2023.04.12
Tシャツやブラウス、ニット・コート・ワンピースなど、さまざまな衣類に使用されているポリエステル。
シワになりにくく丈夫な素材ですが、洗濯機で洗ってもいいのでしょうか?
今回は、ポリエステル素材の特徴、ポリエステルが使われている衣類の正しいお手入れ方法を注意点も含めてくわしく解説します。
ポリエステルの衣類を洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。
同じポリエステルが使われている衣類でも、デザインなどによって洗えるものと洗えないものがあります。
桶に水が入っている下記のような表示があるときは、洗濯機や手洗いが可能です。数字は水の温度を表しています。
桶に×がついているときは、水洗い不可のため、クリーニングに出す必要があります。
ポリエステルは、天然繊維である綿や麻などの風合いを出すことができる合成繊維で、扱いやすい素材であることから、さまざまな衣類に使われています。
他の合成繊維にくらべ、熱や摩擦に強いのが特徴。軽くて丈夫であるため、シワになりにくく、型くずれしにくいので、手入れがしやすい素材です。
ポリエステルは吸水性が低いので、すぐ乾くのはうれしいですが、他の衣類の汚れを吸い取ってしまうこともあり、汚れが落ちにくいのはやや難点といえます。
また、静電気が起きやすいため、毛玉ができやすい素材です。
ポリエステルは丈夫な素材ではありますが、引っかかって糸が出てしまったり、摩擦によって毛玉になったりする恐れもあるため、洗濯ネットに入れましょう。
装飾がついた衣類は、裏返してから洗濯ネットに入れるといいですよ。
洗濯機で洗えるマークがついている場合は通常コースでいいですが、手洗いマークなどがついている衣類は弱水流のコースを選択します。
洗剤は洗浄力が高い弱アルカリ性のものがおすすめ。汚れが気になる部分は、先に洗剤をしみ込ませておいたり、酸素系漂白剤を使用したりするといいでしょう。
静電気が起こりやすいので、柔軟剤を使用すると発生を抑えることができます。
ポリエステルは乾きやすいため、脱水は短めでOKです。目安は1~2分。脱水しすぎると、シワの原因になるため注意しましょう。
手洗いの場合はバケツや洗面器、洗面台にぬるま湯を入れ、中性洗剤を溶かします。
洗剤液の中に衣類を入れて、押し洗いをしましょう。気になる汚れがあっても、ゴシゴシと強くこすってしまうと、毛玉の原因になるのでNG。
押し洗いが終わったら、2~3回ぬるま湯を入れ替えて泡がなくなるまですすぎましょう。
すすぎが終わったら軽く絞ります。タオルに挟んで給水するか、洗濯ネットに入れて洗濯機で1分程度脱水しましょう。
汚れがつきやすく、溜まりやすい素材であるポリエステル。洗濯中に他の衣類から落ちた汚れが付着してしまい、黒ずみの原因になることも。
ポリエステル素材のものは、汚れがひどい衣類と一緒に洗うのは避けましょう。
耐熱温度は240℃程度といわれている熱にも強く丈夫なポリエステルですが、あまりに高温になると縮んでしまいます。
乾燥機の使用ができるものでも、長時間かけるのは控えましょう。
アイロンの熱も縮む原因になるので、あて布は必須です。
洗い終わったら、パンパンと叩き、シワを伸ばしましょう。ブラウスやシャツなどは、襟や肩の部分を持って、上から下へバサッと振りさばきます。
ポリエステルの衣類は、陰干しが基本。
日光にも強いですが、紫外線に当たると変色する恐れがあります。裏返して干すとさらに安心です。
ポリエステル素材でもニットは型くずれしやすいので、平干ししてください。
丈夫でお手入れしやすいポリエステル素材ですが、ポリエステルで作られているすべての衣類が洗えるわけではありません。
洗濯表示をよく確認してから洗濯するようにしましょう。
吸水性が低いので乾きやすい反面、汚れがつきやすい性質もあるため、汚れがひどいものと一緒に洗うのは避けてください。
熱にも強いですが、乾燥機は短時間で済ませる方がベストです。
干すときはシワにならないように叩いてしっかりと伸ばし、直射日光は避けるようにしてください。
正しい洗濯方法で、お気に入りの衣類をきれいな状態で長持ちさせましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。