2024.08.30
冷蔵庫は休むことなく、常に動いている家電。
いきなり壊れてしまうと、食材をダメにしてしまったり、希望通りの冷蔵庫がすぐに手に入らなかったりと、トラブルが多発してしまいます。
できれば、寿命を見据えて、壊れる前に買い替えを検討したいものです。
そこで今回は、一般的に冷蔵庫の寿命といわれている年数や寿命が近づいているサインを知り、買い替えのタイミングを見極めていきましょう。
寿命と勘違いしやすい現象や、冷蔵庫の処分方法などもくわしく解説していきます。
使い方や環境によっても変化しますが、一般的に冷蔵庫の寿命は8~12年といわれています。
15年以上使い続けているという人もいるので、はっきりとした年数はお伝えできませんが、一般的な判断基準は2つあります。
メーカーの部品保有期間は、寿命を判断する基準の一つになります。
冷蔵庫の部品保有期間は9年。
9年以上経って不具合が起こった場合、部品がないので修理を断られる可能性があります。
ちなみに製品の生産が終了してから9年のため、2022年に購入しても、2020年に生産が終了していれば、2029年には部品がなくなってしまいます。
(出典元:別表3|製造業表示規約|公正競争規約|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会)
国税庁が定める耐用年数では、冷蔵庫は6年とやや短め。
まだ部品があって修理ができる冷蔵庫でも、6年以上経って故障するということは、他の部品も壊れる可能性があるということです。
修理に出すと、当然費用がかかります。「何度も修理をし、新品を買った方が安かった」という場合もあるので、耐用年数を過ぎているときは、買い替えを検討するタイミングでもあります。
冷蔵庫なのに冷えないのは致命的ですよね。
時間をかけても温度が下がらなかったり、部屋の温度と庫内の温度にほとんど差がないような状態であれば、寿命や部品が故障している可能性があります。
冷蔵庫には水をためる部分があるのですが、古くなるとその水が漏れてしまうことがあります。庫内に水が漏れているときは、冷気が放出される部分が汚れているという理由も考えられるので、綺麗にすると改善されることもありますが、床に水が漏れているときは修理が必要な可能性が高いです。
氷ができないときは冷蔵庫の冷やす機能が低下している可能性大。冷蔵庫は大丈夫でも、製氷機や冷凍庫など凍らせる機能が先に故障することも多いです。
冷蔵庫を開け閉めすると、庫内の温度が上がるので、冷やそうとして駆動音がします。冷やし終わると音は止まるのですが、普段聞きなれない音がしている、いつまでも音がとまらないというときは要注意。何か異常があるのかもしれません。
冷蔵庫の寿命かもしれないと思ったら、使い方に問題があったという場合も。
原因を取り除けば、故障ではなくすぐに改善されるので、壊れたのかもしれないと思ったときは、以下のような現象が起きてないかも確認しましょう。
送風口を塞いでしまうと、冷蔵庫内全体に冷気が行きわたらず、冷えないという現象が起こります。庫内灯のカバーが外れて起こることも。
また、食材を詰めすぎると、送風口を塞いでいなくても、冷気が行きわたりません。
冷蔵庫内に詰めるときは、半分くらいの量がベスト。多くても7割程度にしましょう。
冷蔵庫の側面を触ったときに、熱くなっていることはありませんか?
「もしかして故障?」と思ってしまうかもしれませんが、冷蔵庫は外に放熱することで冷やしているので、側面が熱くなるのは当たり前のことです。
基本的に故障した場合は、強制的に運転が停止するようになっていますが、冷蔵庫が熱すぎて気になるというときは、ドアの開閉を減らしたり、食材を詰めすぎたりしないように気をつけ、冷蔵庫の冷気が逃げないよう工夫するといいでしょう。
部屋の窓を開けて換気するのも効果的です。
パッキンが劣化していたり、汚れなどがついていたりすると、ドアがしっかりと閉まらないため、冷気が漏れやすくなります。
パッキンの汚れは、掃除するだけで解決します。また、パッキンの劣化は、交換だけで済むこともあるので、冷蔵庫の買い替えまで行わなくてもOKなことも。
放置していると、冷気が漏れるため、食材が傷みやすくなるだけではなく、電気代がかさむこともあるので、早めに対処しましょう。
購入してからすぐにということであればおそらくメーカーの保証期間もあるので、すぐに修理をお願いした方がいいですが、かなり年数が経っている場合は買い替えを検討した方がいいでしょう。
修理は故障した部分や故障具合によって、修理費用にはかなり幅があります。年数が経っている場合は、一部を直してもまた別の部分が故障し、結局修理費用が高額になってしまったというパターンもあります。そのため新しい冷蔵庫を購入した方が、結局は安いといったことも。
最近の冷蔵庫は省エネ機能がどんどんよくなっているので、新しくすると電気代も節約できるといったメリットもあります。
冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは、家電リサイクル法により特定家庭用機器とされています。そのため処分方法に決まりがあるのです。
まだ使える冷蔵庫であれば、フリーマーケットや中古買取を検討することもできますが、故障してしまった、もう使える状態ではないといった場合はどうしたらいいのか見ていきましょう。
詳細な処分方法の手順についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
家電量販店などであれば、買い替えと同じタイミングで引き取りを提案してくれるはずなので、設置の際にお願いするとスマートです。冷蔵庫の大きさによって金額は前後しますが、リサイクル料や運搬費などがかかります。5,000~10,000円程度かかると考えた方がいいでしょう。
中には引き取り手数料無料といったキャンペーンや下取りで割引といったサービスがあるところもあるので、さまざまなお店で購入を検討してみてくださいね。
リサイクルショップなどで冷蔵庫を購入した場合は、今まで使っていたものは引き取ってもらえないこともあります。
そんなときは廃棄物回収業者に依頼しましょう。どこの業者に依頼したらいいのかわからないというときは、処分方法を市町村に確認してみるといいでしょう。
冷蔵庫の寿命は8~12年です。耐用年数は6年といわれているため、6年以上経っているときは、修理だけではなく、買い替えも視野に入れた方がいいでしょう。
冷蔵庫は、突然壊れると焦ってしまうものです。希望通りの冷蔵庫がすぐに手に入らないことも多いため、寿命のサインを感じたら、早めに買い替えを検討しましょう。
ただし、寿命と勘違いしやすいサインもあるので、すぐに故障と判断せず、パッキンなども確認してくださいね。
冷蔵庫は処分方法にもルールがあるので、購入時は確認しておきましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。