも長く保つためのコツ

2-1.ドアの開閉の回数を減らす

冷蔵庫のドアを開けると冷気が外に逃げてしまい、温度が一気に上がってしまいます

一般的に冷蔵庫を10秒開けたままにすると3~5℃も上昇するといわれているため、何を出すのか決めてからドアを開けるようにし、開閉回数や時間はなるべく減らすようにしましょう。

普段から意識していると節電にもなりますよ。

2-2.クーラーボックスに移すのはNG

停電したからといって慌ててクーラーボックスに食材を移すことはやめましょう。

クーラーボックスが冷えるまでに時間がかかり、ドアを何度も開閉することで冷蔵庫の冷気が逃げてしまうので、冷蔵庫に入れたままの方が安全です。

2-3.冷蔵庫内に詰め込みすぎない

冷蔵庫内に食品を詰めすぎると冷気の流れが悪くなってしまいます。

そのため冷蔵庫の容量に対して5割程度、多くても7割程度にし、普段から詰め込み過ぎないように注意しましょう。

冷蔵庫の収納については、こちらの記事でも詳しく紹介しています

冷蔵室の整理整頓の基本的なポイントとエリアごとの収納方法

3.冷凍庫はものをたくさん詰めておくと停電しても長持ち

冷凍庫は冷蔵庫と違いたくさん詰めておく方が長く保冷を保つことができます。

冷凍された食品同士が保冷剤の役目をしてくれるため温度上昇を防ぐので、隙間なく収納するといいでしょう。

隙間ができてしまったときは保冷剤を入れておくのがおすすめ。保冷剤も冷やしておくと停電したときに冷蔵庫の上の段に入れることで保冷時間をのばすことができます。

冷気は上から下に流れるので冷やしたいもののそばではなく上に置くのがポイントです。

4.停電が3時間以上続いた場合の対処法

4-1.食材の廃棄も視野に

停電が3時間以上続く場合は、食品に傷みが発生する可能性があるので廃棄を考えなくてはなりません

電気は止まっていてもガスや水が使える場合は、停電が発生したら傷みやすい生鮮食品などはすぐに調理をしておくのもおすすめです。

ガスが使えない、オール電化でIHクッキングヒーターのため調理ができないという場合も考え、防災対策としてガスコンロを用意しておくと簡単な調理ができて便利ですよ。

4-2.水漏れに注意

停電してしまうと冷蔵庫の冷気や、霜や食品が解凍され水分になり、水漏れが起こる可能性があります。

水漏れが起こると電気が復旧したときに漏電してしまうこともあるので、停電したときはタオルなどを床に敷いておきましょう。

まとめ

停電すると真っ先に心配になる冷蔵庫。焦る気持ちはわかりますが、まずはドアの開閉を減らすことが大切です。

また冷蔵庫には普段から食品を詰めすぎないようにしたり、冷凍庫は保冷剤を冷やしておいたり、たくさん詰めておくようにするなど対策をしておきましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。