2024.06.28
ソファの相棒ともいえるクッション。リラックスタイムには欠かせないアイテムの一つです。
カバーを外したときに本体の汚れに気づき「自宅で洗濯できるのだろうか?」と疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
カバーと本体が一体化しており、一度も洗ったことがないという人もいるでしょう。
そこで今回は、肌に触れる機会も多いクッションの洗濯方法を、素材別にくわしく解説します。
クッションを洗濯する際は、必ず洗濯表示を確認しましょう。
桶に水が入っている表示があるときは、洗濯機の使用や手洗いが可能です。数字は水の温度を表しています。
桶に×がついているときは、水洗い不可です。自宅での洗濯はできないため、クリーニング店などに相談してください。
他にも洗濯表示には漂白剤やアイロンの使用についての表記もあります。
(出典元:経済産業省)
クッションは洗う前提で作られていないケースも多く、洗濯表示がついていないこともよくあります。
洗濯表示がない場合、洗えないわけではありません。洗濯表示がないクッションは、素材をチェックしましょう。
ダウンは水鳥の胸のあたりに生えているタンポポのような羽軸のないふわふわとした羽毛で、フェザーは水鳥の羽軸があるため、硬さをもった羽毛です。
水に強い素材のため、基本的には洗濯機で洗えることが多いですが、フェザーの場合は羽根の芯が折れてしまう恐れがあるため、ドライコースやおしゃれ着洗いコースなど優しい水流で洗い、脱水を短めに済ませてください。
濡れた状態のダウンやフェザーは触ると繊維が切れてしまうこともあり、かなり繊細な状態です。繊維が切れると膨らみが悪くなるため、乾くまではなるべく触らないようにしましょう。
クッションを完全に乾かすには2~3日必要です。
柔軟剤の使用は、ダウンやフェザーが持つ撥水力やふんわりとした手触りが損なわれるため控えてください。
綿やウールのクッションは、どちらも表面が天然の油でコーティングされているため、洗濯をするとフェルト状に固まってしまう恐れがあります。
また、綿やウールは水を吸い込みやすく重くなるため乾くまで時間がかかり、生乾きの状態が長く続くとカビが発生する可能性もあるため、クリーニングに出すなどプロにまかせるのがおすすめです。
ポリエステルでできているクッションは、水にも摩擦にも強い素材のため、型崩れしにくく、洗濯機で洗えるものが多いです。
洗ったあとは形を整え、風通しのいい日陰で平置きして干せば1日程度で乾きます。
ポリエステルは熱には弱いため、乾燥機の使用は避けましょう。
ウレタンでできているクッションは、水洗いはNGです。
水を吸ってしまうと脆くなり、ボロボロと崩れ、洗うたびに劣化してしまいます。
汚れても洗えないため、撥水加工がされているクッションカバーを使用するなど、なるべく汚れがつかないように工夫してください。
ニオイが気になるときは、消臭スプレーで対応するといいでしょう。
クッションの中に小さな粒が詰まっているビーズクッション。
ポリスチレン製のビーズであれば水洗いができますが、一部ポリウレタンを使用していることもあります。ポリウレタンは水に弱いため、水洗いはできません。
洗える素材でできたビーズクッションでも、必ず洗濯ネットを使用してください。
生地が破れて中のビーズが出てきてしまうと、洗濯機の故障の原因になる可能性があります。
クッションが大きく洗濯ネットに入らない場合は、カバーをつけたまま洗うと安心です。
そばがらのクッションは水洗いできません。一度濡らしてしまうと、再乾燥させるのは難しく、腐敗や劣化の原因になります。
そばがらのクッションは天日干しをするか、乾燥機にかけて消毒するといいでしょう。乾燥機にかける場合は10分程度で十分です。
・おしゃれ着用洗濯洗剤
・サイズの合った洗濯ネット
1.クッションカバーを外す
2.洗面台やクッションが入る大きめな容器に水をはり、おしゃれ着用洗濯洗剤を溶かし入れる
3.クッションの中身がビーズ、ダウン、フェザーなど中身が出てしまうと洗濯機の故障につながりそうなものは洗濯ネットに入れる
4.クッションを洗剤液につけて押し洗いをし、水が汚れるような場合は何度か水を替える
5.洗濯機で1分脱水
6.再び洗面台や容器に水をはり、脱水したあとのクッションを入れて水が濁らなくなるまですすぐ
7.すすぎが終わったら洗濯機で30秒~1分脱水する
・おしゃれ着用洗濯洗剤
・サイズの合った洗濯ネット
1.クッションのカバーを外して、洗濯ネットに入れる
2.おしゃれ着洗いコースや弱水流コースなど優しく洗えるコースを選ぶ
3.1分程度脱水する
クッションは、風通しのいい日陰で平干しが基本です。吊り干しをすると、中身が片寄ってしまい、型崩れの原因になります。
平干し用のネットを使用したり、物干し竿を2本使用して上に乗せたりしてください。
ポリエステル素材の場合は、濡れている間に形を整えた方がいいですが、ダウンやフェザーは繊維が切れやすいため、濡れている間は中身が片寄っていてもなるべく触れないようにしましょう。
クッションを洗う際は、必ず洗濯表示を確認しましょう。ただし、クッションは洗う前提で作られていないため、洗濯表示がないこともあります。
洗濯表示がない場合は、素材によって洗濯方法が異なります。ポリウレタンやそばがらなど、水洗いがNGな素材もあるため、注意してください。
水洗いができる素材でも、ダウンやフェザーは濡れているときはなるべく触らないなど、クッションの洗濯にはコツがあります。
クッションの素材がわからない、装飾がついているなど自宅での洗濯が難しいときは、無理せずクリーニングに出すなどプロに相談しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。