2023.01.10
お酒を飲んでいるときは、気が緩んでしまい、衣類に食べ物や飲み物をこぼしてしまうことも。
すぐに取れる汚れならいいですが、頑固なシミを作ってしまうこともあります。
ワインを飲んでいたら、こぼしてしまい、普通に洗濯しただけでは落ちなかったという経験はありませんか?
ワインのシミは、時間が経てば経つほど落ちにくくなります。
そこで今回は、ワインを衣類にこぼしてしまい、シミができてしまったときの対処法をくわしくご紹介します。
ワインのシミが落ちにくい理由は、タンニン系の汚れであるからです。
タンニンは、コーヒーや紅茶、カレー・ビール・お茶などにも含まれていますが、赤ワインには赤色の色素であるポリフェノールの一種「アントシアニン」も豊富なため、濃いシミが付着しやすいのです。
酸素系漂白剤は、アルカリ性の成分であり、衣類にも環境にも優しいため、さまざまなシミ抜きに活用されています。
赤ワインが付着してすぐのときは、酸素系漂白剤を使ってみましょう。
赤ワインのシミができた部分に酸素系漂白剤をかけ、40~50度のお湯をゆっくりと入れ、10分ほどつけ置きしてください。
半日以上経過してしまった場合は、ワインのシミが酸化してしまうため、酸素系漂白剤だけでは落ちなくなってしまいます。
先に中性洗剤をしみ込ませすすいだ後に、酸素系漂白剤につけ置きするといいでしょう。
ただし、ウールやカシミヤなど、デリケートな衣類を長時間酸素系漂白剤につけ置きすると、傷んでしまうこともあるので、洗濯表示をチェックしてから行ってください。
白地の衣類で、素材が綿やポリエステルのものには、塩素系漂白剤がおすすめ。
歯ブラシに塩素系漂白剤をつけて、赤ワインのシミをトントンと叩くだけで、シミを落とすことができます。まだシミが気になるときは、10分程度ぬるま湯につけてからすすぎましょう。
塩素系漂白剤は強力なため、色ものや柄もの、ウールやシルクなどの素材には使用できません。
また、使用時にはマスクやゴーグル、手袋などを装着し皮膚や目を守りましょう。酸性のものと混ざると有毒ガスが発生するため、くれぐれも注意してください。
重曹は、酸性の汚れに強い性質があります。
赤ワインをこぼしてしまったときに、すぐに対処できるときは、重曹をシミの上にふりかけて、高温のお湯をかけてもみ洗いをすれば、きれいに落とすことが可能です。
半日以上経ってしまったときは、重曹と酸素系漂白剤を1:1の割合でまぜたものを、赤ワインのシミに歯ブラシでしみ込ませましょう。10~20分程度放置したあとに、お湯ですすげば、シミが落ちる可能性があります。
漂白剤や重曹がないという場合は、台所用洗剤を使用しましょう。
一般的な台所用洗剤は中性や弱アルカリ性で、界面活性剤が含まれています。界面活性剤は、油汚れに強いため、赤ワインのシミにも効果的なのです。
赤ワインのシミに、台所用洗剤をしみ込ませ、お湯をかけてもみ洗いをすると、完全に落とすことは難しいですが、かなり薄くなります。
ワインのシミがついてしまったときは、一刻を争います。しかし、良かれと思って行った対処方法がNGな場合も。
ワインのシミを落とすときにやってはいけないことは以下の通りです。
・衣類をゴシゴシと強くこする
・熱湯を使用する
・漂白剤や洗剤などお湯や水で薄めた液体はその日のうちに使う
・塩素系漂白剤に他の漂白剤やクエン酸などを絶対混ぜない
衣類を強くこすると、シミが広がってしまったり、摩擦で毛玉ができるなど衣類を傷める原因になったりします。
お湯の方が、汚れが落ちるからといって、熱湯を使うのもNG。生地を傷めてしまいます。
まだきれいだからといって、漂白剤や洗剤などお湯や水で薄めた液体を放置するのはよくありません。その日のうちに使い切りましょう。
塩素系漂白剤は、先ほどもご紹介の通り、他のものと混ざると有毒ガスが発生する恐れがあります。洗浄力を高めたいからといって、他の漂白剤などと混ぜるのは絶対にやめましょう。
自宅ではなく、外出先でワインをこぼしてしまったときは、焦ってしまいますよね。
何もしないよりも、あるもので対処しておくと、シミを落としやすくなります。
飲食店などでワインをこぼしてしまい、シミができてしまったときの対処法を覚えておきましょう。
ワインをこぼしてしまった部分に、たっぷりと塩を盛りもみ込むと、塩がワインを吸い上げてくれます。少し放置することで、かなりシミが薄くなることも。
少量のワインよりも、大量にこぼしてしまったときにおすすめの対処法です。
炭酸水に含まれる二酸化炭素は、汚れを浮かせる効果が期待できます。
ワインのシミができてしまった部分に、炭酸水をしみ込ませ、きれいなタオルでたたくと、シミが薄くなります。
赤ワインのシミが頑固な理由は、タンニンとアントシアニンが原因です。
ワインをこぼしてしまったときは、とにかく時間との勝負。早く対処することで、シミをきれいに落とせる可能性が高くなります。
衣類の素材や色に合わせて、酸素系漂白剤・塩素系漂白剤・重曹などを使い分けてみてください。自宅に漂白剤がないという場合は、台所用洗剤も活用できます。
また、外出先でワインをこぼしてしまったときは、何もしないよりも、塩や無糖の炭酸水などで応急処置をしておくといいですよ。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。