2024.08.30
毎日する人もいれば、週末にまとめてする人もいる洗濯。頻度は少なくても洗濯機は欠かせない家電です。
洗濯機は長く使えるイメージがありますが、寿命は何年なのでしょうか?
寿命がすぎた洗濯機を修理に出すのであれば、買い替えたいと考える人も多いはず。
そこで今回は、洗濯機の平均的な寿命、寿命が近づいているサインなどをくわしく解説していきます。
洗濯機を長く使うコツや古い洗濯機の処分方法などもご紹介するので、買い替えの際の参考にしてください。
洗濯機の寿命は、消費動向調査(2022年3月内閣府調べ)では、約10年。
ただし、洗濯機は経年劣化で事故が起こる可能性が高まる製品であるため、長期使用製品安全表示制度に基づき、標準使用期間を定めることが義務づけられています。
標準使用期間は、メーカーがJIS規格で設定された試験条件を元に決めているため、洗濯機のメーカーや機種によって差があります。
洗濯機の製造が終了してから6年を超えると、修理部品を保有しなくてはならない期間も終了します。
メーカーから部品が無くなっていくため、修理ができないことも徐々に増えてきます。
(出典元:別表3|製造業表示規約|公正競争規約|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会)
耐用年数とは、洗濯機などの10万円を超える価格の家電を税法上の固定資産として扱うときに、何年かけて減価償却できるかを示した年数です。
洗濯機は国税庁によって耐用年数が6年とされています。
修理の部品はまだある期間ですが、6年を超えた場合は買い替えを検討する1つの目安として考えてよいでしょう。
(出典元:国税庁|耐用年数表)
給水がうまくいかない場合は、蛇口が閉まったままになっていたり、水道の凍結や給水ホースが詰まってしまっている等の原因が考えられます。
まず、蛇口を閉めていないかを確認し、次に給水ホースの根詰まりの可能性をチェックしましょう。
水道やホースに問題がないにもかかわらず、給水がうまくいかない場合は寿命による故障の可能性がありますので、修理業者やメーカーに問い合わせてみましょう。
洗濯中に停止してしまうケースには、「洗濯物の入れすぎ」「洗濯物の偏りによる危険防止」「洗濯機の足が床に接地していない」などの原因が考えられます。
洗濯途中で停止した場合には、モニターにエラー表示が出るはずですので、まずは洗濯機のモニターに表示されるエラー内容を、説明書と照らし合わせて確認してみましょう。
詳細のわからないエラーの場合は寿命による故障も考えられますので、ムリに動かそうとせずに専門の業者やメーカーに問い合わせてください。
洗濯機の運転中に「ガリガリ」「キュルキュル」といった、聞き慣れない異音がした場合には、洗濯物といっしょに入れてしまった異物や、寿命による劣化で破損した部品が混入している可能性があります。
誤って入れてしまった異物であれば取り出せれば解決しますが、原因がわからなかったり部品の破損が原因だった場合は、メーカーに相談したり専門業者に見てもらうようにしましょう。
もし、排水がうまくできていない場合、次の3つの原因が考えられます。
排水ホースなどにゴミが詰まって排水の流れが悪くなると、洗濯機がエラーで停止したり脱水中まで水が残ってしまい、上手く脱水されないことがあります。
この場合は排水ホースを取り外して、洗って詰まりを取とってしまえば改善されるケースも多いです。
ですが、詰まりを解消しても排水がうまくいかないときは「洗濯機本体の排水弁が故障している」可能性が考えられます。
洗濯機の排水については下記の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
排水弁に問題がある場合、修理をするのはかなり難しいので専門業者やメーカーに問い合わせをしましょう。
電源コードや電源プラグが異常に熱い場合は、銅線が中で切れてしまっている可能性があります。
洗濯機本体には問題がないからといってそのまま使い続けると火事になる可能性もあるので、このような場合はコンセントを外して使用を控えてください。
この場合は、修理か買い替えを検討しましょう。
洗濯機から、カビや焦げたようなニオイを感じた場合は注意が必要です。
洗濯槽に雑菌が繁殖しているだけの可能性もありますので、洗濯槽クリーナーを使って洗浄を行えば解消するケースも多いですが、それでもニオイが解消しない場合は、洗濯機内の部品が何らかの理由で腐食してしまっていたり、寿命による故障でショートしかけている可能性も0ではありませんので、心配な場合は専門業者やメーカーに問い合わせをしましょう。
給水ホースや排水ホースからの水漏れであれば、新しいホースにしたり、接続部分を調整したりすることで改善されることもありますが、洗濯機本体からの水漏れは寿命のサインです。
洗濯槽の故障である可能性が高く、買い替えのサインといえるでしょう。
乾燥機能を使用しているのに、乾燥しきれず湿っているときは、乾燥フィルターにホコリやゴミが溜まっていないか確認してみてください。
もしフィルターの掃除をしても、乾燥機能が直らない場合は故障している可能性があるので、専門業者やメーカーに相談しましょう。
脱水のときだけ異音がする場合は、水平に保たれていないことが原因です。
大きなものを洗濯しているときや洗濯物を詰め込み過ぎたときは、洗濯機のバランスが悪くなってしまうことがあります。
毛布やシーツなど大きなものはコインランドリーを利用したり、洗濯物の量を減らしたりと工夫してみましょう。
