2023.08.28
最近の洗濯機は、さまざまなシーンに合わせたコースが手軽に設定できて便利です。
しかし、結局いつも同じ標準コースで洗濯し、あまり洗濯機のコースを活用したことがない人もいるのではないでしょうか。
とある調査では半数近くの人が、標準コースしか使用したことがないという回答も。
そこで今回は、洗濯機のコースの特徴をくわしく解説します。用途に合わせて賢く使い分けましょう。
家庭用の洗濯機にはさまざまなコースがあり、使い分けると衣類の傷みや型崩れが防げたり、毛布やシーツなどがすっきりと洗えたりとメリットが多くあります。
メーカーや機種によって呼び名が違うこともありますが、今回は「標準コース」「お急ぎコース(スピードコース)」「おしゃれ着コース(ドライコース)」「毛布コース」「槽洗浄コース」の特徴をくわしく見ていきましょう。
普段の洗濯に最適な標準コース。タオルや下着、パジャマなどを洗うときに適しています。
一般的には「洗い(排水)→すすぎ(排水)→脱水」となっていますが、多くの機種が水位や時間・回数を変更できるようになっています。
機種によっては、自分好みの標準コースを登録できる機能もありますよ。
縦型洗濯機の場合、洗濯槽の底にあるパルセーターに近い方が水流は強くなるため、靴下など汚れが多いものから順に入れるといいでしょう。
標準コースよりも洗濯時間が短く、軽い汚れをさっと落とすのに適しているお急ぎコース。スピードコースや時短コースと呼ばれることも。
標準コースのすすぎは2~3回が一般的ですが、お急ぎコースではすすぎは1回になる機種もあります。
タオルや下着、パジャマなど汚れが軽いものや、どうしてもすぐに着用したいなど急いでいるときに活用してみるといいでしょう。
ちなみに、お急ぎコースは節水できるわけではないことも。すすぎは1回になりますが、標準コースではためすすぎだったものが、流水すすぎになるからです。
メーカーによっては標準コースよりも水量が多くなる場合があるので、取扱説明書を確認してください。
弱水流と軽い脱水で、デリケートな衣類を洗うのに適したおしゃれ着コース。
ドライコースや手洗いコース、弱水流コース・ソフトコース・デリケートコースなどと表記されることもあります。
ニットやワンピース、スカート・スーツなど、型崩れしやすい衣類を優しく洗い上げます。
下着類もレースなど装飾が多いもの、ストッキングやタイツは弱水流のコースがおすすめです。洗剤はおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用してくださいね。
その名のとおり、大きくかさばるものを洗うときに便利な毛布コース。大物洗いコースという名称の場合も。
水や洗剤を繊維の奥まで浸透させるために、多くの水と時間を使用します。また、脱水時間も長いのが特徴です。
毛布の他にタオルケットや掛け布団などの寝具、カーテンを洗うときにも適しています。
縦型洗濯機の場合は、水の量を増やし、洗濯槽の底にあるパルセーターの動きを穏やかにし、傷みを抑えて洗うコースです。
ドラム式の場合も、水の量と時間を増やして優しく洗い上げます。
槽洗浄コースは、洗濯物を洗うのではなく洗濯機のお手入れをするコースです。
洗濯槽クリーナーなどを使用し、槽洗浄を行います。使用できるクリーナーなどは、メーカーや機種によって異なるため、確認してから使用してください。
洗剤や石鹸カス、ニオイなどを抑えてくれるため、1~2ヵ月に1回程度を目安に、定期的に行いましょう。
時間設定ができる洗濯機も多く、短い時間のものは定期的な掃除に、長い時間のものはカビなどが気になるときに使用するのがおすすめです。
洗濯機のコースを迷ったときは、洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示には、さまざまな情報が記載されています。
同じ素材の衣類でも水洗いできるものとできないものがあるため、洗濯表示の確認は欠かせません。
「この服はクリーニングではなく、おしゃれ着コースでは洗えないだろうか?」と思ったときは水洗いができるのか確認したり、「シミができてしまったけど漂白剤は使える?」と思ったときは△のマークを見たりと、日頃から洗濯表示を確認する習慣をつけるといいでしょう。
他にも、濃い色の服は色落ちしないか確認する、頑固な汚れにはあらかじめ洗剤をしみ込ませておくなど、洗濯機に入れる前に確認作業を怠らないようにするのも洗濯を上手に行うポイントです。
(出典元:経済産業省)
洗濯機にはさまざまなコースが用意されています。
上手に使い分けることができれば、洗濯物の傷みを最小限に抑えられ、お気に入りの衣類をきれいな状態で長く楽しめますよ。
見た目だけで判断して洗濯機で洗うと、縮んでしまうなどトラブルが起こることも。日頃から洗濯表示をチェックすることも大切です。
また、洗濯機のお手入れできるコースもあるので、ぜひ活用してみてください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。