2023.08.28
春に観測されることが多い黄砂。黄砂がくるというニュースを見て「洗濯物を外に干しても大丈夫なのだろうか?」と疑問に思ったことはありませんか?
そこで今回は黄砂とは何なのか、外干しをしたときに受ける影響、黄砂を室内に持ち込まないようにする方法などをご紹介します。
黄砂とは、中国やモンゴルの砂漠などの乾燥地域から風の影響で飛んでくる、土や砂などの鉱物の粒子です。
土壌起源ではないアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出され、黄砂は飛ばされている最中に大気汚染物質を取り込んでいる可能性があるといわれています。そのため、黄砂でアレルギー症状を引き起こす可能性もあるのです。
黄砂の到来は直前まで予測が難しいですが、偏西風の影響を受けることが多く、日本では春に多く見られる現象です。
黄砂には鉄やカルシウム、マグネシウムなども含まれているため、洗濯物に付着すると汚れや黄ばみの原因になります。シミの影響を受けにくい部分まで黄ばみができてしまうこともあります。
黄砂は粒子が細かいため、衣類の繊維が傷つくことも。粒子の大きさはスギ花粉の1/10で、とくにニットやセーターは黄砂が入り込みやすいので気をつけましょう。
黄砂にニオイはありませんが、風に飛ばされている間にさまざまな有害物質を含んでいる可能性が考えられます。そのため、衣類に付着するとニオイがついてしまうことも。
黄砂のニオイは、洗濯をし直しても取れにくいので注意が必要です。
黄砂の予報が出たときは、外干しではなく部屋干しが安心です。
部屋干しは外干しよりも乾くのに時間がかかる傾向がありますが、アーチ状に干す、厚手のものと薄手のものを交互に干すなど工夫をするといいでしょう。
扇風機やサーキュレーターを使用し風通しをよくする、湿度が高い季節はエアコンの除湿機能や除湿機を使用するなど、電化製品の力を借りるのもおすすめ。
また、部屋干しのニオイが気になるときは、抗菌剤が入っている部屋干し用の洗剤や消臭効果の高いものを使用するといいですよ。
どうしても外干しをしたい場合は、洗濯カバーを使用するといいでしょう。洗濯カバーは雨や風だけではなく、黄砂からも守ってくれます。
また、紫外線もカットできるので、変色のリスクを軽減できますよ。
黄砂は服や持ち物以外に、手にも付着しています。外出した際は、洗濯物などに触れる前に、手洗いをしっかりと行いましょう。
黄砂が付きやすいのは衣類です。
帰宅後は玄関でブラシや粘着クリーナーを使用して、衣類についた黄砂を落としてから部屋に入るといいでしょう。ブラシや粘着クリーナーがないときは、手で払うだけでもある程度落とせます。
ニットやセーターは付きやすいため、黄砂が来る日に着てしまった場合は洗濯をおすすめします。
黄砂が飛ぶ予報があったときは、部屋干しをおすすめします。
干し方を工夫したり、扇風機やサーキュレーターを使ったりすると、部屋干しでもしっかりと乾かすことが可能です。また、黄砂が来る日に外出したときは、室内に持ち込まないようにすることも大切なポイント。
手洗いをしっかりと行い、衣類に付着した黄砂は落としてから部屋の中に入りましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。