2024.02.28
洗濯機からいつもと違う音がしてうるさいと感じることはありませんか?
騒音の原因は実は故障ではなく、洗濯物や洗濯機の置き方に問題がある場合があります。
今回は洗濯機の故障を未然に防げるよう騒音の原因を追究していきます。
洗濯物を詰めすぎてしまうと遠心力がかかり、ガタガタと音がすることがあります。
水道代や電気代を節約したい気持ちはわかりますが、洗濯物の量は洗濯機の規格容量の8割程度がベスト。騒音がしても洗えるからといって、いつもぎゅうぎゅうにして洗濯をすると故障の原因になるので気をつけましょう。
また、洗濯物の量が少なすぎてもガタガタと音が鳴ることが。洗濯物が少ないと洗濯槽の重さを均等に保ちにくくなるため音がします。しかし、少ない場合は故障の原因にはならないので安心してください。
毛布やシーツ、クッションなど大型の物を入れすぎたり、服の傷みを気にしてなんでも洗濯用のネットにパンパンに詰め込んだりすると、こちらも遠心力がかかり回転がうまくかからず振動してしまい騒音の原因になります。
厚手の物や洗濯用ネットは水を吸うことで重みが増すので量を減らして洗うようにしましょう。
無理して洗い、洗濯機が故障するよりも最近は機能が充実したコインランドリーも増えてきているので、大型の洗濯物が入らないときは利用してみるといいかもしれません。
レインコートや防水マットは元々水をはじく素材でできているため脱水のときには要注意。洗濯槽の中に広がってしまうとそこだけ水がたまり重くなってしまい騒音がしてしまうのです。
水をはじく素材のものはなるべく洗いとすすぎのみにしておくといいでしょう。
毛布やシーツ、バスタオルなどの大きいものと下着などの小さいものが混在しているときに起こりやすいのが洗濯物の偏り。
洗いやすすぎのときは平気でも脱水の際に騒音の原因になります。
あまりにも偏りがひどいとエラーが出て運転が一旦停止してしまうことも。このような状態になったときは一度洗濯機を止めて洗濯槽の中の重さが均等になるようにばらしましょう。
洗濯機本体が傾いていると騒音の原因になります。
洗濯機には水準器という水平な場所に置かれているか確認できるものが付属されています。水準器の気泡が中心にあれば水平です。
水準器が洗濯機についていないという場合は水準器単体でも購入することができますし、最近はスマートフォンのアプリでも確認が可能です。
洗濯機は設置したあとに動かすことがほとんどないため、床の強度が弱くなってしまい傾いて騒音がしている可能性があります。
変色やへこみを発見したら洗濯機を移動、床の修理を行いましょう。
床の修理を行っても数年経ったら同じことが起こるかもしれないと不安な方は、洗濯機台を設置するといいでしょう。床の傷みだけではなく、万が一水漏れをした場合も被害を最小限に抑えることができます。
あまり知られていないですが洗濯機には足の高さを調節できるものが多いため、高さの違いやゆるみが発生し不安定になることで騒音がすることがあります。
高さを合わせて水平な状態に戻れば騒音問題は解決しますが、部品が壊れていて高さが安定しないときは応急処置としてタイルなどを挟んでおき早めに修理を依頼しましょう。
排水がうまくできず洗濯槽に水が残っているまま脱水が始まると騒音が鳴ってしまいます。
排水パイプが正しい位置にあるか、またゴミなどがつまり排水を妨げていないか洗濯槽を掃除するときなどに定期的に確認しましょう。
洗濯物の量なども問題なく洗濯機も水平に置いているにもかかわらず、騒音が止まらないという場合は洗濯機が故障している可能性があります。
洗濯槽の中をのぞき傾いている場合は軸が曲がったりゆがんだりしてしまっている場合があり、自分で修理するのはほぼ不可能なためメーカーや修理業者に修理を依頼しましょう。
すでに寿命が近い洗濯機は修理よりも買い替えを検討した方がいいかもしれません。
どんなに騒音に気をつけていても、まったく音を鳴らさずに洗濯をすることはできません。朝早くや夜に洗濯をすることが多いため音が気になるという人は防音グッズを使いましょう。
洗濯機の下に設置する防音マットやゴムはホームセンターなどで購入できます。少し費用を抑えたいという人は耐震用のマットやコルク素材のマットもおすすめです。
洗濯機がうるさいと感じたら、まずは洗濯物の量や置き方を見直しましょう。とくにたくさん洗いたいからといって騒音を無視して詰め込むのは故障の原因になるので今すぐやめてくださいね。音が気になる人は防音グッズも使ってみてください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。