電子レンジで温めてはいけない食べ物とモノや容器は?

2022.04.05

生活に欠かせない家電の一つである電子レンジ。

普段あまり料理をしないという人も、お弁当や冷凍食品を温めるために重宝しているのでは?

野菜の下ごしらえや、電子レンジだけでできる簡単レシピなども魅力的ですよね。

なんでもできるイメージがある電子レンジですが、実は温めてはいけない食べ物や容器があります。間違って温めてしまうと、食べ物や容器の破損だけではなく、電子レンジの故障につながることも。

今回は、電子レンジで温めてはいけない食べ物やモノをくわしくご紹介します。

1.電子レンジで温めてはいけない食べ物

何でもすぐに温められて便利な電子レンジ。作り置きする人や冷凍食品が欠かせない人の強い味方ですが、実は温めてはいけない食べ物があるのです。

1-1.卵

聞いたことがある人も多いと思いますが、卵を電子レンジで温めてはいけません。

殻付きの卵はもちろんのこと、生卵やゆでたまごも破裂することがあるため、電子レンジを使用してはいけません。

生卵は溶きほぐす、または黄身につまようじで穴を数ヵ所空ければ加熱することは可能です。

卵

1-2.薄い皮や膜に包まれている食品(たらこ、ウインナー、トマトなど)

薄い皮や膜に包まれているたらこやウインナー、トマトなどは電子レンジで加熱すると卵と同様に破裂する可能性があります。

電子レンジでどうしても温めたいときは蒸気の出口を作ると温めることができるので、たらこであれば切ったり、ウインナーであれば切り込みを入れたりなど工夫をすると破裂を防げます

ウインナー

1-3.水分量の少ない食材(さつまいも、にんにくなど)

芋類やにんにくは水分量が少ないため、電子レンジで加熱すると焦げやすく、発火の危険性もあります。

とはいえ、芋類は下ごしらえで電子レンジを使うと時短になるのでできれば使用したいところ。そんなときは一度水にくぐらせたり霧吹きで水をかけたりして、温める際は水分が逃げないようにラップをしましょう。

水をかけることができない場合は、別の耐熱容器に水を入れて一緒に温めると蒸気が発生するので発火を防ぐことができます。

にんにく

1-4.粘度の高い液体(カレーやシチューなど)

カレーやシチュー、デミグラスソース・パスタソースなど粘度の高いどろっとした液体を電子レンジで温めると、突沸といって瞬間的に沸騰し電子レンジ内に飛び散ることがあります。

粘度の高い液体を温めるときは、ラップを必ずかぶせましょう。万が一飛び散っても最小限に抑えることができます。

加熱時間は控えめに、足りないときは少しずつ増やすようにしましょう。途中で混ぜてからもう一度温めるのもおすすめです。

カレー

1-5.鷹の爪やドライフルーツなどの乾物

鷹の爪やドライフルーツなどの乾物は水分がほぼないため発火の原因となります。

鷹の爪は唐辛子なのでカプサイシンという辛み成分を持っており、加熱すると発火する可能性がさらに高まります。

また、ドライフルーツの中でもレーズンは煙が出るため危険です。ちなみに、ぶどうは温めると電子レンジのマイクロ波に反応し放電現象が起こり、燃え始めます。

レーズン ドライフルーツ

1-6.厚みのある大きなお肉

角煮などの厚みのあるお肉類は、表面ばかりが温まり、内側の水蒸気が逃げられない状態になるため、温めすぎると爆発します。

鶏肉も薄皮がついているので、加熱しすぎると爆発することも。どうしても鶏肉を電子レンジで加熱したい場合は、皮にフォークなどで数ヵ所穴を開けましょう。ラップもふんわりかけるのがポイントです。

それでも爆発する恐れがあるので、角煮や鶏肉が粉々になって食べられなくなるのを避けたいのであれば、湯せんなど別の調理方法を考えましょう。

厚みのある大きなお肉

2.温めてはいけないモノや容器

食べ物だけではなく電子レンジで温めるときに使ってはいけないモノや容器があります。使用できないものを温めてしまうと電子レンジの故障の原因にもなるため覚えておきましょう。

2-1.ペットボトルや缶

温かい飲み物が飲みたいからといってペットボトルや缶のまま電子レンジで温めてしまうと、容器が変形するだけではなく爆発することも

元々温かい商品としてペットボトルや缶に入れて売られていても、温めてはいけません。

ペットボトルや缶に入っている飲み物は、電子レンジ対応の容器に移してから温めてください。

テイクアウトでお弁当などを購入したときも、温めることができないプラスチック製の容器に入っていることもあるので、この場合も耐熱皿などに移してから温めましょう。

ペットボトルや缶

2-2.アルミホイルや金属容器

アルミホイルや金属容器は加熱すると火花が発生し、最悪の場合電子レンジが故障してしまうので注意しましょう。

ちなみにオーブン機能を使うときは、アルミホイルを使ってもOKです。

アルミホイル

2-3.紙製のもの

紙袋や紙皿、紙コップなど紙製の容器に入れて電子レンジで温めると、焦げたり発火したりすることがあります。

こちらも耐熱容器に入れ替えて温めましょう。

紙コップ 紙皿

3.電子レンジを使用する際に気をつけるポイント

3-1.密閉した状態での温めはNG

密閉容器に入れたまま温めると、フタが勢いよく飛び、破損する可能性もあるので危険です。

耐熱性の容器であっても、フタを半開きの状態にしたり、フタを外してラップをふんわりとかぶせたり、水蒸気の逃げ道を作るようにしてください。

3-2.電子レンジ内の汚れは発火につながるので要注意

電子レンジは、食品を温めているだけなのできれいな印象がありますが、食品のカスや油、水垢などが付着しています。

そのまま放置して使用を続けると発煙・発火につながることも。気付いたときに汚れは取り除くようにしましょう。

電子レンジは定期的な掃除も大切。とても簡単なのでこちらを参考に行ってみてください。

電子レンジの汚れの原因とは?簡単にできる電子レンジの掃除方法を解説!

まとめ

温めるときに何でも電子レンジを使用してしまうと、大惨事につながることもあります。

うっかり温めてしまったばかりに、食品や容器をダメにするだけではなく、電子レンジの故障にもつながることがあるので、温めてはいけないものはしっかりと覚えておきましょう。

また、発煙や発火を防ぐためにも、定期的に電子レンジの掃除を行うようにしてくださいね。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。