また、脱水時の異音の原因として、洗濯槽の吊り棒の破損も考えられます。洗濯物を減らしても、いつも異音がする場合は、吊り棒の交換を専門業者に依頼するといいでしょう。
先ほども触れましたが、洗濯機本体からの水漏れは寿命の可能性が高いです。
しかし、給水ホースや排水口から水漏れがしている場合は、ホースに汚れが詰まっていたり、ホースが破損していたり、排水口にしっかりと差し込まれていないだけで寿命ではないことも。
水漏れの場合は、まずはホースと排水口の掃除をしてみましょう。
給水速度が遅いときは、給水弁のフィルターが汚れている、または水道管のゴムパッキンの劣化が考えられます。
フィルター掃除をしても直らない場合は、水道管のゴムパッキンを交換しましょう。
洗濯機の不具合が起きたとき、まだメーカーの部品保有期間である場合は修理料金や使用年数との相談になりますが、修理を検討してみてください。
メーカーの部品保有期間が過ぎて修理が不可の場合や使用年数の経過によって、ほかの箇所の故障も懸念される場合は買い替えを検討するのがおすすめです。
「洗濯機はきれいな水や洗剤が流れているのだからいつもきれい」と思っていませんか?実は洗濯機も汚れるので、定期的なメンテナンスが必要です。
掃除の目安は月に1回。洗剤の投入口や糸くずネットは、使ったあとに汚れを拭くようにすると、頑固な汚れがつくことが少なくなります。
洗濯槽は洗濯機の種類や汚れ具合に合わせて、洗浄剤を選びましょう。忙しいときは、塩素系洗濯槽クリーナーを使えばあっという間に終わります。
洗濯物をぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると、しっかりと洗えないだけではなく、洗濯機のモーターに負担がかかり故障の原因になります。
洗濯物の量が多いときは、数回にわけて洗濯を行いましょう。いつも洗濯物の量が多く、一気に洗わないと時間がないというときは、容量の大きい洗濯機への買い替えを検討した方がいいですよ。
しっかり汚れを落としたいからと、洗剤の量を多く入れていませんか?また、あまり汚れていないからと、節約のために洗剤の量を減らしてしまう人もいるかもしれませんね。
量を多く入れても、洗浄力はほとんど変わりません。洗剤を入れすぎると、溶け残ってカスになってしまう可能性があり、雑菌やカビが繁殖することも。
反対に洗剤を少なくすると、落としきれなかった汚れが洗濯槽や衣類につき、こちらも雑菌やカビが繁殖する可能性があります。
洗剤のみならず柔軟剤なども含め、パッケージに記載されている適量を守って使用しましょう。
冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは、家電リサイクル法により特定家庭用機器とされています。そのため処分方法に決まりがあるのです。
まだ使える冷蔵庫であれば、フリーマーケットや中古買取を検討することもできますが、故障してしまった、もう使える状態ではないといった場合はどうしたらいいのか見ていきましょう。
洗濯機の処分方法については下記の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
家電量販店などであれば、買い替えと同じタイミングで引き取りを提案してくれるはずなので、設置の際にお願いするとスマートです。洗濯機の大きさによって金額は前後しますが、リサイクル料や運搬費などがかかります。5,000~10,000円程度かかると考えた方がいいでしょう。
中には引き取り手数料無料といった、キャンペーンや下取りで割引といったサービスがあるところもあるので、さまざまなお店で購入を検討してみてくださいね。
新しい洗濯機は買わないので処分だけしたいという場合は、購入したお店に引き取りだけお願いするという方法もあります。
しかし、購入したお店がわからない、引っ越ししてしまい購入したお店は遠方なので行くことができないというときは、住んでいる地域の自治体に処分方法を問い合わせましょう。
自治体から依頼された回収業者が、洗濯機を自宅に取りに来てくれます。
引き取りの際に、家電リサイクル券が必要となるので用意しておきましょう。家電リサイクル券は、郵便局で必要事項を記入すると入手できます。
回収するときは家の中から運んでくれるのではなく、玄関で受け渡しということも多いので、自分でホースを取り外したり、玄関まで運んだりしなくてはならないのか確認しておきましょう。
自分で洗濯機を運搬できる場合は、自治体に問い合わせ、指定引取場所に直接持ち込んで処分することができます。自分で運ぶため、収集・運搬料金はかかりません。
指定引取場所に持ち込む場合は、家電リサイクル券を郵便局で入手し、指定引取場所へ洗濯機を持っていくだけです。指定引取場所は営業時間があるので、確認してから行くようにしましょう。
平均的な洗濯機の寿命は約10年ですが、6年を超えて壊れたときは、買い替えも視野に入れた方がいいでしょう。
いきなり壊れてしまうと、洗濯ができず不便な日が続いてしまうため、寿命のサインを感じ取ることも大切です。
洗濯機から変な音がしたり、異臭を感じたり、水漏れを発見したときは、放置せずに原因を調べましょう。
定期的にメンテナンスをするなど、洗濯機を長く使えるように工夫してみてください。
また、洗濯機の処分するときには決まりがあります。買い替えの際は、処分方法も確認しておきましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。