2022.09.06
衣替えで半年ぶりに服を出すと、シミや黄ばみなど、変色していることがあります。
「きれいにしてしまったはずなのに…」「お気に入りの服なのに」と落ち込みますよね。
シミや黄ばみを発見しても、すぐに諦めなくても大丈夫です。自宅でもシミや黄ばみを落とせる可能性は充分にあります。
今回はシミや黄ばみができる原因や落とし方、衣替えでしまうときに変色を防ぐ方法などをくわしく解説します。
衣替えをしているときに発見するシミや黄ばみ。
「しっかりと洗ってしまったはずなのに」「しまったときはこんなシミはなかった」とびっくりしますよね。
シミや黄ばみができてしまう原因は、服に残っていた汗や皮脂汚れなどです。
見た目はきれいでも、汗や皮脂汚れがついている可能性は高く、時間が経つと変色してしまうことがあります。
また、高温多湿な環境は、カビなどの原因になることも。クローゼットなどの収納場所は、換気をすることが大切です。
シミは自宅でも落とすことができますが、種類によって落とし方が違います。3種類のシミの落とし方を見ていきましょう。
どのシミを落とすときも洗濯表示は確認してから行ってください。水洗いできないものはクリーニングに出すなどプロにまかせましょう。
飲み物や調味料、血液などは水溶性のシミです。
水溶性のシミは、水に溶けやすいので落としやすく、基本的にはいつもどおりの洗濯で落とすことが可能ですが、時間が経てば経つほど頑固なシミに。
飲み物や調味料の場合は、中性洗剤または台所用洗剤をシミに直接つけ、タオルや布巾でたたいて、部分洗いをしてください。こすると汚れが広がってしまうため要注意。
血液の場合、お湯はNG。たんぱく質が固まり繊維に付着してしまうからです。中性洗剤または酸素系漂白剤をつけて、部分洗いをしましょう。
部分洗いが終わったら、いつもどおり洗濯を行ってください。
ファンデーションなどの化粧品やチョコレート、ペンのインクなどは、油性のシミです。
ファンデーションや口紅などのシミは、クレンジングオイルが活躍してくれます。
シミがついてしまった部分にクレンジングオイルをつけてなじませます。アルコールをつけたタオルや布巾でたたくようにしてください。
他の油性のシミは、乾いたタオルや布巾の上に服を置き、シミに中性洗剤をつけて上からタオルや布巾を乗せてたたきましょう。
ペンのインクなどは、完全に落とすことは厳しいですが、薄くはできるので目立たなくなります。
部分洗いをしたあとは、通常通り洗濯機で洗いましょう。油性のシミは、水よりもお湯を使用する方が効果的です。
泥や炭など、水にも油にも溶けない不溶性のシミ。自宅で落とすのはとても難しいシミです。
中性洗剤を馴染ませて、洗濯用の固形石鹸でこすることで、汚れが浮いてきます。完全に落とすのは難しいですが、何度か行うと薄くなります。
洗濯機で洗うときは、つけ置きや頑固な汚れを落とすモードを活用するといいでしょう。
シミの原因がわからないときは、まずは中性洗剤で部分洗いをしてみましょう。
中性洗剤は、どのシミにも効果的なので、諦める前に試してみるといいですよ。
黄ばみは、洋服に残った汚れが酸素と結びつき、酸化することで起こります。
そのまま洗濯をしても落ちない頑固な汚れになっていることも多いので、酸素系漂白剤でつけ置きをしましょう。
それでも黄ばみが落ちない場合は、中性洗剤と酸素系漂白剤(過酸化ナトリウム)を混ぜてペースト状にしたものを、黄ばみに塗ります。
アイロンのスチーム機能を使い、熱い蒸気を当てて漂白してください。
シミを落とすときと同じく、洗濯表示は確認してから行ってくださいね。
衣替えで服を長期間しまう場合は、収納する前に汚れをしっかりと落としましょう。
とくに夏は汗をかきやすく、洗濯しても皮脂汚れが残ってしまうことも。
汚れが残っていると、半年後に入れ替える際、カビが出てしまったり、頑固なシミができてしまったりと、お気に入りの服が台無しになることも考えられます。
収納前に、洗濯できるものはもう一度たっぷりの水で洗い、汚れをきれいに落としましょう。
洗濯した服は、しっかりと乾燥させてから収納してください。
服に湿気が残ったまま収納してしまうと、カビや嫌な臭いの原因になることもあります。
晴れた日に陰干しがおすすめです。
日が当たる場所の方がしっかり乾かせそうなイメージがありますが、直射日光を当ててしまうと、色あせや生地が傷む原因になるので気をつけましょう。
衣替えをするときは、クローゼットやケースなど、収納する場所の掃除も必ず行いましょう。
クローゼットは扉を閉めてしまうと、湿度が高くなりやすいので、なるべく開けたままにして換気をしてください。
どうしても湿度が高くなってしまうときは、除湿剤を活用するのもおすすめです。
防虫剤は、ケースの底や衣類の間ではなく、衣類の一番上に置きましょう。
防虫剤に使われている成分はさまざまですが、空気よりも重い成分が多いため、一番上に置くことで、ケース全体に防虫効果を行きわたらせることができます。
防虫剤の種類によっては、効果的な置き方が説明書に書いてあることもあるので、使用方法をよく確認してから使いましょう。
衣替えをするときに、お気に入りの服にシミや黄ばみがついているとショックですよね。
中性洗剤や酸素系漂白剤など、自宅にあるものを使って落とすことは可能ですが、生地を傷める可能性もあるので、しまう前にきちんと汚れを落とすことが大切です。
また、クローゼットなどは換気を忘れず、除湿剤や防虫剤を活用するのもいいでしょう。
お気に入りの服を長く着るためにも、衣替えのときの一工夫を怠らないようにしてくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。