ワイシャツは直接肌に触れる部分が多いため、毎日の洗濯が欠かせません。

いつも通り洗濯をしたはずなのに、ワイシャツの襟や袖口が汚れていて、がっかりした経験がある人もいるのでは？

そのまま洗濯機にいれるだけでは、汚れが落ちないことも多く、クリーニングに出す人もいるでしょう。

しかし、毎回クリーニングに出すのは、出費がかさみますよね。

そこで今回は、自宅の洗濯機でワイシャツをきれいに洗うコツや、正しいアイロンのかけ方などををくわしくご紹介します。

1.洗濯の前に行う確認・下準備

1-1.洗濯表示の確認

ワイシャツを洗濯する前に、まずは洗濯表示をチェックしましょう。

同じように見えるワイシャツでも、手洗いが必要だったり、漂白剤が使えなかったりと、デリケートな素材でできているものもあります。

ワイシャツに限らず、自宅で洗濯ができるかどうか確認してから洗濯機を使用してくださいね。

（出典元:経済産業省）

1-2.ポケットの中に何も入っていないかの確認

ワイシャツのポケットは、無意識にペンやメモ、小さなゴミなどを入れてしまうことも。

うっかり入れたまま洗濯してしまうと、ペンのインクが漏れて生地に付着し、シミになってしまいます。

また、メモやレシート、ティッシュなどの紙類は、細かくなって服についてしまいます。ポケットに何も入っていないか、必ず確認しましょう。

1-3.汚れが酷い場合にはつけ置き洗いや部分洗い

汚れが酷い部分は、つけ置きや部分洗いが必要です。

ワイシャツの襟や袖口は汚れがつきやすい部分。また、食べこぼしや醤油やソースなどの汚れも、そのまま洗濯機に入れただけでは取れません。

洗剤を先に汚れがついた部分にしみ込ませておいたり、漂白剤を使用したりと、洗濯をする前に下洗いをしてください。

1-4.ボタンを外して裏返しにし、洗濯ネットに入れる

型くずれをしないようにと、ボタンを留めたまま洗濯をしていませんか？

ワイシャツのボタンを留めたままにしてしまうと、生地の重なった部分の汚れが落ちにくくなってしまいます。ボタンは外しておきましょう。

また、直接肌に当たる部分は、皮脂や汗で汚れています。裏返して、必ず洗濯ネットに折りたたんで入れましょう。

そのまま洗濯機に入れると、生地同士の摩擦で傷みやすくなります。

2.ワイシャツの洗濯方法

2-1.洗濯コースを選ぶ

洗濯表示に合わせて、洗濯コースを選びましょう。

水洗いができるワイシャツは、標準のコースで問題ありません。

桶の下に、2本線がある、手洗いの指定があるという場合は、おしゃれ着洗いコースや手洗いコース、ドライコースなど、弱い水流で洗えるコースを選択してください。

2-2.脱水時間は短めに

ワイシャツのシワの原因は、脱水のしすぎである可能性が高いです。

ワイシャツの脱水時間は、30秒程度でいいといわれています。脱水の途中で一時停止をして、ワイシャツだけ取り出す、またはシャツやブラウス類だけをまとめて洗い、脱水時間を短くするなど、工夫するといいでしょう。

3.ワイシャツを干す際のポイント

3-1.洗濯後はすぐに取り出す

洗濯が終わった後に放置しておくと、シワの原因になります。

すぐに取り出し、裏返したワイシャツを元に戻して、シワを伸ばしながら、形を整えて干します。

あとでアイロンをかけますが、干すときにしっかりとシワを伸ばしておく方が、きれいに仕上がりますよ。

3-2.ハンガーは肩の部分が広いハンガーがおすすめ

針金ハンガーは狭いため、ワイシャツの肩の部分にハンガーの跡がついてしまいます。できるだけ肩の部分が広い、太めのハンガーに干しましょう。

4.ワイシャツのアイロンをかける手順

ワイシャツをきれいに仕上げるのに欠かせないアイロン。実はアイロンをかける順番があるのです。しっかりと覚えておきましょう。

4-1.襟・肩

まずは、襟や肩からアイロンを当てていきましょう。

襟は、外側から内側に向かってかけます。肩の部分は、両端から内側に向かって、しっかりと押さえて伸ばしていきます。

4-2.カフス・袖

カフス部分は、裏面からアイロンを当てます。アイロンを持っていない空いている方の手で、袖を引っ張りながらかけましょう。

袖は、脇の縫い目から袖口に向かって、まっすぐかけます。

4-3.前身頃・後ろ身頃

ボタンのついている右側の身頃からスタート。右の脇をかけ、後ろ身頃、左の脇、左側の身頃と一周します。

アイロン台に着せるようにかけると、肩回りのシワもきれいに伸ばせますよ。

5.ワイシャツを洗濯する頻度はどれくらい？

ワイシャツは、インナーと同じく、肌に触れる部分が多いため、一度着たら洗いましょう。

とくに襟や袖は、汗や皮脂汚れがつきやすく、着用後に見ると、汚れがついていることがすぐにわかります。

また、ニオイも気になるため、清潔感を失わないためにも、季節を問わず一度着たら必ず洗いましょう。

毎日ワイシャツを着用する人は、最低でも3枚は持っていた方がいいかもしれません。4～5枚あると「明日着るワイシャツがない」と焦らずに済みます。

まとめ

ワイシャツを洗濯するときは、まずは洗濯表示をよく確認してください。

ワイシャツは、肌に直接触れることから、一度着用したら洗うことを想定して作られているため、一般的には傷みにくい生地を使用していますが、おしゃれ着洗いや手洗いが必要な場合もあります。

汚れが酷い部分はつけ置きや部分洗いを忘れずに。そのまま入れてしまうと、汚れが残ってしまう可能性が高いです。

アイロンがけは、順番を守ることで仕上がりが違います。毎日清潔なワイシャツで、気持ちよく過ごしてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。