紙おむつを洗濯してしまった!そんな時の対処法を解説

2023.06.27

紙おむつ

洗濯が終了して、洗濯機を開けた瞬間、細かいゼリー状のものがびっしりとついていて「紙おむつを洗ってしまった…」と慌てた経験のある人もいるのではないでしょうか。

さまざまな服に付着してしまい、きれいに落ちるのだろうかと不安になりますよね。そこで今回は、紙おむつを洗ってしまったときの正しい対処法をご紹介します。

1.衣類に付着しているのは紙おむつのポリマー

紙おむつを洗濯してしまったときに、衣類に付着しているのは、ポリマーです。ポリマーは、尿をおむつに閉じ込める高分子吸水剤。

洗濯をしてしまうと水を大量に吸ってしまうため、膨れ上がり破裂してしまい、衣類や洗濯槽に付着してしまうのです。

紙おむつ

2.ポリマーをきれいにする前の事前確認

排水前の場合、衣類についてしまったポリマーをきれいにする前に、洗濯機で排水ができるか確認します。

脱水運転をしても排水されないときは、洗濯機本体が故障している可能性もあるため、メーカーや購入した家電量販店などに連絡してください。

3.衣類に付着したポリマーの落とし方

おむつを洗濯してしまったときは焦ってしまいますが、特別なことをしなくても衣類についたポリマーは自宅で落とせます。

ただし、通常の洗濯よりも少し手間がかかるので、衣類に付着したポリマーを落とす正しい方法を覚えておきましょう。

まずは、洗濯物についたポリマーを振ったりはたいたりして、できる限り落とします。その後、洗濯機に衣類を戻し、洗剤等は入れず水だけですすぎます。

脱水をしたら、乾燥機能は使わずに洗濯物を自然乾燥させ、乾いた後に残っているポリマーを取り除きましょう。

陰干し

4.洗濯槽内のポリマーの掃除方法

洗濯槽にポリマーが残っているときは、ウェットティッシュやペーパータオルなど、繊維が出ないもので拭き取ります。ティッシュは洗濯槽内に繊維が残る可能性があるためNGです。

フタやパッキンなどにもポリマーが付着していないか確認し、しっかりと取り除きましょう。

糸くずフィルターについたポリマー、ゴミも取り除く

糸くずフィルターにもポリマーが付着して目詰まりを起こしている可能性があるため、忘れずにお手入れをしましょう。ポリマーが詰まったまま洗濯すると、ゴミが取れにくくなってしまいます。

糸くずフィルターは、メーカーや機種によってお手入れ方法が違うため、取扱説明書を確認してください。

5.排水ホース・排水口を確認して終了

最後に、排水ホースや排水口にポリマーが詰まっていないか確認してください。排水ホースを取り外して確認する場合は、排水口側だけを取り外します。(本体接続側は取り外さないで下さい)

ポリマーが詰まっているときは、掃除をしてきれいにポリマーを取り除く必要があります。お手入れ方法については排水トラップや排水ホースの取扱説明書を参考にしてください。

排水ホースや排水口をお手入れしたあとは、水漏れしないようにしっかりと差し込んでください。

掃除をしても排水口が詰まってしまい排水ができないときは、専門業者に相談しましょう。

6.紙おむつを洗濯したときにやってはいけないこと

6-1.塩や重曹を使って対処するのはNG

紙おむつを洗濯してしまったときの対処法に、塩や重曹を使用して掃除する方法を紹介されていることがありますが、これはNG。

塩を使用すると、洗濯機の金属部分がさびてしまう可能性があります。重曹は排水口が詰まる原因にも。

ポリマーは塩や重曹をかけると小さくなるのは事実ですが、排水口や下水の中で再度水を吸って膨らんでしまうため、やめた方がいいでしょう。

重曹

6-2.完全に取り除くまで、乾燥機能の使用はNG

ポリマーを完全に取り除くまで、乾燥機能を使用してはいけません。乾燥機能を使用すると高温になるため、ポリマーが溶けて洗濯機内や衣類に付着し、さらに取れにくくなってしまいます。

高温にならないタイプの洗濯機もあり、乾燥することでポリマーは小さくなりますが、塩や重曹をかけたときと同じく、排水口に流れたときに水を吸って膨らんでしまうので危険です。

まとめ

紙おむつを間違えて洗ってしまったときはびっくりしてしまいますが、ポリマーは肌に触れても問題はなく、水ですすぐだけで落とすことができますので安心してください。

衣類についたポリマーだけではなく、洗濯機についたものもしっかりと除去しましょう。塩や重曹を使った掃除方法は、排水口を詰まらせる可能性があるためNGです。

自宅で落とせるとはいえ、二度とこんな思いをしたくないという人は、日頃から大人と子どもの洗濯かごをわける、洗濯物を洗濯機に入れるときはしっかりと確認をするなどの習慣をつけるといいでしょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。