2024.07.31
しっかりと洗濯したのに、タオルからいやな臭いがすることはありませんか?
部屋干しが原因なのかと外に干しても効果なし、何度洗濯しても取れない、濡れると臭いがするなどと悩んでいる人も少なくありません。
そこで今回は、タオルからいやな臭いがする原因や対処方法などをくわしく解説していきます。
タオルはきちんと洗濯したつもりでも、使用していくうちに目に見えない汚れが蓄積されていきます。
タオルが臭くなる原因は、主に細菌。雑巾のような臭いがするときは、モラクセラ菌が原因です。
モラクセラ菌は、どこにでもいる菌の一種で、なかなか死滅しない強い菌。
水分があると増殖しやすいことが特徴です。乾くまでに時間がかかると、タオルに残った汚れを養分にして増殖するため、いやな臭いを発生させます。
汗臭い臭いの原因は、マイクロコッカス菌。こちらも人間の皮膚にもいる珍しくない菌で、タオルに残った皮脂汚れなどの油を分解し、臭いを発生させます。
また、菌の増殖の原因となる、落としきれない汚れ自体も臭いがしてしまう理由の一つ。酸化した皮脂の臭いで、タオル以外にも肌着などに多く見られます。
破れたり肌触りが悪くなったりしたタオルは処分する人は多いですが、まだ見た目がきれいだと、臭くなってしまったタオルを捨てるのは気が引けてしまうものです。
タオルのいやな臭いを取る方法を見ていきましょう。
洗面器やバケツなどに、60℃以上のお湯を入れて、タオルをつけましょう。
臭いの原因であるモラクセラ菌は、熱に弱く60℃以上のお湯につけると20分ほどで死滅します。
お湯が60℃以下にならないように途中でお湯を足すことがポイントです。
濡れたまま放置すると再び菌が増えてしまうため、お湯から取り出したらすぐにいつも通り洗濯をして乾かします。
いやなタオルの臭いには酸素系漂白剤も効果的です。40~50℃のお湯に酸素系漂白剤を入れ、タオルを20分程度つけおきまします。
つけおきが終わりしっかりとすすいだら、すぐに干しましょう。
長い時間酸素系漂白剤につけすぎると、タオルの生地を傷めてしまう恐れがあるためNGです。
塩素系漂白剤は、色落ちの危険性があります。白いタオルならいいのではないかと考える人もいるかもしれませんが、生地を傷める可能性もあるため使用を控えた方がいいでしょう。
家庭用の乾燥機よりも、コインランドリーの乾燥機の方が高温になります。
煮沸することが難しいバスタオルなど大きいタオルの臭いが気になるときは、コインランドリーの乾燥機がおすすめです。
使用したタオルを放置すると、臭いの原因になる菌が繁殖します。気温や湿度が高い季節は菌が繁殖しやすいため、なるべく早く洗濯を行ってください。
洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎて余裕がなくなると、臭いや汚れも落ちにくくなるため、こまめに洗うのがベストです。
タオルの嫌な臭いを防ぐには、汚れを残さないことがポイントです。
少し多すぎるかもしれないと感じるくらいのたっぷりの水で洗い、すすぎも3回にするといいでしょう。
水を多くすることで、タオルが動く範囲が大きくなり、しっかりと洗うことができます。
ドラム式洗濯機の場合は、水量の調節ができないことが多いため、終わったあとにすすぎと脱水をプラスしたり、「念入りコース」など頑固な汚れを落とせるコースを選択したりしましょう。
洗濯槽の中は、高温多湿で細菌やカビが好む環境です。
脱水後はすぐに取り出し、放置しないようにしましょう。乾燥機能がある洗濯機は、乾燥まで行うのがおすすめです。
乾くまでに時間がかかると、細菌が繁殖します。
タオルは風通しのいい日陰に干したり、部屋干しの場合は扇風機やサーキュレーターを使用したりして、なるべく早く乾かす努力をしましょう。
直射日光に当てると早く乾きますが、色落ちする可能性があるのでおすすめはできません。
タオルのいやな臭いは、主に菌の繁殖が原因です。
普通に洗濯をしただけでは臭いが取れなかったときは、お湯や酸素系漂白剤を使用するなどの工夫をしましょう。
バスタオルなどサイズが大きいものはコインランドリーの乾燥機もおすすめです。
タオルの臭いを防ぐには、使用済みのタオルを放置せずこまめに洗うように心がけてください。また、乾くまでに時間がかかると、きれいに洗濯をしても菌が繁殖してしまいます。
脱水後はすぐに取り出し風通しのいい日陰に干しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。